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2005.01.25

雪の日中線記念館

1月の成人式の連休は、白布の西屋に連泊しました。

白布(しらぶ)は、山形県米沢から西吾妻スカイバレーに向かうところに位置します。


おりしも昨年とはうって変わっての本格的な冬となりましたので、すっぽりと雪に埋もれた感覚を過ごしてきました。

さて、その帰りに日中線記念館の列車たちはどうしているかが気になりまして、米沢から一路喜多方を目指しました。


日中線記念館熱塩駅構内には、いまも往時をしのばせるラッセル車キ100とオハフ61が保存されています。<br />


日中線記念館熱塩駅構内には、いまも往時をしのばせるラッセル車キ100とオハフ61が保存されています。

私が愛する無明舎出版の「とうほく廃線紀行」という名著がありますので、「日中線」を紹介させて頂きます。(無明舎さんありがとうございます)


「日中線」……「とうほく廃線紀行」106ページより 


‥東北中央縦貫鉄道の夢‥

朝は日の出が遅く夕方は日の入りが早く、昼間しか太陽が拝めない山間の集落であることから「日中」の地名が付いたともいわれ、米沢を朝出発して大峠を越えてちょうど昼ごろ到着するので「日中」とも呼ばれていたともいう。

明治25年(1982)頃、下野の国と岩代の国と羽前の国とを鉄道で結ぼうという東北中央縦貫鉄道・野岩羽線の建設運動が始まった。

栃木県今市から福島県会津若松や喜多方を得て山形県の米沢に至る構想で、日中線はその一環として昭和13年(1938)8月に実現した区間だったのである。

喜多方発6時、9時、13時、16時、18時の5往復で、所要時間約30分。


現在、山形県南の置賜地方(米沢市など)と福島県会津地方とを結ぶ主要交通ルートは険しい山塊を大峠トンネル(全長約4km)などでぶち抜いた国道121号があるだけだが、「もし日中線が熱塩からさらに延長されて米沢まで通じいたら…」と米沢在住に筆者などはフッと想像してしまう。

「山形県と福島県の昭和史の風景は相当違ったものになっていたのではないか。奥羽本線のように、今も存続できていたのではないか」と。

大正11年(1922)4月には米沢─喜多方間が予定線に決定したが、太平洋戦争で頓挫。

戦後も粘り強く運動が続けられたものの、社会情勢や交通体系の変化で住民の願いは実らず終わる。

ともあれ日中線の開業によって喜多方─熱塩地方から首都圏や酒の販路が開かれ、米も搬出された。

学校生徒や住民も「ウチの電車」として親しみ利用した。

熱塩行き止まりのローカル支線で終わり、赤字を積み重ねた日中線は、合理化により喜多方発4時、6時、18時の3往復となって「日中は走らない日中線」と呼ばれ、結局は「日中」地区を通ることなく昭和59年に廃止。

しかし沿線には住民の愛惜の念を窺わせる跡が残り、訪れる鉄道ファンも少なくない。

───

以上、無明舎出版「とうほく廃線紀行」(「日中線」は、伊藤孝博さんの執筆です)より紹介させて頂きました。


雪の中、ラッセル車キ100とオハフ61が静かに眠っています。

雪の中、ラッセル車キ100とオハフ61が静かに眠っています。

今にも走り出しそうです。


キ100の側面には「熱塩駅常備」の文字です。

キ100の側面には「熱塩駅常備」の文字です。

雪国会津を支えていたラッセル車の魂を感じます。


ラッセル車キ100は、かつての冬の活躍を夢見て静かに眠りについています。

ラッセル車キ100は、かつての冬の活躍を夢見て静かに眠りについています。

(2005年1月11日撮影。撮影者 土屋幸太郎。「日中線記念館」において)


ラッセル車キ100は、かつての冬の活躍を夢見て静かに眠りについています。


漢方コラム「アジサイ」より、アジサイに囲まれたラッセル車キ100とオハフ61を紹介しましょう。

こちらは、04/07/04撮影です。

「人々の夢や喜びを載せて、ラッセル車キ100とオハフ61が連結しています。時代の波に消えた日中線「熱塩駅」で、アジサイと機関車が今走り出そうとしています。(04/07/04撮影 日中線記念館熱塩駅)」


日中線記念館が大好です。

夢とロマンを廃線に感じますし、時間が永久に止まったかのような感覚も素敵です。

ラッセル車キ100とオハフ61のように、雪にも負けないで、春を待ちましょう。

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