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2007.08.02

男性不妊の漢方生薬…3

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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー59』
★『男性を強くする生薬のいろいろ』の巻★
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「男性を強くする生薬のいろいろ」の最終回です。

今号では、処方の紹介です。

●あなたは、どのタイプ?


■エネルギー不足―冷えタイプ


○寒がり型・腎陽虚(じんようきょ)型

顔色青白・寒がり・手足の冷え・むくみやすい・足腰の冷え(夜間多尿)


○胃弱(いじゃく)型・脾腎陽虚(ひじんようきょ)型

元気がない・食欲不振・胃下垂・腹痛・下痢・軟便


○ゼイゼイ型・肺腎陽虚(はいじんようきょ)型

冷えやすい・薄い痰・咳・喘息


○ドキドキ型・心腎陽虚(しんじんようきょ)型

全身的な冷え・青白い・息切れ・動悸・疲れやすい


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■体液不足―ほてりタイプ


○ポカポカ型・腎陰虚(じんいんきょ)型

早老・口渇・頻尿・手足のほてり


○ショボショボ型・肝腎陰虚(かんじんいんきょ)型

目の疲れ・かすみ目・目が乾く・視力の衰え・頭痛・めまい・肩こり・怒りやすい


○カサカサ型・肺腎陰虚(はいじんいんきょ)型

鼻炎・空咳・喘息・のぼせ・湿疹・かゆみ・アトピー性皮膚炎など


○イライラ型・心腎陰虚(しんじんいんきょ)型

イライラ・不眠・息切れ・便秘・動悸・不安感


○アツアツ型・陰虚火旺(いんきょかおう)型

ほほが赤い・のぼせ・熱感・寝汗をかく・手足があつい

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●あなたの精力アップ大作戦・・中医学的にはどのタイプ?


○主な症状


勃起不能・勃起しても余り固くならない

精液が薄く、量が少ない

腰膝に力がない

倦怠感・寒がり

顔色が白っぽい

耳鳴り

脱毛

歯が揺れ抜ける

舌の色は淡白、苔の色は白い

○主な原因

高齢者、中年の早老早衰

長患い

先天的に体が弱い
(高齢者によく見られる)


□中医学的な説明


○腎陽(精)不足

体を温める腎の陽(機能、火)が弱く、腎精(エネルギー)が不足している


○主な漢方薬

『至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)』

『海馬補腎丸(かいまほじんがん)』

『参茸丸(さんじょうがん)』

『八味地黄丸(はちみじおうがん)』など


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○主な症状


性的に興奮しやすい

勃起しても余り固くならない

精神緊張・早漏を伴う

腰膝に力が入らない

時々動悸・寝汗

足の踵が痛い

尿が黄色い
・便秘
・舌の色は赤い、苔少ない


□主な原因

陰虚(体液不足)体質

長患い

自慰、セックスの過剰など

(若い頃に自慰頻繁の人によく見られる。20、30代に多い)

□中医学的な説明


○腎陰不足

腎の陰(物質、水)は全身を潤し、陽をコントロールしているが、陰が不足すると陽の機能が過剰となる


○主な漢方薬

「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」

「天王補心丹(てんのうほしんたん)」など


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□主な症状


勃起不全・勃起しても固くならない

少しの情緒の変動でも勃起に影響する

睾丸・ペニス疼痛

射精痛・下腹部悶痛

抑鬱(よくうつ)・胸悶(きょうもん)

顔色黒い

舌の色は黒紫で、紫色の斑点がある


□主な症状

夫婦の感情の不一致

緊張・心配・情緒不安

自慰、セックス時にむりやり射精を我慢する

(性的欲求不満、生殖系や全身的な慢性疾患、高齢者に多い)

□中医学的な説明


○肝鬱気滞(かんうつきたい)・血淤(けつお)


男性機能は腎の精気のほか、精神的な調和、気と血液の流れとも密接に関連し、その停滞は性機能を弱める。


□主な漢方薬

『冠元顆粒(かんげんかりゅう)』

『血府逐淤丸(けっぷちくおがん)』

『星火逍遙丸(せいかしょうよがん)』など


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□主な症状


勃起不全

精液が漏れやすく、白濁り

陰部がかゆくて湿っぽい

尿が黄色く濁る

イライラ

体が重く、動きが鈍くなる

舌の色は赤く、苔は暑く黄色い


○主な原因

肉、脂肪食の摂り過ぎ、甘い物の摂り過ぎ

酒の飲み過ぎ

セックス過剰と泌尿器系炎症(肥満、がっちりした人によく見られる)


□中医学的な説明


○湿熱下注(しつねつかちゅう)

体の中の水分と熱が下半身に停滞し、胃の調子も悪く、全体に体が重だるい


○主な漢方薬


『瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)』

『瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)』など


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□主な症状


驚き、恐れによって突然勃起不能

心悸・不眠・息切れ

じっとしていても汗が出る

抑鬱

舌の色は淡くピンク色、苔は白く薄い


□主な原因

性格的に臆病で、驚きやすい


□中医学的な説明


○驚恐傷腎(きょうきょうしょうじん)・心身不寧(しんしんふねい)

驚き、恐怖が腎を傷つけ、精神のバランスを乱す


□主な漢方薬

『麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)』など


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□主な症状

勃起不全、あるいは勃起しても固くならない

食欲低下

心悸・不眠

動きが鈍りだるい

舌は淡いピンク色、苔は少ない


□主な原因

神経の使いすぎによって、睡眠、食事が十分に取れない神経衰弱の状態になる
(頭脳労働の人によく見られる)


□中医学的な説明


○心脾両虚(しんぴりょうきょ)

精神活動には気血の供給が必要で、神経の使いすぎで、胃や腸の働きが衰え、気血が不足した状態になっている


□主な漢方薬

『帰脾錠(きひじょう)』など


漢方薬は、一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくは当店までご相談してください。


漢方相談はこちらです。


男性不妊の漢方、顕微授精とTESEとの併用で妊娠、出産!

男性不妊の漢方薬/親子三人からの残暑見舞い

奥様は健康そのもので、検査も問題なかったという男性不妊の漢方相談


こちらのコラムも参考になりましたら、幸いです。

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