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2007.05.25

基礎体温表が高めときの漢方考察<子宮内膜症、子宮腺筋症の方へ>

30代後半から基礎体温が高めになってくるかたが、けっこう見受けられることがあります。

卵巣機能の弱りや原始卵胞が減ってきていることなどで、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が盛んになり、基礎体温は相対的に上がってきます。


また、HCGや黄体ホルモンなどのルテアルサポート(黄体補充療法)などをしていれば、基礎体温表は全般的に高くなってきます。


低温期は、36・5度前後、高温期は 37・0度前後くらいになります。

もっと高い人もいます。


(内容的には「不妊治療の基礎知識…現状と問題点(5)」にも関連してきます)


高温期の生理前に、毎晩寝汗をかいてパジャマを交換しなければならなかったり、火照りがひどくなる人もいます。


通常は、従来の漢方相談では「陰虚火旺(いんきょかおう)」といいまして、おじいちゃん、おばあちゃんの「茶飲み友達」のような、手足の裏が火照りやすいタイプに多かったのですが、不妊治療や更年期を前にして、プレ更年期とでも言うのでしょうか、「基礎体温が上がってくる」「口渇」「のぼせ」「ほてり」「痩せ」「お肌の乾燥」「基礎体温の月経周期が短くなってくる」かたの相談を多く見られるようになってきています。


その場合には、従来型の「冷え性」の漢方相談ではなくなってくるのです。


なんとかして、基礎体温表が高めのほてりを鎮めて、「卵がサウナ状態の子宮で妊娠しづらくならないように」処方を検討していくことになります。


一般的には、


○陰虚(いんきょ)

○陰虚火旺(いんきょかおう)

これは、陰虚(いんきょ)がよりひどくなったもの。

○実熱(じつねつ)

○気鬱化火(きうつかか)

○血熱(けつねつ)

○淤血(おけつ)

子宮内膜症、子宮腺筋症など。


このような感じの「証」に分類されると思います。


さて、今回このコラムを作ろうと思い立ったのは、今朝「2ヶ月の服用で妊娠できました」という報告を見まして、うーんと思ったからです。

この女性のかたは、以前にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とも言われて、2人目不妊で基礎体温ばバラバラ。


当帰の漢方薬(当帰芍薬散)や人参湯なども服用したことがある。


低温期 36・5~36・6度

高温期 36・8~36・9度


排卵日が分からない。

おりものはほとんど無い。

胃腸が弱くて食べ過ぎると下痢をする。

体調が悪かったり冷えると便がゆるくなる。

ふくらはぎから下が冷える。

排卵痛があって、生理痛はありません。


などありました。


これは私のメモ書きですので、漢方処方はこれを飲めば良いという説明ではないのですが、(一応断り書きです)、血府逐淤丸(けっぷちくおがん)と水快宝(すいかいほう)という「基礎体温が高めの漢方考察」をしたわけです。


血府逐淤丸や水快宝とも、温性(おんせい)ではなくて、やや涼性(りょうせい)または平性(へいせい)ですので、必要以上に体を温めて、これ以上に基礎体温を上げたりすることなく、活血化淤(かっけつかお)をメインにして、妊娠しやすい環境になれば…ということが功を奏しました。


(「周期療法における活血化淤の応用」も参考にしてください)


やはり不妊症の子宝の漢方相談は、基礎体温表でしっかりと弁証(べんしょう)することが基本ですね。


子宮内膜症|不妊治療と漢方薬こちらのコラムも参考になりましたら、幸いです。


岩手県金ケ崎町 1本の道>

<2007年5月20日 岩手県金ケ崎町 1本の道>

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