カテゴリー「体外受精と漢方相談(2004~2008)」の記事

2009.01.09

体外受精と漢方相談(2009~)のカテゴリー作りました。

おはようございます。

ブログを2回も当日更新です。

つねに記事の中で写真を入れていますので、
開くのに時間がかかったり、読むのにイライラされる方もあると思いますので、
「体外受精と漢方薬」のカテゴリーは新しく「体外受精と漢方相談(2009~)」として、
本年度2009年より心機一転スタートすることにしました。

体外受精での漢方相談は、お客様の人生や願いが一心にかかっていることが多いですので、私も願いが適うような明るい元気な漢方相談をして、「健康な母体作り」をサポートしていきたいです。

これもひとえに、ココログを読んでくださる皆様方、
そして掲載許可を頂けた嬉しいお知らせを運んでくれるお客様たちのお陰です。

今後とも、土屋薬局をどうぞよろしくお願い致します。

薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 土屋幸太郎

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2008.12.29

おめでとうございます!

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。


今日も嬉しいお話のご紹介です。

お客様の掲載許可のもとに紹介させて頂きます。


○平成18年3月3日

Mさま、38歳です。

35歳のときから通院を始めました。

2度目胚盤胞まで育ったそこそこのグレードの胚を戻し、
微量の陽性反応はでたものの妊娠には至りませんでした。

3度目は、なんとなく卵巣の腫れや体調不良を自身でも感じていたので、
やはりうまくいきませんでした。

ストレスを感じやすいです。


初潮は10歳、月経周期は不妊治療を受ける前は25日ぐらい、
現在は28~30日、月経期間は3~5日ぐらい。

月経量は少なく、最近は塊がまじることもある。

月経前は胸の張りがあり、イライラすることが多いです。


去年転院を機に、7月から顕微授精を3回受けています。

卵巣機能やホルモン値も特に以上なく、原因は不明です。

お医者さん曰く、卵のグレードが今後の課題だそうです。

自分自身としては、着床に何か原因があるのかな?と思ったりします。

次回4回目の顕微授精を予定していますので、卵の質を良くすること、
改善した方が良いことなどを踏まえて、東洋医学的なアドバイスを宜しくお願いします


当店からは、Mさまご自身に3種類の漢方薬を。

ご主人様には1種類の漢方薬をお勧めしました。

漢方的には、Mさまにはプラセンタも含めて、補腎(ほじん)を中心にした処方。

ご主人様にも、精子に良い漢方薬をお勧めさせて頂きました。


その後、真面目にMさまご夫妻は漢方を真面目に継続されまして、
平成18年5月22日のときの状態では、


「今月のゴールデンウイークに採卵して、9個の卵が採れて、
正常に受精した卵を5つを凍結しました。

そして6月20日過ぎごろ胚を戻す予定です。

とてもドキドキしますが、体調を整えて頑張りたいです」

という感想も頂きました。


○平成18年7月25日

胎嚢が確認できました。

HCG順調です。



○平成20年12月20日


お子様1歳9ヶ月で元気な女の子です。

また二人目をご希望とのことで、最近
残っていた漢方薬を再度服用を始めました。

平成18年の相談を参考にして再開していきます。


この秋から眠りづらくなっていて、
睡眠導入剤を服用しても目が覚めやすくなっていましたが、
当店から不眠と婦人科にも良い漢方をお勧めしたところ、
すぐに効き目が現れてグッスリと眠れたとのことでした。

今後とも、Mさまの良い結果を願っています。


Mさまにお贈りします写真は、後ほど撮影してきます。

Mさま、このたびはおめでとうございました!

また、今後の良い結果を願っています。

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<2008年12月29日 東根市観音寺 「野川 小柳橋付近」>

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久しぶりにまとまった降雪の晴れ間に、
雪解け水が豪快に流れています。

静寂を感じる風景で私にはとても好ましいです。

Mさま、どうもおめでとうございました。

ご家族良いお年をお迎えしてください。

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2008.11.29

体外受精と漢方

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日の山形県は快晴です。

気持ちの良いお天気となっています。

みなさまのお住まいのところはいかがですか?


さて、最近は体外受精を頑張っている方の漢方相談のフィードバックがありまして、
なかなか結果が良い報告が最近多いです。

大体のお客様は、過去に数回体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)をしていて、
「漢方を併用してみよう!」と思って、相談に来られます。

40代の方で、体外受精7回目のお客さまは、
今年の1月から相談をしていました。

LHが高く、子宮内膜がやや薄いです。

1月、2月、3月と3ヶ月間漢方を継続服用で、
12個採卵して8個受精、胚盤胞まで5個育ったそうです。

最近、凍結胚を戻されてめでたくご懐妊。

胎嚢を確認しましたので、今は安胎法(あんたいほう)の流産防止の漢方を
お勧めさせて頂いています。

他のお客様でも採卵にあたりまして、「漢方を服用していて良かったです!」
などの嬉しい結果報告を頂くことが多いですので、
「うーん、やっぱり漢方って効くんだなあ」と実感する今日この頃です。


今日は土曜日なので、漢方相談の予約もけっこう入っていまして、
仙台から3組、福島県から1組のご相談のお客様たちが来店されます。

この時期、山形に来店するのはまだ降雪していないとはいえ、
本当に有難いことだと思います。

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<2008年11月27日 若木公園 「銀杏の落葉」>

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2008.10.03

札幌からのお客様

札幌から飛行機で山形の当店に漢方相談に来たお客様がいらっしゃいました。

「まさか北海道から、直接に漢方相談に来られるとは!」と驚いたのですが、可愛らしいお客様でゆっくりと相談することができました。

当店の近くには車で10分くらいのところに山形空港がありますので、山形空港でレンタカーを借りての来店です。


人工授精を1回されて、今後、人工授精を続けるか、それとも体外受精にステップアップされるか。

またその間にも、「ぜひ漢方で体質を改善して良い体調にしていきたい」ということで、いろいろとお話を聞かせて頂きました。

今の私の願いは、せっかく札幌から飛行機で来店して頂きましたので、ぜひ良い結果につながっていって頂きたいと思っています。


では、今日の写真は先月に北海道に旅行に行った時の思い出を紹介します。

北海道は最高です!

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積丹半島雷電温泉郷からの夕焼け 2008年9月13日

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ニセコからの羊蹄山の眺め 2008年9月14日

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真狩温泉からの羊蹄山の眺め 2008年9月14日

札幌のお客様によりますと、真狩温泉の前のレストランで、サミットのファーストレディの皆様の食事会が開かれたそうです。美味しいレストランがあるんだそうです。

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2008.09.01

「ありがとう」の嬉しいお便りです。

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

8月19日に県内のお客様より嬉しいメールを頂きました。

掲載許可をもらいましたので、転載させて頂きます。

お久しぶりです。以前漢方相談をさせていただきました。
今日はご報告があってメールしました。
8/8に2970グラムの女の子を出産しました。

12月に3回目の体外受精をしまして、妊娠しました。
妊娠中は順調に経過していたのですが、
8か月に入ったころから逆子になってしまい、臨月に入ってからも直らなかったため、
37w4dで予定帝王切開で出産になりました。

3回目の体外受精の少し前から以前の漢方薬にプラスして、
別の漢方も追加で飲み始めていたのでそれが良かったのかなと今では思います。

素敵な妊婦生活でした。自分の中で、命が育っていく体験ができたこと
土屋薬局さんに出会えたことに感謝しています。ありがとう。
つわりで飲むのをお休みしていたのですが、
出産で貧血になってしまい授乳もしているので、また飲むのを再開しようと思います。

「ありがとう」というお言葉に、グッときました。

こちらこそ、素敵な言葉を頂きまして、ありがとうございました。

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<2008年9月1日撮影 朝顔の花と種>

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2008.08.19

FSHが漢方で下がったお話です!

お客様より掲載許可を頂きました。

今月8月15日に頂いたメールの内容紹介です。

○平成20年8月15日


ご無沙汰しております。
5月に不妊(FSH高値)でご相談した者です。

その節にはアドバイスを頂き本当にありがとうございました。

本日はその後の経過を伝えさせて下さい。


昨年の6月頃よりFSHが上がり始め、今年の5月に最高の21.1まで上昇して、
医師にも「妊娠は難しいと言わざるを得ない」と言われ
途方に暮れていた時に相談にのっていただきました。

そして、アドバイスに従って漢方薬を飲み始めました。


飲み始めて1か月ちょっと経った7月11日、生理開始3日目のFSHは5.56,
8月9日、生理開始3日目のFSHは8.31でした。

7月はたまたまかな?と半信半疑でしたが、8月の結果を見て漢方薬のお蔭だと確信いたしました。

これで、また治療が開始できます。

本当にありがとうございました。

時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。

とりあえず、お礼まで申し上げます。


○平成20年8月16日

補足をさせていただきますと、6月と7月(前周期)にはカウフマンはしていません。

つまり、これまでと違ったことはアドバイスに従って漢方薬を服用したことだけです。

ただ、経済的に厳しいので7月は服用する量を減らしました。

それでも、通常よりは多く服用していました。

その結果、7月より8月の方がFSHが上がってしまったのかな?と思っています。

1年以上もFSHが13から21.1の間をさまよっており、
医師にも妊娠は難しいと言われてしまった後でしたから、
2か月連続で10以下というのは夢のようです。

FSH を下げると言われて行ったカウフマンも私には効果がなく、
ますます数値は上がっていきましたから、絶望的な状態でした。

それが、たったの1ヶ月で数値が下がったのですから驚いています。

本当にありがとうございました。

今後、ますますのご活躍をお祈りしております。

追伸 前回のメールではお話しできなかったことを補足しましたが、
メールを紹介して下さる際にわかりやすいように編集していただいて結構です。

お手数をおかけしますがよろしくお願いします。


2つのメールをまとめよりも、原文そのまま掲載のほうが
分かりやすいと思い、掲載させて頂きました。

一番最初の5月の相談で頂いたメールは、以下のようでした。

41歳の方で、体外受精をしています。

○平成20年5月

5/9のD3の診察でFSHが21.1 LH7.3 E2 96.7で、
すべての数値が高すぎるので妊娠は非常に難しいですと主治医に言われ、
泣きながら帰ってきました。

E2が高い場合はFSHが低くなるのが正常で、
両方高いのは卵巣機能が相当衰えているとのことで、絶望的な気分です。

ここ1年位はFSHが13~17でした。いづれもD2~D3の結果です。

漢方薬でFSHやE2を下げられ、41歳と高齢のため時間がないので、
なるべく速やかに効果がでるものがあればお願いしたいです。

また、高FSHはホルモン剤の影響もあるとのことで、
ここ2年位、毎周期LUFがあるので中用量ピルを高温期に飲んでいます。

クロミッドも飲んでいます。

そこで、この影響も消したいのでデトックス効果がある漢方があれば
教えていただけると嬉しいです。

他のお客様でも、FSHが高かったけれども、
卵胞が確認できるようになったなどと嬉しい報告を頂くことがありますので、
嬉しく思うことが多い今日この頃です。

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<2008年8月17日 葛の花>

2008/08.23追記

その後、8月19日に再び連絡を頂きました。


本日はクリニックに行き、卵胞を確認してきました。
過去最高の6個の卵胞が確認でき(ショート法でも3個でした。今回は低刺激です。)、E2は1923.1で22日に採卵になります。
この採卵が最後になることを祈りつつ臨みたいと思います。

医師も「カウフマンもしていないのになぜ下がったのだろう?FSHは年齢に相当して高くなったんだろうから10以下になるとは思わなかったなあ。」と首をかしげておられました。
土屋先生のお蔭でここまで来られたことを心から感謝しております。
本当にありがとうございました。

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2008.08.18

お盆のお客様

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

昨日の夜から急に涼しくなり、今朝も寒さを感じる山形です。

お盆を過ぎると、いつもの夏も終わり、秋に向かって季節が進んでいくようです。


先週のお盆の期間中の漢方相談会は、宮城県からのお客様や首都圏に住んでいるカップルの方が帰省中にご相談に来られたりと、ふだん中々お会いできないような方々とご相談できまして、嬉しく思っているところです。

帰省中のカップルはご主人の精子の運動率が悪いとのことのご相談でした。

病院のほうがやさしい病院で、地域の総合病院で不妊専門クリニックではありませんから、早急に体外受精や顕微授精を無理に進めることもなく、病院の治療方針として「患者さんからの希望があったときのみ、体外受精へ進む」のだそうです。

精子の運動率が一ケタ台ですから─なんとか漢方で自然に運動率を上げたい─という相談で、お客様の舌ベロを見せてもらいましたら、舌に白い苔が多く、苔は一部ところどころが剥がれている、という慢性的に胃腸が弱いことが分かりました。

話をお聞きすれば、毎晩ビールを2本くらいお飲みになっているとのこと。

養生としては、精子のためにも、妊娠するためにも、なるべく節酒、禁酒が望ましいことをお伝えしました。


けっこう中国での男科の相談の体験例を読んでいると「禁酒したことが不妊克服につながった」ことなども記載されていますので、日常の生活習慣、食習慣の改善も─健康な体づくりの観点からも大切なことになります。


よく奥様のほうにご主人の生活習慣を尋ねてみると、

○帰宅が遅い

○夕飯が遅い

○残業が多く疲れが溜まる

○睡眠時間が少ない

○家庭での飲酒習慣がある

○肥満傾向

などが多く見受けられるようです。


仕事もなるべく終わらせて、または終わらなくても良いから職場を出て早く帰宅するような生活習慣もとても大切だと思っています。

漢方は「胃腸を丈夫にすること」「胃腸を丈夫にして同時に精をつけること」を目的にしました。

良き結果を願っています。


もう一人のお客様─東京から土曜日に始めて来店されたお客様は─山形新幹線つばさに乗って降りる時刻も教えて頂いていましたので、スタッフが「さくらんぼ東根駅」までお迎えに上がったのですが、行き違いかとうとうずっと待っていてもお客様は現れませんでした。

気になって待っていたところ、突然に来店されましたので驚いたところ、駅でレンタサイクルを借りて当店までやって来たそうです。

「恐るべし!」の行動力です。(笑)

2時間ほど漢方相談をされまして─新幹線の帰る指定席の時間までたっぷりとありましたので、「東根温泉にも興味があります!」とのことで、再びレンタサイクルで東根温泉までお出かけになりました。

雨降りが多かった日ですから、その後の観光の模様などはまだ聞いておりませんが─楽しい思い出、自分自身を変えられるきっかけになる漢方相談─になって頂いたら、こちらのほうもとても嬉しいです。

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<2008年8月17日 最上川「三ヶ瀬の流れ」 大雨後の激流>

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2008.08.11

先週の嬉しかった話です。

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

山形も暑さが厳しい毎日です。

最近は、「夏祭りシーズン」に突入しましたので、
神輿も天童、東根と昨日、一昨日と連日に渡り担ぎました。


さて先週の嬉しかった話は、当店に平成18年のときから、ずっと3年間漢方を頑張って継続されたお客さまのことです。

その間、タイミング、人工授精、体外受精とステップしていってたのですが、体外受精をしても結果がでずに、今月の生理が来てから再度採卵の準備に入る予定でした。

で、生理を待っていたら、なかなか生理が来ずに「もしや」と思い検査に行ったらご懐妊されていたとのことでした。


ご主人様も漢方を服用されていましたし、お母様も膝の痛みで長年当店をご利用して下さっていますので、本当に良かったと思っております。

「私が妊娠したら、私以上にお母さんが喜ぶと思う」

と以前に語って頂いていますので、私もお母さんの喜んだ顔が目に浮かぶ今日この頃です。

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<2008年8月9日 天童祭り 私の所属しているお神輿>

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2008.07.30

昨日の漢方相談より…喪失感について

世間は夏休みなのでしょうか?

昨日など平日にも関わらず、漢方相談のお客様が多かったです。

体外受精が失敗に終わった方や、これから体外受精の採卵に向けて、一生懸命に通院している方、片方の卵巣機能だけで採卵しようとする方、明日からクロミッドをいよいよ服用始めるお客様など、いろいろなお話をお聞きしました。

なんとなくテーマを掲げると「喪失感」が背後にあるような気がします。

私自身も私生活で少々ショックなことがあり、「喪失感」を抱きながらお話を聞いていましたので─どうしたのでしょう─いつもよりも良い漢方相談が出来た実感があります。

不妊カウンセリングでは、結婚してからの「子供がいる家庭のイメージ」が失われている状態の心理状態などがよく議論に上がります。

不育症で流産を繰り返す場合も、相当なショックになりますので「喪失感」の克服が大切です。

妊娠を期待しているときに生理が来ることも「小さな流産」に等しいことですから、生理前にイライラしてくることも当然のことだと思います。

そのような中で、一生懸命に頑張っているお客様たちは立派だなあと思いながら、「喪失感」を抱きながらお話を聞かせてもらっていると、同じシンパシーが芽生えるのでしょうか、お客様がハンカチを出される場面もありました。


最近、高校時代から憧れだった村上春樹さんの「風の歌を聴け」を、
やっと読んだのです。

たまたま津軽半島で車のラジオを聞いていたときに、作家・小川洋子さんが語っていましたが「風の歌を聴け」は従来とは違ういわば「小説論を語るような小説」なのだそうです。

たとえば、今までの小説が「いかに自分が悲しいか」について様々に書き記したことを、「風の歌を聴け」では、「悲しいことは悲しいことで、それはいくら語ったって、悲しみは変わらないんだ。」という文章のスタイルが従来の小説と一線を画しているそうです。

そのラジオを聞いて、ちょうど太宰さんの「桜桃記」の季節だったけれども、私は山形に帰った後は、即座に「風の歌を聴け」を読み込んだのでした。

自殺した少女や指が1本足りない彼女など、さまざまに失われていくのですが、この小説は「生きる」「人生」「死」についても深く語っているそうです。

作家・小川洋子さんが語るには、以下の文章なども印象的だそうです。


「ねえ、私が死んでも100年もたてば、誰も私の存在なんか覚えていないわね」

「だろうね」と僕は言った。


この「だろうね」の一言で語った文章ですが、この会話には凄く意味が込められているのだそうです。

若くして村上春樹さんが、「生と死」を考えていたことを示唆していることが表れているとも語っていました。

「風の歌を聴け」に話のテーマが流れてしまいましたが、「喪失感」を感じながら漢方相談をすることも、ピアカウンセリングの基本になるかも?と思った次第です。

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2008.07.08

愛するということ

最近は、この地方特有の農繁期で日中は、ゆっくりとしていることが多いのですが、
夕方から閉店にかけまして忙しくなりました。

その中の一人に、チョコレート嚢胞もあって、なかなか採卵が難しいお客様がいらっしゃいます。

片方の卵巣が反応しないので、通常よりもハンディを背負っています。

「このまま卵が採れなくなったら、どうしよう」という不安も常に付きまとうそうです。

以前の不妊学会の分科会で聞いた、アメリカでの卵子提供、
代理母による不妊治療の現実などの話にも脱線したりもしました。

卵子提供は、たとえば「アジア系アメリカ人」の卵は、
いくらなどと金額が決まっていたりするのです。

いろいろと深い話をしていて、また話は脱線していきます。


漢方のほうでは、今まで活血化淤(かっけつかお)といって、どうしても子宮内膜症、チョコレート嚢胞(嚢腫)というと、淤血(おけつ)に意識が向きがちですが、これからの体外受精の採卵に向けて、「クラシカルな漢方処方」に切り替えることにしました。


今までの処方は、たとえば、

○養血調経(ようけつちょうけい) ○活血(かっけつ) ○活血(かっけつ)

という感じで、活血化淤(かっけつかお)に偏り勝ちだったのですが、これからは、

○養血調経(ようけつちょうけい) ○健脾(けんぴ) ○補腎(ほじん) ○活血(かっけつ)


という「王道」の中医学の難治病に対する基本処方を組んでいくことに決定しました。


ちょうど相談している最中に、先週、アトピーの皮膚の痒みで立ち話程度でしたが、気軽に漢方をお勧めした方が「やはり言われたように、効き目が良くて、お肌が良くなりました」と20代前後の女性の方が来店されましたので、その方にお勧めした漢方は、「胃腸を丈夫にしてお肌をスベスベにする漢方」ですから、ひらめきまして、相談しているお客様にも「お肌がスベスベになるということは、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が良くなっているということですから、採卵のときの卵胞の発育にも有利に働きます!」とお勧めさせて頂きました。

人間が、りんごの木になったとしたら、「胃腸」は「畑」に相当しますので、不妊などの子宝相談にも意外に役立つのです。


同時に、最近1ヵ月半とか2ヶ月くらいの漢方の服用で「形勢逆転」しているお客様たちも多くなってきましたので、よく分析してみれば、徹底的に「補腎(ほじん」もしている訳です。

これも人間をりんごの木にたとえるところの「根っこ」に相当します。

「根っこ」は、体の「元気」「精力」「若さ」「生殖」の象徴です。


クラシカルな王道の処方は、健脾(けんぴ)・補腎(ほじん)そして、補血・活血(ほけつかっけつ)につながっていきます。


話は続いていきます。

「最近、私は『愛』について勉強しています。(笑)」

「『愛するということ』という本の一説に、以下のような文章がありました」

「人類全体の誕生にしても、個人の誕生にしても、人間は誕生と同時に、本能が支配する明確な世界から、不明確で、不安定で、開かれた世界へと投げ出される。確かなのは過去についてだけで、将来について確かなことといったら、死ぬということだけだ。」

「つまり、次の採卵もまだ駄目と決まった訳ではありませんし、今回から処方も変更しましたので、より効果が上がってくる可能性もありますから、頑張りましょう!私たちは、どこからか生まれてこの世にやって来て、そして将来の確実な決定事項は『死ぬこと』だけですから、採卵の数や卵の質がどうなるかは予測がつきません。良い結果になる可能性も十分にあります!」

「そうですよね~」とお客様の目は、キラリと光りました。

ということで、農繁期の続いている山形で繰り広げられた漢方相談の話でした。

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