カテゴリー「顔面神経麻痺、手のふるえ|漢方薬」の記事

2016.02.29

慢性鼻炎、後鼻漏(蓄膿症)の漢方対策

こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

みなさまお変わりございませんか?


今年の山形は結局、暖冬で例年の積雪は三分の一、いえ五分の一ぐらいの感覚で、ほとんど雪かきをしないままに冬が終わりそうな稀な年でした。

さくらんぼ農家の友人は、さくらんぼの花が咲く季節に天候が変わると収穫への ダメージが大きいので、今後のことを心配していました。


さて、まずお知らせです。


1)ホームページのアドレスが変更になりました。

1999年にインターネットの大海原に乗り出した、ホームページビルダーで作成した「土屋薬局 中国漢方通信」のアドレスが、

http://tutiya.la.coocan.jp/

となりました。内容は今までと同じですがアドレスが変更となりましたので、もしブックマークなどされていた場合にはお引越しのほうよろしくお願い致します。


仙台市のビルの眺めです

<2016年2月28日 仙台市>

「鼻のトラブルに対する中国漢方の店頭応用」


2)2月28日(日)に仙台で「鼻のトラブルに対する中国漢方の店頭応用」について勉強してきました。


講師は中国で耳鼻科の中医師をしていて日本に来日しているトン先生です。

昔、耳鳴りの漢方相談のときには毎回東京の先生に電話をして、耳鳴り、難聴の漢方対策をお聞きしたものでした。

今回は花粉症のシーズンを前にして漢方薬での対策法、慢性鼻炎、後鼻漏(蓄膿症)、花粉症への対策、頂調顆粒についてと盛りだくさんの内容で勉強してきました。


慢性鼻炎、後鼻漏(蓄膿症)、花粉症への対策の漢方資料

仙台ANAホテルで



〇鼻水、鼻づまりには体が冷えていることが関係している→体を温めることが大切

花粉症にも生活習慣が関係していることが多いです。

冷たい飲食物、たとえば氷水など冷えた飲み物を避け、暖かい洋服を着ること



〇慢性鼻炎…後鼻漏が約8割ある。

鼻が詰まり、鼻汁が粘り、黄緑色。のどに回り込んで気道をふさいで朝に痰がた まる。


3点セットでは、鼻淵丸+頂調顆粒+衛益顆粒が推奨です。

ほかに個人差の体質別により、鼻淵丸+頂調顆粒+αとして、五涼華や板藍根、五行草、瀉火利湿顆粒、白花蛇舌草なども併用可能です。



〇後鼻漏の漢方薬について…慢性鼻炎で粘性があり鼻汁を強くかんでも排出できずに、のどに落ちて気管をふさぐ状態を指します。


黄色鼻水には、鼻淵丸+五涼華

白い鼻水には、鼻淵丸+独歩顆粒

灰色の鼻水には、鼻淵丸+温胆湯

それぞれに頂調顆粒や衛益顆粒も併用可能です。



〇鼻たけに

鼻淵丸+荊芥連翹湯+虫類の活血剤


この3つで手術しないで鼻茸が落ちて治った会員店の先生がいる!


鼻淵丸は蒼耳子、辛夷、金銀花、菊花、茜草と配合されて、寒温生薬併用であり、宣通鼻塞、清熱解毒の漢方方剤です。

頂調顆粒は、粘膜の活血化淤に役立ちます。


中国での頂調顆粒(原典名は川芎茶調散)の臨床応用論文には


パーキンソン病による運動障害、三叉神経痛、副鼻腔炎による頭痛、頸髄性めまい、慢性副鼻腔炎、血管神経性頭痛、頑固性頭痛、過敏性鼻炎、帯状疱疹、急性湿疹、顔面神経麻痺、耳鳴りなどがあります。


花粉症や鼻や耳鳴り、めまいなどでお悩みに方は、中医五官病の漢方相談を専門的に勉強している当店へぜひご相談をお寄せください。


先手必勝!花粉症!アレルギー性鼻炎の漢方、漢方薬の紹介

蓄膿症・鼻炎・鼻水・鼻詰まりを漢方で楽にしよう!


不快な耳鳴りを漢方で何とかしたい!

突発性難聴や耳鳴りの漢方相談

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.01.16

2014年 中医痺証専門講座南通研修の研修を終えて

土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン vol.242 2014・10・05号の編集後記からココログ版に転載します。

昨年2014年9月に中国南通市での痺証研修の感想です。


帰国後、はや5ヶ月間を過ぎようとしています。


実際に意気込んだ痺証の痛み、しびれの中高年のお客さまよりも、子宝相談の若い女性のかたのほうが主流でなかなか痛み、しびれの漢方相談を連日がっちりするところまでは行っていませんが、本場の痺証科で学んだことを今後にも活かしていきたいです。


虫類の世界につきましては婦宝当帰膠にも阿膠が配合されていて、かなり補腎の力があるのでは?と考えてみたり、活血剤や補腎薬においても病院の保険漢方にはない、中医学独特の効き目の良さ─この場合には妊娠するスピードや体調を回復する早さ─を今後とも追及していきたいと思います。


では!


confident

// ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●●  5.編集後記 「2014年 中医痺証専門講座南通研修の研修を終えて」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。


2014年9月14日(日)~9月19日(金)の期間に行われた「2014年 中医痺証専門講座南通研修」から無事に帰ってきました。


研修の舞台は中国の南通市です。


上海浦東国際空港から高速道路で約300キロ、揚子江にかかる巨大な橋を渡り、風光明媚な揚子江デルタ地域、江蘇省を走り抜けます。


今回の研修のメインは痺証(ひしょう)といって漢方の本場中国、中医学の国において中医医院での痺証の漢方診察を研修して肌身で本場のスケールを体感してこようという趣旨でした。


日本を発つ前には「中国ではどうぞご無事で」などとまるで危ない国に行くようなニュアンスの言葉がありましたので苦笑しつつ期待に胸を膨らませて成田空港を飛び立ちました。


中国南通市は「水の都」でした。


川や池や昔の城のほとりなど日本人にとっても馴染みやすい環境でご飯や草魚やお肉、果物など大変に美味しくて毎回の食事がとても楽しみでした。


南通市での研修は、南通中医医院、良春中医病院、良春中医研究所と3か所を巡りました。


痛み、しびれの漢方診療では煎じ薬の湯薬と針や灸、マッサージなどが盛んに行われているのをみて、また患者さんたちが気持ちよさそうに吸い玉や鍼灸でパルス治療を受けているのを見て、また穏やかな空気が治療の現場に流れていることを感じました。


中医師の先生たちの病院でも、暖かな雰囲気でした。


文面が限られていますので最後になりますが、中国の国医、国のお医者さん、国家大師の朱良春先生 御年98歳のレジェンドで高名な先生に実際にお会いできてお話しできたこと。


また7人の息子さん、娘さんたちからは朱先生ご一家の「家族」として迎え入れたことなど大変に感激したことであり、今後の私の漢方相談の人生に対しても大きな一歩となりました。


(7人のお子様のうち5人は中医師のお医者さんという医師一家でした)


その後はなんと朱良春先生のご自宅にお招きされまして、記念の一枚です。


朱先生から頂戴した「土屋幸太郎先生 恵存」のサイン入りの本です。


これからの中医学人生は、朱良春先生スピリットで効き目の良い、切れ味の良い漢方相談を心掛けます。


どうもありがとうございました。


Imgp80290915a

<2014年9月15日>

中国南通市 良春中医病院からの眺め

緑が美しい街です。


Imgp80300915a


Imgp80340915a

私こと土屋幸太郎の記念写真です。パチリ


Imgp80380915a

中国の病院の痺証科では、湯液の漢方薬の内服のほうとマッサージや針灸などの2つから成り立ちます。

漢方薬を飲みながら凝ったところをほぐしていきます。


(写真撮影の許可は病院の先生や患者さんに承諾してもらっています)


一人一人の体質に合わせてスチームの液体、漢方薬の煎じ薬を肌にあてているそうです。驚きです。


Imgp80390915a

こちらは吸い玉の女性の患者さんです。

中国では竹の筒を使うところが日本と違うそうです。


Imgp80400915a

腰の電気のパルス治療です。

針に電気─パルス─が流れていて写真では分かりませんが、定期的に患部がビクッと電気の刺激で動きます。


かなり効き目があるような感じでした。


Imgp80430915a

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.01.09

眼精疲労、のぼせ、目の乾燥感、目の充血と顔面麻痺の漢方相談について

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

本日は朝から雪が降り積もっている山形です。

先ほど尾花沢からの来店されたお客様がいらっしゃいましたが、尾花沢もだいぶ雪が降り積もっているそうです。

夏になったら、春になって雪が溶けたら鶴子そばを食べに行きたいです。

「かきあげ」が絶品だそうです。(^^)


さて昨日は、「目の漢方相談」と「顔面麻痺の漢方相談」について中医師のようびん先生に教えてもらいました。

忘れないように記録していきます。



1)20代の男性のかた「目の漢方相談」がありました。


眼精疲労、夕方から顔ののぼせ、目の乾燥感、目の充血があります。

目の充血が一日続いています。

目薬ではどうにもなりません。

お仕事は製造業で立ち仕事です。


血圧は正常です。

ときどき頭痛で、後頭部が重い感じ。

めまい、耳鳴りはありません。


→ようびん先生のアドバイス


目の流れが悪いです。

舌ベロを確認して淤血があるようでしたら血流が悪いです。


杞菊地黄丸と丹参製剤が効果的です。

血行を良くすると目に杞菊地黄丸の成分が届く、流れが改善して効果が高くなる。

杞菊地黄丸がもっと効くようになる。


のぼせが強かったら二至丹もいいです。


何か緊張があるかも。

姿勢が悪いと流れが悪くなる。


丹参製剤は、1包×2回だったり半包×2回


食養生は、レバーとか枸杞を食べたり、菊花茶を普段から愛用したり。

香菊花などの養生茶を飲んでいると違ってきます。

目の充血などによい。



2)「顔面麻痺の漢方相談」について


顔のどこが痺れているのか?


○耳→肝の経絡

たとえば瀉火利湿顆粒をちょっと入れる。

黄膩苔があれば湿熱が邪魔しているから、患部に効き目が届かない。

○目→肝の経絡

もし苔がない、舌が紅ければ杞菊地黄丸がいい。


○口→脾の経絡

食欲減退などあれば補中丸や健脾散など。

目の症状があれば杞菊地黄丸を加える。

独歩顆粒よりも散痛楽楽丸がいいかも。

独活↓ 羌活↑


養生法はマッサージを自分でする。

目のまぶたのところをマッサージする。

10回ぐらい軽くマッサージをする。


cf(顔の下のしびれ、首のしびれに会員店さんで独歩顆粒と冠元顆粒でよく効いたケースがある)



<追記>

雲南省出身の先生にも確認してみました。


<5つの生薬>で経絡を通すことも良い方法です。

また参茸補血丸などの補腎薬もいいです。


活血+通絡+補気+補血+補腎


体を温めること。

寒くなってから発症した場合には温めていくことが基本。

あとマッサージも良いです。


以前に漁師さんで顔面麻痺になった方がいた。

痛みもひどかった。

独歩顆粒と冠元顆粒、参茸補血丸の3つで治ったかたがいます。


冬に発症したものだったら参茸補血丸がいい。

正気が不足して経絡が虚のところに邪気が侵入したもの。

通絡には<5つの生薬>


漢方の種類が多くなったら量で加減する。


2013年1月10日追記

贅沢にも今日は師匠の何先生にも顔面神経麻痺の漢方について問い合わせてみました。


顔面神経麻痺→発症した時間の系列から考える。


最初の時間は去風剤が必要。

たとえば冠元顆粒+頂調顆粒+麦味参顆粒など。

2~3ヶ月経過した場合には、去風剤は効かなくなる。


活血化淤+独歩顆粒+参茸補血丸

あるいは、麻痺だから筋肉の痙攣に対して健胃顆粒や逍遥丸などを併用。


肝脾腎の3つの臓器から入る。


アリやヒルなどの虫類も使える。


食用アリ製品には南五加皮が配合されていて去風剤だから使いやすい。


顔面神経麻痺は遅れると時間がかかる。長引く。

最初の3ヶ月が重要、5つの生薬もOK。


蔵王温泉スキー場

<2010年1月12日 蔵王温泉スキー場 いまこの画像をパソコンの背景にしています。懐かしいです>


不妊症・婦人科疾患には経験豊富な漢方薬剤師、国際中医師、不妊カウンセラーが漢方支援。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
ホームページはこちら! →土屋薬局 中国漢方通信  
サテライトブログはこちら→土屋薬局のはてなブログ
山形県東根市神町の土屋薬局

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.06.18

右手がふるえる。 パーキンソン氏病への漢方的処方の考察

こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

本日、月曜日の漢方相談も土曜日なみに忙しかったです。

南陽市、上山、天童、東根、神町などから多数のお客様のご来店がありまして喜んで頂けました。

生理痛の漢方相談、PCOS(多嚢胞)、不正出血、生理不順で月に2回の生理、ダラダラ生理、体外受精で分割がうまくいかないなど、私の今までの勉強と経験によりスムーズに漢方相談が進み、リピートのお客様たちも漢方の効き目が評判が良かったのですが、

さてその中で1人のお客様だけ漢方相談中に自信が持てなかったので恩師のトン先生に電話で即座に考え方をレクチャーしてもらいました。


まとめていきます。



<80代の女性のかた>


右手がふるえる。

パーキンソン氏病

今年の春からひどくなってきた。

メネシッド、アリセプトを服用中です。

震えたときには、セルシンを頓服します。

腰痛もあって過去に転んで腰を骨折したこともあります。

椎間板ヘルニアなど。

アドバイス


→脳が縮んでいる。運動系の脳の細胞が委縮して、衰えている。


中医学(中国漢方)では、補腎と活血が必要です。


脳は髄海、骨髄の海

「腎は精を蔵して骨髄を主り、脳は髄海」

神経を回復させるには補腎が必要。


ただし補腎だと効き目が遅いから活血が必要。


暑い季節には、本当は鹿茸が入っている漢方のほうが効き目が早いが、瀉火補腎丸に丹参製剤を。


夏は、瀉火補腎丸+二至丹+丹参製剤


以上がA案。


B案は、夜寝る前に二至丹のかわりに牛黄清心丸10丸。

牛黄清心丸は効き目が早い、精神も安定する。


補腎薬+丹参製剤+牛黄清心丸(夜に)


以上、即座に教えて頂きまして、正しい漢方相談をすることができました。

ご主人様の夜の全身疼痛のほうは、「痛み、しびれの漢方相談に強い土屋薬局」ですから、今までの経験とまた最近、何先生に教えてもらった「引火帰源」の方法も併用しました。


Imgp43350531

<2012年5月31日 神町 大日さまから眺めた大森山 さくらんぼのテントハウスがまぶしいです>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.04.13

ベル麻痺(顔面神経麻痺)の漢方

おはようございます。

山形は春一番のような風がビューっと吹いています。

さてお客様から顔面神経麻痺、ベル麻痺について漢方相談を受けましたので、恩師の中医師の先生に(Tn先生)にお聞きしておきました。

ログしていきます。



ベル麻痺(顔面神経麻痺)


風邪(ふうじゃ) 内風もある。外邪もある。

血虚による外風が多い。

年齢が分からないとダメ。


血圧、脳の血流に活血剤。

牛黄清心丸、カギカズラの漢方。


水快宝→動物性のもの

水蛭は通絡作用がある。


血虚の体質は肝風内動になる。(牛黄清心丸、カギカズラの漢方は速やか)

活血養血に動物性の生薬を。


精神的なことがあれば、神経的なものをいれる。


アリの漢方薬は静か。この場合には水蛭のほうが良い。


5つの生薬の漢方は風寒湿

男性の精子には、補腎+アリの漢方、精子数、奇形の改善に、生殖能力を上げていく。


骨粗鬆症に5つの生薬とアリは相性が良い。


5つの生薬→骨の周りに効く

アリ→骨の奥まで効く

Imgp37380410

<2012年4月10日 甑岳>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.18

花粉症と漢方療法、蕁麻疹、顔面神経麻痺に中医学漢方…衛益顆粒の臨床応用

「花粉症と漢方療法」…中医学における風とは


遅くなりましたが、1月30日に仙台市中央市民センターで行われた「平成17年度南東北中医薬研究会 総会・定例会」での勉強会を報告します。


前回アップした「春節」からほぼ1週間ぶりの更新になります。(本当に正月休みを中国風にしていたのではなくて、相談業務など多忙で更新できなかったのです。(言い訳)


P1010332


「衛益顆粒の臨床応用 花粉症の予防と治療」

講師は、日本中医薬研究会が誇る武藤勝俊先生です。


武藤先生は、北京で留学して本場の中医師の資格をお持ちの先生で、講義は分かりやすくて面白いです。

個人的には、私は大好きです。

武藤先生の講演だったら、眠くならずに楽しく勉強できますから。。


さて、講義の要点をまとめましょう。


1.衛益顆粒の紹介


衛益顆粒は、玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)を元に作られた。

玉屏風散の命名

玉(ぎょく)=素晴らしい

屏風(びょうぶ)=風を防ぐ


つまり玉屏風散(衛益顆粒)は、体に屏風を立てて風邪や花粉症の邪気(表熱、表寒など)から体を守っていきます。

皮膚や粘膜のバリア力を丈夫にして、悪い風邪(ふうじゃ)の侵入を防ぎます。



中医学による風(ふう)とは…


「風為六淫之首」


風邪(ふうじゃ)は、人体に病気をもたらす邪気の中で唯一移動する性質をもちます。

風邪は通常は単独ではなくて、他の病気をつれてくる親分のようなものです。

風邪(ふうじゃ)、または風邪(かぜ)を予防することは、いろいろな病気を予防することにつながっていきます。

日本でも「風邪は万病の元」と言いますね。



風邪(ふうじゃ)による病気の特徴


①「風為陽邪」「易傷人体陽位」

陽位とは、体表や・体の上部を指す。

つまり風邪(ふうじゃ)による病気は、このような場所に多く発症する。

体の上部の疾患の頭痛や喉痛、風疹(皮膚湿疹)などになりやすいです。



②「善行」「数変」


善行とは、発症部位が一定しないこと。

数変とは、症状が現れたり消えたりすること。

症状が急に現れ、発症する部位がよく移動する疾患→花粉症、風湿病(リウマチ)など


蕁麻疹と漢方薬」では、血熱(けつねつ)の話に重点を置いていますが、血熱(けつねつ)と同時に突然に痒みが来たり、皮膚が赤くなることは、急性の症状ですので「風邪(ふうじゃ)」も絡んでいます。

蕁麻疹の急性の症状の風邪(ふうじゃ)を治すには、一つの鉄則があります。


「風を治すには、血を巡らせよ。血行けば、風自ずと滅する」という深遠な世界がありまして、まずは体の土台である陰血(いんけつ)を補っていけば、「風邪」の「陽邪」も舞い上がることが無くなり蕁麻疹の発作が減っていくという訳です。

地味ですが、地道に「陰血」という体の土台を補ったり、血行を促していけば、蕁麻疹対策の漢方として成功です。

③「開泄(かいせつ)」


開泄とは、こじ開けて、発散するということで、すなわち汗穴を開き発汗させ、気や津液(しんえき)奪う性質がある。

汗をかきやすい、風に当たるのを嫌がる。→多汗症の易感冒。悪風など。


先ずは守りを固めることが先決で重要である。


つまり対策が大事で、体の防衛するバリア力が弱いと(衛気不固)ですと花粉症の量やインフルエンザなどに左右されやすくなります。



④「主動(しゅどう)」


弱い風ではふるえ、強い風では硬直あるいは半身不随などの運動障害が現れる。

自覚症状としては、かゆみ、しびれ、目眩も風による症状である。

運動障害・しびれ・かゆみ・めまいなどが現れる疾患


→肝陽化風(高血圧など)

→中風(脳梗塞後遺症など)

→血虚生風(めまい、しびれ)


中医学では、よく「麻木(まき)」という単語を「しびれの表現」として使用しています。


「麻」とは、意味は「しびれ」のことです。


皆様、麻婆(マーボー)豆腐の辛さを思い浮かべて頂ければお分かりだと思いますが、この「麻婆(マーボー)」の意味も「しびれて辛い」ということを指しています。

「木」とは、「しびれが硬くなった」ことです。

つまり「木のようにしびれが硬い」と考えてください。


さて、内風(ないふう)の治療としましては、おもに熄風(そくふう)の方剤を用います。


たとえば、中医学的に「風」が強いと考えられる症状としましては、顔面神経麻痺が挙げられます。

中国の鍼灸の治療では、20日間毎日針を打っていきます。


漢方薬では、日本では顔面神経麻痺の予防と治療には、衛益顆粒に独活寄生湯を併用します。


衛益顆粒と独活寄生湯は、正気(つまり抵抗力のこと)を上げて、顔面神経麻痺の主要な邪気─風邪(ふうじゃ)を追い払います。


また独活寄生湯の去風散寒除湿の効果と気血(きけつ)や肝腎を補う働きも生きてきます。


衛益顆粒を併用することにより、衛益顆粒の黄耆(おうぎ)の補気と邪気を追い払う働きがミックスされますので、顔面神経麻痺の表治と本治に役立ちます。


「通じざればすなわち痛む、痺れる」ですから、顔面を侵している風邪(ふうじゃ)を経絡上から追い払っていき、体の気血(きけつ)や「肝腎要(かんじんかなめ)の「肝腎」を補っていけば、不快な顔面神経麻痺の緩和に役立つという訳です。


以上ですが、文章が長くなりましたのでまた来週に「花粉症と漢方療法」の続きをアップします。

中国漢方通信の「先手!必勝花粉症」と「先手必勝!花粉症…花粉症は予防が一番」なども参考にして頂けましたら嬉しいです。

P1010329

啓翁桜」です。

可憐できれいな桜ですよね。

春が待ち遠しいです。


本家 「土屋薬局 中国漢方通信」もどうぞよろしくお願い致します。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

LUF・黄体化未破裂卵胞|不妊と漢方薬 | PCOS・多嚢胞性卵巣症候群|不妊と漢方薬 | PMS・月経前緊張症|漢方薬 | 「ナチュラルな妊娠」「45歳、もう生んでいいかしら?」 | 「血流たっぷり」をめざしなさい | いびき|漢方薬 | おねしょ、小児夜尿症|漢方薬 | おりもの、のびおり|不妊治療と漢方薬 | お客さまとのエピソード | お腹の張り、腹部膨満感、食欲不振|漢方薬 | しびれ|漢方薬 | つわり|漢方薬 | にきび|漢方薬 | のどのつかえ、喉の痛み、難治性咽頭潰瘍|漢方薬 | ほてり|漢方薬 | むずむず脚症候|漢方薬 | めまい、立ちくらみ|漢方薬 | アトピー性皮膚炎|漢方薬 | アレルギー性鼻炎と体外受精|漢方薬 | アレルギー性鼻炎|漢方薬 | イスクラ冠元顆粒 | イスクラ冠元顆粒発売20周年記念成都シンポジウムに参加して | イスクラ婦宝当帰膠 | イスクラ独歩顆粒 | イライラ落ち込み漢方、不安落ち込み|漢方薬 | インターネットの掲示板などで漢方紹介 | カウフマン療法|不妊と漢方薬 | カンジダ膣炎|不妊と漢方薬 | ガン(がん)|漢方薬 | クラミジア感染症|不妊と漢方薬 | クローン病、潰瘍性大腸炎|漢方薬 | ゲップ・ガス|漢方薬 | ココログ版漢方(無名)コラム・2004 | ココログ版漢方(無名)コラム・2005 | ココログ版漢方(無名)コラム・2006 | ココログ版漢方(無名)コラム・2007 | ココログ版漢方(無名)コラム・2008 | ココログ版漢方(無名)コラム・2009 | ココログ版漢方(無名)コラム・2010~ | コンクレバン | シェーグレン症候群|漢方薬 | シミ・肝斑|漢方薬 | ストレス|漢方薬 | セックスレス、性機能減退|不妊と漢方薬 | タイミング療法|不妊と漢方薬 | ダイエット|漢方薬 | チャイナビュー | チョコレート嚢胞|不妊治療と漢方薬 | ツイッター | ディスプレー症候群|漢方薬 | ドライアイ|漢方薬 | ドライマウス、口腔乾燥症|漢方薬 | ニュースレターより | ハテナ | ビタエックス(プラセンタ) | フレイルの漢方対策 | ヘパーデン結節|漢方薬 | ベビ待ち保育士さん、幼稚園教諭さん|漢方薬 | ベビ待ち小学校教員さん|不妊と漢方薬 | ベビ待ち歯科衛生士さん|不妊と漢方薬 | ベビ待ち看護師さん|不妊と漢方薬 | ベビ待ち美容師さん|不妊と漢方薬 | メニエール病|漢方薬 | メールマガジン | モンテディオ山形 | ヤフー知恵袋の漢方の回答より | リウマチ性多発筋痛症|漢方薬 | リウマチ|漢方薬 | ロコモティブシンドローム|漢方薬 | 下痢、軟便|漢方薬 | 下肢静脈瘤|漢方薬 | 不妊カウンセラーに向けて | 不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座 | 不妊治療の基礎知識…現状と問題点 | 不妊漢方治療の応用 | 不妊症の基本検査について | 不妊症の年代別漢方相談 | 不妊症テレビお茶の間講座 「子宮内膜症」 | 不妊症専門講座・PCOS 「多嚢胞性卵巣症候群」 | 不定愁訴|漢方薬 | 不正出血|不妊と漢方薬 | 不眠|漢方薬 | 不育、流産後|不妊治療と漢方薬 | 中医五官病 | 中医痺証専門講座「南通研修」への道 | 乳がんの疫学と薬物療法 | 乳腺炎、断乳、母乳|漢方薬 | 人工授精で妊娠出産|不妊と漢方薬 | 今週の漢方相談会 2008年 | 今週の漢方相談会 2009年 | 今週の漢方相談会 2010~ | 今週の漢方相談会 2013~ | 今週の漢方相談会2017 | 体外受精で妊娠出産|不妊と漢方薬 | 何先生や中医師の先生から漢方のこと聞いたこと | 便秘|漢方薬 | 免疫性不妊|漢方薬 | 全身性エリテマトーデス(SLE)|漢方薬 | 円錐角膜|漢方薬 | 冷え性|漢方薬 | 加齢性黄斑変性症|漢方薬 | 勉強会(2004~2008) | 勉強会(2009) | 勉強会(2010) | 勉強会(2011) | 勉強会(2012~) | 動悸|漢方薬 | 卵巣予備能~全周期活血化淤 | 卵巣嚢腫|不妊と漢方薬 | 卵巣機能不全、卵巣機能低下|不妊と漢方薬 | 卵管性不妊|不妊と漢方薬 | 卵管水腫|不妊と漢方薬 | 卵管閉塞|不妊と漢方薬 | 卵胞発育不全|不妊と漢方薬 | 受精障害|不妊と漢方薬 | 口内炎|漢方薬 | 呑気症(空気嚥下症)|漢方薬 | 味覚障害|漢方薬 | 咳、ぜんそく、慢性気管支炎|漢方薬 | 咽喉頭異常感症、難治性咽頭潰瘍|漢方薬 | 嗅覚障害|漢方薬 | 土屋幸太郎・漢方講演会 | 土屋幸太郎結婚式 | 土屋薬局からのお知らせ | 土屋薬局のの口コミ、評判 | 坐骨神経痛|漢方薬 | 坑精子坑体|不妊と漢方薬 | 基礎体温が低め|不妊と漢方薬 | 基礎体温が高め|不妊と漢方薬 | 基礎体温ガタガタ|不妊と漢方薬 | 基礎体温表|不妊と漢方薬 | 多汗症|漢方 | 夜中目が覚める|漢方薬 | 夢と不眠|漢方 | 女性のための漢方レッスン | 女性不妊症的中医治療 | 妊娠中と産後の体調不良|漢方薬 | 妊活・妊娠力アップ|漢方薬 | 子宮内膜が薄い|不妊と漢方薬 | 子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症|漢方薬 | 子宮内膜症|不妊治療と漢方薬 | 子宮外妊娠後|不妊と漢方薬 | 子宮筋腫|不妊治療と漢方薬 | 子宮腺筋症|不妊治療と漢方薬 | 子宮頸がん|漢方薬 | 子宮頸管無力症|不妊と漢方薬 | 季節の養生法 | 学校保健委員会 | 小児チック|漢方薬 | 小児漢方 | 小太郎製薬 | 帯状疱疹後神経痛、後遺症|漢方薬 | 後鼻漏・蓄膿症|漢方薬 | 心と体 | 感音性難聴・耳鳴り、難聴|漢方薬 | 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)|漢方薬 | 慢性咽頭炎|漢方薬 | 我が家の庭 | 我が家の庭 2008 | 我が家の庭 2009 | 我が家の庭 2010~ | 手根管症候群、腱鞘炎、ばね指|漢方薬 | 抗リン脂質抗体|不妊と漢方薬 | 抗核抗体|不妊治療と漢方薬 | 掌蹠膿疱症|漢方薬 | 排卵痛、排卵期|不妊と漢方薬 | 排卵障害|不妊と漢方薬 | 日中線記念館 | 更年期障害|漢方薬 | 月経の経血量が減少|不妊治療と漢方薬 | 月経不妊周期療法|不妊と漢方薬 | 月経不順・生理不順|不妊と漢方薬 | 月経周期が短い|不妊と漢方薬 | 月経周期が遅れる、長い|不妊と漢方薬 | 未成熟卵|不妊症と漢方 | 椎間板ヘルニア|漢方薬 | 武漢へ | 死産後|漢方薬 | 母乳|漢方薬 | 泣きたくなる | 活血化淤の応用 | 浮腫み|漢方 | 温活GO | 漢方周期療法…南京・夏桂成先生の講義より | 漢方薬の安全性について | 漢方薬局で相談を受ける婦人病について | 無排卵・無月経/不妊と漢方薬 | 無月経・無排卵・中医不妊症テレビお茶の間講座 | 生殖医療に関わる疑問に答える | 生殖補助医療の有用性と限界 | 生理痛、月経困難症|漢方薬 | 甲状腺機能亢進症|不妊と漢方薬 | 甲状腺|不妊治療と漢方薬 | 男女の更年期と神経症|漢方薬 | 男性不妊|不妊治療と漢方薬 | 痔|漢方薬 | 痛み、しびれ|漢方薬 | 痰湿|漢方 | 眼精疲労|漢方薬 | 着床障害|不妊治療と漢方薬 | 神経障害性疼痛|漢方薬 | 空胞|不妊治療と漢方薬 | 糖尿病|漢方薬 | 経血量少ない|不妊と漢方薬 | 綿花観察日記 | 緑内障|漢方薬 | 繊維筋痛症|漢方薬 | 老人性膣炎・萎縮性膣炎|漢方薬 | 耳管開放症|漢方薬 | 耳鳴り、突発性難聴|漢方薬 | 聴覚過敏|漢方薬 | 肘痛|漢方薬 | 股関節痛|漢方薬 | 肩こり|漢方薬 | 肩甲骨の痛み|漢方薬 | 肩痛、五十肩|漢方薬 | 胃酸過多、機能性胃腸症(NUD)|漢方薬 | 背中のほてり|漢方薬 | 背中の痛み|漢方薬 | 胚盤胞|不妊治療と漢方薬 | 脂漏性皮膚炎|漢方薬 | 脈拍|漢方 | 脊柱管狭窄症|漢方薬 | 脱毛、抜け毛、薄毛の漢方薬 | 脳卒中|漢方薬 | 脳疲労症候群、脳過敏症候群|漢方 | 腰椎すべり症|漢方薬 | 腰痛|漢方薬 | 膀胱炎|漢方薬 | 膝痛|漢方薬 | 膿精液症|男性不妊の漢方薬 | 花粉症|漢方薬 | 若木山、石崎山や東根の景色 | 若木山、石崎山や東根の風景2008 | 若木山、石崎山や東根の風景2009 | 若木山、石崎山や東根の風景2010~ | 蕁麻疹、湿疹/漢方薬 | 薄い子宮内膜に漢方薬が有効である可能性がある | 薬膳 | 血の道症|漢方薬 | 血管力をつければ病気は治る | 補腎の話 | 西洋医学的にみた不妊症漢方概論 | 足底筋膜炎|漢方薬 | 逆流性食道炎|漢方薬 | 過去のバックナンバーより | 過敏性腸症候群|漢方薬 | 過活動膀胱、頻尿|漢方薬 | 遺残卵胞|不妊治療と漢方薬 | 酒さ|漢方薬 | 頭痛|漢方薬 | 頸椎症、首のこり|漢方薬 | 頻尿|漢方薬 | 顔面神経麻痺、手のふるえ|漢方薬 | 顕微授精(ICIS)|不妊と漢方薬 | 風邪|漢方薬 | 食欲不振、胃痛|漢方薬 | 高プロラクチン血症|不妊と漢方薬 | 高血圧|漢方薬 | 高齢不妊症、卵巣機能低下における中国漢方の考え方 | 高齢不妊|不妊治療と漢方薬 | 鷺草、朱鷺草観察日記 | 黄体機能不全|不妊と漢方薬 | 黄疸|漢方薬 | 100歳まで元気に生きる! | 2人目不妊、第二子不妊|漢方薬 | 2004年妊娠出産おめでとうございます! | 2005年妊娠出産おめでとうございます! | 2006年妊娠出産おめでとうございます! | 2007(1月~6月)妊娠出産おめでとうございます! | 2007(7月~12月)妊娠出産おめでとうございます! | 2008年妊娠出産おめでとうございます! | 2009年妊娠出産おめでとうございます! | 2009(7月~12月)妊娠出産おめでとうございます! | 2010(1月~6月)妊娠出産おめでとうございます! | 2010(7月~12月)妊娠出産おめでとうございます! | 2011年妊娠出産おめでとうございます! | 2012年妊娠出産おめでとうございます! | 2013年妊娠出産おめでとうございます! | 2014年妊娠出産おめでとうございます! | 2015年妊娠出産おめでとうございます! | 2016年妊娠出産おめでとうございます! | 2017年妊娠出産おめでとうございます! | AMH|不妊治療と漢方薬 | COPD 慢性閉塞肺疾患|漢方薬 | FSHが低い方|不妊治療と漢方薬 | FSHが高い|不妊治療と漢方薬 | POF・早発閉経|不妊治療と漢方薬