カテゴリー「ガン(がん)」の記事

2008.03.06

乳がんの疫学と薬物療法まで(5)

「乳がんの疫学と薬物療法まで(5)」です。

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転移性乳がんの予後。

ケア、QOLを考える。

(死亡率が高いので、やはり早期発見、早期治療が大切だと思います)


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乳がんの薬物療法

(クリックすれば、大きくなります)

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エストロゲンによる乳がん細胞増殖促進機構

(乳がんは、エストロゲンの長期の曝露により促進される)

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おもな乳がん内分泌療法の作用点

…今回は、アロマータゼ・インヒビター(AI剤)の勉強会だったのでした。


不妊治療においては、適応外の使い方になりますが、
閉経前の女性において、ロー・レスポンダー(卵巣反応不良例)で、
レトロゾールを使って排卵させる方法があります。

これは、アロマターゼ・インビター(阻害剤)により、

エストロゲン低下 ↓

FSH(卵胞刺激ホルモン) ↑


となり、卵胞の発育を促進させる方法です。


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閉経前の治療戦略


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もっと分かりやく説明しますと、


視床下部

脳下垂体


ここの反応では、Gn-RH(ゴナドトロピン・リリースホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン)をアゴニスト、つまり沢山反応刺激することにより、一時的に機能が更新するが(フレアー現象)、数日後にはダウン・レギュレーションを起こして、脳下垂体からのFSHとLHの分泌が減ります。その結果、卵巣への脳からのホルモンの働き(FSH)が弱まるので、卵巣が休まって、エストロゲンの分泌が減るのです。

(私の店頭での漢方相談の場合には、体外受精の場合でもホルモンの話を詳しく説明しているので、大変に好評です)

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抗エストロゲン製剤


ERのレセプターを占有、阻害して、エストロゲンの分泌を減らす。↓

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2008.03.04

乳がんの疫学と薬物療法まで(4)~ピンクリボン~

「乳がんの疫学と薬物療法まで(4)」です。

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乳房の発生部位(1)

小葉に発生したものは「小葉癌」

乳菅に発生したものは「乳菅癌」

乳菅開口部付近に発生したものは「パジェット病」


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乳房の発生部位(2)

乳癌の発生部位は、外部の上部(C領域)が多い

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乳腺腫瘍の年齢分布

20~35歳 線維腺腫(良性)

30~45歳 乳腺症(良性)

40~60歳 乳がん(悪性)

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乳癌の好発転移部位

乳がん→骨、肝臓、肺


~ちょっと休憩~

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ピンクリボンって何?

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発症と歴史

~80年代にアメリカからスタート

シンボルであるピンクリボンは、まだ乳がんについての研究が浅かった1980年代のアメリカの小さい町で、乳がんで死亡した女性の母親が、この女性の娘である実孫に、同じ悲しみを繰り返さないよう、願いを込めて手渡したものがピンク色のリボンであったことに端を発する。

この行為が乳がんの恐ろしさと、乳がんについて知り、考えるきっかけをこの町の住人に広め、その後、草の根的な活動により、アメリカ全土はもとより、ヨーロッパ、アジアなど全世界的に広まった。


「乳がんの早期発見、早期診断、早期治療を啓蒙する活動です。」

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日本におけるピンクリボン

~東京タワーをピンク色にライトアップしたことがきっかけ~

日本でのピンクリボン運動が一般的に認知されるようになったのは、2000年代に入ってから。2000年10月に日本最大の乳がん患者支援団体である「あけぼの会」が東京タワーをピンク色にライトアップしたことがきっかけ。

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ピンクリボンの活動

~様々な活動がなされています~

○スマイルウオーク

○開催都市(市民講座、無料検診など)

○チャリティーオークション

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2008.02.27

乳がんの疫学と薬物療法まで(3)

こんにちわ。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

山形の今日は朝から冬のような本格的な雪が降っております。

九州の方からは、「梅の花」が咲いた話題を聞き、
関東、西日本の方からは、花粉症などの話題を聞き、
そして北東北の方とは同じ「雪」について語りあう今日この頃です

三寒四温の折柄、みなさまご自愛くださいませ。

さて、

乳がんの疫学と薬物療法(2)」の続編、今日は第3回目です。

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良性乳腺疾患の既往:良性の乳腺疾患の既往と乳がんの関連が指摘されている。

良性の乳腺疾患が生検で確認された症例で乳がんのリスクが高い。

良性の乳腺疾患ががん化することはない。

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乳がんのリスクファクター

社会的階層:職業婦人や社会階層上位の女性の方が、乳がん発症のリスクは高い。


            食生活


結婚       教育・社会階層     初産年齢


             妊娠


密接な関係があり、これらを介しての影響の可能性が高い。


(高学歴で社会で活躍する女性のかたは、結婚が遅くなりがちで、その結果、初産年齢も上がり、エストロゲンの曝露が多くなるので乳がんになりやすいのではないか?という仮説)

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乳がんのリスクファクター


因子 高危険群 低危険群   


○年齢は、高齢のほうがリスクが高い。若い年齢はリスクが低い。

○住まいは、都市部のほうがリスクが高い。農村部はリスクが低い。

○未婚のほうがリスクが高い、既婚のほうがリスクが低い。

○高齢で30歳以上の出産がリスクが高い、20歳以下で初産の方はリスクが低い。

○出産数が多いほどリスクが低い、出産数が少ないとリスクが高い。

○授乳をしていないとリスクが高い、数年の授乳はリスクが低い。

○初潮年齢が11歳以下と早ければリスクが高い、16歳以上と遅ければリスクが低い。

○閉経年齢が55歳以上と遅ければリスクが高い、44歳以下と早ければリスクが低い。

○身長が高いとリスクが高い、標準の身長はリスクが低い。

○閉経後肥満は、リスクが高い、閉経後標準体重はリスクが低い。

○良性乳がん疾患既往があれば、リスクが高い、なければリスクが低い。

○乳がんの既往があれば、リスクが高い、なければリスクは低い。

○乳がんの家族歴があれば、リスクが高い、なければリスクが低い。

○放射線被爆が頻回または高線量であればリスクが高い、なければリスクが低い。

○アルコールは、日本酒1合のアルコール量で、週4回以上であればリスクが高い、なければリスクが低い。

○野菜、果物をあまり食べないとリスクが高い、野菜、果物を多く食べているとリスクが低い。

○魚を食べていないとリスクが低い、魚を食べているとリスクが低い。

○運動をしていないとリスクが高い、週に2回以上規則的な運動週間があればリスクが低い。

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2008.02.22

乳がんの疫学と薬物療法まで(2)

昨日の「乳がんの疫学と薬物療法」までの続きです。

だんだんと山形も雪解けの気配で、道を歩いていると、
雪解けの音を聞くことが多くなってきました。

さて、本題に入ります。


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乳がんのリスクファクター

内分泌環境:長期の高い血中エストロゲンレベル曝露により、乳がん発症率は増加する。


○初経年齢が早い

○閉経年齢が遅い

→一生のうちに月経回数が多いほど、発症のリスクが増加する。


○妊娠回数が少ない
また、初産年齢が30歳以降では26~27歳の16倍に危険率が上昇する。


→未経産婦と経産婦では未経産婦で発症のリスクが増加


○外因性エストロゲンの摂取

→ホルモン補充療法(HRT)は乳がんの発症リスクを高める可能性があり、ルーチンに長期間HRTを実施すべきではないとされている。

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乳がんのリスクファクター

遺伝・家族暦:乳がん家族暦がある、BRCA1、BRCA2の遺伝子変異であり、乳がん発症率は増加する。


なし

母親

姉妹

母親と姉妹


(近親者に、乳がんの患者さんがいたら、定期的な検診が大切だと思います)

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乳がんのリスクファクター


食事

◆アルコールについては、1日2杯以上でリスクファクターとしての影響があるとされている。

◆脂肪摂取については明らかではないが、閉経後女性ではBMIが大きいほど、リスクが高いことが報告されている。

これらは生活習慣、食事などの影響もあり、見極めは困難とされている。


喫煙

◆影響がない、またそれとは逆にリスクを下げるという報告があり、一致していない。

◆ただし最近では、閉経前ではリスクを上げるとの報告がある。

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2008.02.21

乳がんの疫学と薬物療法まで

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昨日の夕方18時半より、寒河江市立病院での薬剤師研修会がありました。

乳がんの話題でしたので、勉強した内容をアップしたいと思います。

いつもは、不妊や漢方などの話題が多い「ココログ版土屋薬局 中国漢方通信」ですが、今回は40代以降に増えてくる「乳がん」の話題ですす。

女性の方のみならず、男性のほうもパートナーのためにも
有益であろうという見地から判断して掲載します。

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今回は、最終的にはアロマターゼ・インヒビターという
抗がん剤の種類を勉強するのですが、
その前に女性のホルモンの働き、とくに閉経後のホルモンの流れの復習です。

閉経前と閉経後は、卵巣のエストロゲン(E2)の働きが違ってくるので、
ホルモン全体の流れも変わってくるのです。

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40代以降、エストロゲンの分泌は減ってくることを表すグラフです。

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初期の乳がんは、ホルモン依存性(エストロゲン依存)によるので、
臨床上、エストロゲン依存下では乳がんは増殖していく。

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米国人、米国日系人、英人 > 日本人

乳がんになる民族差です。

これには、欧米化された食事が、乳がんに影響を与えているだろうと
示唆されます。

和食は、健康に大切なものですね。

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都道府県により、乳がんに罹る頻度が変わってくる。

あなたのお住まいの地域はいかがでしょうか?

(当ブログの写真は、すべてクリックすると拡大しますので、詳しくご覧になれます)

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乳がんのリスクファクター

1)内分泌環境

2)社会的階層

3)食事

4)喫煙

5)人種差

6)良性乳腺疾患の有無

7)遺伝、家族暦


次回に続きます。

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2007.10.19

何先生相談会から

おはようございます。土屋です。

今日は、10月13日の何(ふ~)先生の漢方相談会で、
マンツーマンで教わったことのメモ書きです。

箇条書きでいきます。



白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)は、五行草(ごぎょうそう)の力が弱いときに、
皮膚病に使う。

五行草は、皮膚病と腸に効く。

下痢の菌にも良い。


湿疹とは、「腸の汚いもの」が原因だから、腸をきれいにするものは
湿疹に効果的。

五行草は、腸をきれいにするイメージ。

星火健脾散(せいかけんぴさん)と合わせると効果的。

星火健脾散は、平性で、胃腸を保護する。


アトピーの人は、冷たい牛乳をよく飲む。

大きなタンパクで、腸に負担がかかる。

冷たいから、腸の滞在時間も短い。


五行草がとってくれる。



インフルエンザの時期に、板藍茶(ばんらんちゃ)を涼解楽(りょうかいらく)に
合わせて使う。



白花蛇舌草→皮膚表面の免疫細胞を強くする。

(もともとは、中国では白花蛇舌草は大腸ガンやリンパのガンなどに
使用されている)



五味消毒飲(ごみしょうどくいん)は、夏の飲料。

黒砂糖を入れると、→体を温める、胃腸保護、養血。などの意味がある。


光州では、コカコーラよりも五味消毒飲飲料が売れている。

日本では、五味消毒飲+婦宝当帰膠などの
組み合わせが考えられる。

土屋薬局では、婦宝当帰膠と組み合わせるといいでしょう。

(婦宝当帰膠は、その場合には、少量で良い)



子宮筋腫→活血化淤(かっけつかお)+白花蛇舌草

五味消毒飲+弓帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)も
考えれる組み合わせ。


何先生の東京での相談の体験では、二人のお客様の
子宮頚部の細胞異変に、たとえば弓帰調血飲第一加減などの
活血化淤に白花蛇舌草または五味消毒飲で、
4A→1Aに(5Aはガン)なったので、とても喜ばれた。

二人とも、最初から「ガン」とは言わなくて、
普通の漢方相談だったが、結果的にガンの恐れが消えて喜ばれた。


女性の子宮の病気は多い。



BBTが高めの相談。


天王補心丹(てんのうほしんたん) 心(しん)

潟火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう) 肝(かん)

潟火補腎丸(しゃかほじんがん) 腎(じん)


心肝腎(しんかんじん)の君火、相火を同時に抑えた結果、
BBT(基礎体温)が下がって、おりものがいっぱい増えた。

40代の人で、とても喜ばれた。

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<2007年10月18日撮影 「金木犀」 散歩していると秋の香りがしてきます>

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2007.02.13

上海の漢方事情

先日に、当店で何(ふ~)先生より漢方勉強会を行いました。

ノートに記入していて、インプットばかりでアウトプットをしていないと、
知識が身につきませんので、私のメモ帳を書き写していきます。


まずは、昨年の9月9日のときの店頭での勉強会より。


「上海の漢方事情」


何先生は、8月に上海で不妊症の婦人科研修をしてきました。


そのときで印象に残ったこと。


1)婦人科においては、三稜(さんりょう)、莪朮(がじゅつ)をけっこう使っている。


2)子宮筋腫→清熱解毒剤に白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)をよく使う。

炎症があるので、活血化淤(かっけつかお)と同時に清熱解毒(せいねつげどく)


3)ガンについて…

薬局には人がいっぱいいた。

特徴は、清熱解毒剤を多用していること。

すべての処方に霊芝胞子の顆粒が使われていた。


黄ごんや黄耆(おうぎ)、党参(とうじん)などの気を補うものに
(衛益顆粒や麦味参顆粒のようなもの)、
白花蛇舌草もよく使う。


4)専門性が強い薬局

中国でも専門性が強くないと生き残れなくなった。

日本と同じ状況。


1)婦人科

2)男性科

3)ガン

4)皮膚科


これらに特化した薬局があった。

(中医学が強い分野)


婦人科においては、中国でも 
西洋医学でホルモン剤治療。

駄目なので、中医(ちゅうい)に来る。

ほとんどの人が何らかの炎症がある。


処方に清熱解毒(せいねつげどくざい)が配合されることが多い。

(白花蛇舌草など)


「炎症を念頭において、処方を組み立てている」

腫れる→白花蛇舌草

↑↓

卵巣嚢腫、子宮筋腫


A:菌がいるとき

B:腫れているとき

C:熱があるとき


シベリア霊芝(チャガ)+白花蛇舌草


今回は、以上で終りです。        

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2006.12.18

卵巣がんの漢方相談

こんにちわ。

土屋です。

週末は、群馬県太田市の薬剤師の先生方と交流するために
関東出張してきました。


太田市の三洋電機や富士重工業や、
ブラジル人街や戦艦大和より100メートル小さいだけの「巨漢イオン」などを
見学してきまして、いかに自分が田舎物か分かりました。

東京よりも、都会に思えました。

その他、「足利学校」の見学で、初日は太田市駅前のパールホテル、
昨日は那須湯元に場所を移して、「雲海閣」に泊まってきました。


さて、余談ですみません。


今日は、卵巣がんのかたのご主人様から相談を受けました。

手術、抗がん剤と三大療法をしているが、
再発などしまして、奥様は闘病中とのことで、
「食欲をだしてあげたい」というご希望でしたので、
喜んで「胃気(いき)」を増す漢方療法を紹介させて頂きました。


中医学では、「胃気(いき)なければ、すなわち死す」とあり、
胃腸の機能を最大限に重要視しています。


胃腸とは、「畑」に相当しますので、
さくらんぼやリンゴの木を剪定したり、殺虫剤をかけて、
つまり抗がん剤や手術を受けて体力を消耗しているときには、
「胃気(いき)を増して、胃腸を丈夫にして、食欲をだす」ことが大切で
ベスト、ベターになります。


そのほか、がんによる微熱感もあるとのことで、
なるべく痛み止めなども使いたくないとのことでした。


当店では、「食欲をだして、胃腸を丈夫にする処方」として、
婦宝当帰膠、晶三仙、参苓白朮散と3つお勧めしまして、
ご主人様にもよくお話させて頂いたところです。

かならずしも、高額な処方でなくても、
普通の漢方薬を組み立てることも素晴らしいのではないか、
そのほうが体力づくり、「QOL(生活の質)の改善」に
お役に立てるのではないかと思いました。


胃腸を丈夫にする漢方の生薬は、「甘味(かんみ)」で
天然素材の甘い味で、苦いとか飲みづらいことはありませんので、
そのことも、ご主人様に「スペシャル漢方ドリンク」として
味見してもらいまして、納得のうえでお勧めしました。


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<栃木県足利市 「足利学校」 2006年12月17日撮影>

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2006.09.11

何先生から教わったこと

先日、9日(土)に東京から何(ふ~)先生に来て頂きまして、
漢方相談会と私たちの勉強会を開きました。


勉強会のメモをココログで公開整頓させてください。


何先生 上海で研修してきた。


今回の収穫

1)不妊症には、三稜(さんりょう)、莪朮(がじゅつ)をけっこう使っていた。


2)子宮筋腫→清熱解毒剤の白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)をよく使う。


炎症があるので、活血(かっけつ)と同時に清熱解毒(せいねつげどく)。


3)ガン


薬局には、患者さんがいっぱいた。


特徴は清熱解毒剤を使っていたこと。(多用していたこと)


すべての処方に、霊芝顆粒(れいしかりゅう)。


黄耆(おうぎ)、麦門冬(ばくもんどう)、党参(とうじん)などの気を補うものをプラス。


たとえば、日本の製品でいえば衛益顆粒(えいえきかりゅう)や麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)。


白花蛇舌草もよく使う。

4)専門が強い薬局が人気がある。


中国でも専門が無いと生き残れなくなった。


たとえば、


1)婦人科


2)男性科


3)ガン


4)皮膚科

これらは、中医学が強い分野。

中国で、西洋医でホルモン療法


副作用や治療がうまくいかないので



漢方に来る。

日本と同じ複雑な症状。


ほとんどの人が何らかの炎症がある。


処方に清熱解毒剤を組む必要がある。

白花蛇舌草など。

炎症を念頭においてから、処方を組んでいく。


中国のほうが、日本より婦人科の検査では、
菌の検査が詳しいかもしれない。

腫れることは、炎症である。


1)菌がいるとき 2)腫れているとき 3)熱があるとき



チャガ(シベリアの天然霊芝)と白花蛇舌草など。


おまけ


題名 「夏の思い出 月山湖の噴水とソフトクリーム、玉こんにゃく」

とき 2006年9月3日

場所 月山湖


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山形県民のかたがこの写真を見れば、
きっと「青春の思い出」「夏の思い出」など
走馬灯のように脳裏をよぎるのではないでしょうか。


私も10数年ぶり?くらいに訪れましたが、
懐かしかったです。


「月山湖の大噴水」は永遠に不滅です!

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2006.04.24

中西医結合による腫瘍治療の実践(日中友好)

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<2006年4月23日 山形新幹線車窓 「山形城東大手門桜見上げ」>

昨日、今月初めての東京出張、
東京八重洲ホールでの勉強会でした。

「中西医結合による腫瘍治療の実践」がテーマで、
講演は 親日家の南京中医薬大学の劉沈林(りゅうしんりん)院長先生でした。

先生は、南京中医薬大学附属病院院長、主任医師、教授です。


1975年に南京中医薬大学をご卒業後、
30年以上にわたり臨床医師としてご活躍なさっており、
豊富な臨床経験をお持ちです。

とくに消化器腫瘍の中西医結合治療について造詣が深く、
1991年から1992年にかけて名古屋がんセンターにて研修、
1996年10月に再び来日され東京大学附属病院で研修されておられます。

著書は、「臨床精粋」「中医腫瘍学」「現代中医臨床ハンドブック」など多数です。


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<2006年4月23日東京八重洲ホール 「中西医結合による腫瘍治療の実践」>


沈先生の素晴らしい講義を聞いて、
できれば私も店頭薬剤師の身ではありますが、
今後は「少しでもガン患者さんの症状の軽減に役立てれば」嬉しいと思いました。


講演後、これは異例なことなのですが、
ご自身が日本を好きなこと、また南京に帰ってからも、
私たち日本中医薬研究会が「日中友好」をテーマに活動していることを
仲間に教えていきたいなどに言及されまして、
南京中医薬大学の院長先生も心を配る
今のただならぬ微妙な日中関係を感じたのでした。

沈先生は、日本の大学でも学んでおりますので、
私どもが南京に行って心細い思いをしていたときには、
とても有難かったです。

(そのときの模様は、こちらです。
周期療法・中国不妊症専門講座南京研修に参加して」)


講演後は、イスクラ産業の地下1階で懇親会に
私も出席したのですが、平野会長の口火をきった挨拶に、
私たちは本音で付き合える関係だと実感しました。

同時に私も、第一回の南京中医薬大学の夏先生の「不妊症専門講座」に参加して、
現地に飛んでいますので、今後とも微力ながら日中友好に役立てるように
中医学を通して活動してきたいです。

(この日の出席した先生方は、ほぼ全員が「南京研修」に参加しています。
いつでも大歓迎だそうで、私もまた南京の地へ行ってみたいです。
以前のニューズウイークにもありましたが、南京の地は、
日本人には過去を思い出すところであり、私たちの世代でも緊張してしまうところです。
ですが、すごく都会で街は明るい感じで楽しいところなんですよ)

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<日本中医薬研究会 平野会長の魂の挨拶>

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<沈先生と平野会長の「北国の春」の熱唱>


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2004.11.29

ガン(がん)の漢方アプローチ

こんにちわ、土屋です。

昨日の11月28日(日)に秋保温泉の「ホテルきよ水」で南北東北中医薬研究会の1泊研修会が行われました。

講師としましてイスクラ大阪事務所に勤務されている 華啓天先生の「ガンについて」がありましたので、ここで自分自身の復習を兼ねまして、私が講演で勉強した内容をご紹介させて頂きます。

華啓天先生は、西安省出身で 中国西安東方伝統医学研究会副理事長、陜西省中医大学客員教授などの要職も兼ねられています。

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「ガンについて」 華啓天先生講演

ガンは、日本の三大死因の一つです。

日本人は1998年の統計では22万人がガンと診断されました。

日本人は、ガンにかかりやすい体質かもしれません。

ガン患者さんは、確実に増えてきています。


ここでガンのことを簡単に定義しますと「ガンとは、自分の細胞が異常に増殖していること」です。

自己の細胞では異物として認識できないので、免疫が働きません。

免疫とは、自己とは違う異物を認識して殺すことだからです。

そのため、抗がん剤や放射線療法では、ガンの細胞ばかりでなくて自分の体の正常な細胞にも負担がかかり副作用が起こることになります。


ガンの原因の外因としては、①環境が悪くなったこと。ダイオキシンなど…これらの有害物質は免疫系を混乱させます。治療の目標としては、免疫系を正常にしていくことです。

内因の原因としては、①ストレス…精神的なストレスと体へのストレスの2つがあります。陰陽のバランスを調整することが大切です。

②食べ物…食事では亜硝酸などが多く含まれているの物は、食道ガンや胃ガンになりやすいです。


さて、ここから本題ですが、ガン(がん)への漢方的アプローチを紹介していきましょう。


①ガンの微熱には、清熱解毒を。

ガン患者には微熱がある。

新陳代謝が盛んであり、
清熱解毒で微熱から体を守る必要があります。


②補気と補血で、体力の消耗や貧血、白血球の異常から体を守る。

ガンは消耗の病気です。痩せたり、体力が落ちていきます。

これれらは「気の消耗↓」です。

貧血や白血球の異常、つまり「血(けつ)の低下↓」もあります。

気と血(けつ)は双子のペアですから、補気や補血は必要です。


③津液(体液)の消耗には、補陰で体内の水分を守る。

津液(しんえき)とは体液のことです。

細胞内の水分が減っていきます。

微熱や体の消耗があるからです。

補陰(ほいん)は必要です。

体内の細胞内の水分を守っていきます。


④「胃気あれば生きる」「胃気なければ死ぬ」

ガン細胞の毒素→微熱→食欲中枢を麻痺させます→食欲不振→痩せる→免疫↓→微熱…と悪循環を繰り返すようになります。

中医学では、「胃気あれば生きる」「胃気なければ死ぬ」という鉄則があります。

末期ガンでも、胃気(いき)を守ることが大切です。

すなわち胃気とは、食欲のことです。

たとえ余命3ヶ月の命でも、1~1年半と長生きできるケースが多いです。

この方法は、健脾(けんぴ)または補脾(ほひ)と言われます。


⑤ガンは淤血(おけつ)

ガン細胞には、フィブリノーゲンがあります。

本来は、血流はガン細胞を殺せるくらいガン細胞は弱いのですが、ガンは血小板という自分の体を守る衣服を着ています。

いわばガンの防衛反応です。

ガン細胞の血小板は、凝固し塞栓となり、血流から正常細胞に侵入し、血小板の衣服を脱いでしまいます。

これが血液からの転移です。

すなわちガンでは、淤血(おけつ)の状態であり、血流などの血液の状態が悪くなっていることが多いのです。

対策としましては、活血化淤法を用いることにより、抗がん剤などの効き目も良くなっていきます。


治療原則は、扶正と去邪です。


去邪は、ガンという邪気を追い出す方法ですので、対症療法的な意味をもちます。

苦参(くじん)やヨクイニン、白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)などがあります。

補気薬も、血(けつ)の巡りが良くなるので大切です。

気を補う生薬には、黄耆(おうぎ)、党参、白朮(びゃくじゅつ)、山薬などがあります。

血(けつ)を補う生薬は、当帰、川弓(行気の意味もある)、阿膠(あきょう)、酸棗仁(補心安神)、遠志(おんじ)などがあります。


方剤の例を挙げます。

私の好きな方法です。

①婦宝当帰膠

補気補血で穏やか。

日中補血シンポジウムに参加して

②星火霊芝宝とシベリア霊芝

星火霊芝宝が一番と良いです。

これれらは多糖体類で免疫を上げる働きがあります。

婦宝当帰膠や星火霊芝宝、シベリア霊芝などは、扶正(ふせい)といって、体力を守り免疫力をアップさせる効能もあります。

外科的な手術や化学療法、放射線療法は、去邪(きょじゃ)になりますので、基礎体力を上げて免疫を守ることは有効です。

③白花蛇舌草

去邪に用います。

④晶三仙(しょうさんせん)

食欲を守ります。「胃気なければすなわち死す」です。

⑤麻子仁丸(ましにんがん)

便秘薬になります。穏やかです。


西洋医学の治療方法によっても漢方薬の選び方も変わります。

たとえば化学療法の「前」には、婦宝当帰膠を服用して免疫力を上げていきます。

化学療法「後」には、ガン細胞や自分の正常細胞が死んでゴミになり、貪食細胞が盛んになりますので、熱がでてきます。

その際には、今度はあまり補いすぎることも良くありません。

津液が損傷しているので、
滋陰(じいん)や清熱が必要になってきます。

これは、組織損傷熱と言われ、打撲で赤くなって熱を持つことを思い出してください。

麦門冬湯や杞菊地黄丸などを用います。


ガンの人には、微熱がありますので、附子や肉桂などの大熱は慎重に用いるべきです。

有名な漢方薬に十全大補湯がありますが、肉桂が配合されていますので、熱感があるときには慎重に使うべきです。

たとえば微熱があるときには、微熱を治すことを考えるべきです。


「急則治基標」

「穏則治基本」

です。

微熱などの「急な症状」は、熱を下げることを考えて、「穏やかになってくれば」扶正で体力をつけていくべきです。


胸水や腹水は、どちらかあれば末期ガンですが、漢方薬では難しいです。

胸水を抜くと、たんぱく質も一緒に抜けていきますので、衰弱しやすいですので、抜かないほうがいいです。

PB290070.JPG

華啓天先生がお持ちした資料です。

中国医学学術誌「東方医学」の2000年度のVOL16号の表紙です。

この論文「活血と癌」を読むと、活血化淤で血液をサラサラに流していくことはガン(がん)へのアプローチとして有効であると書かれています。


土屋薬局では、皆様のお役にたてますよう
今後とも勉強していきます。

土屋薬局のがんの漢方療法に対する考え方」も参考になれば幸いです。

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