男女の更年期と神経症と漢方療法
「男女の更年期と神経症と漢方療法」
7月24日(日)に宮城県松島海岸のホテル松島大観荘で
南東北中医薬研究会移動定例会が開かれました。
今回は、中医師の包海燕先生の講演第一部「男女の更年期と神経症」と
私の親しい友人、親友である静岡県沼津市の小島晃先生の
「中国漢方とアレルギー」の豪華2本立てでありました。
さて、今回は第一部の「男女の更年期と神経症」で私が勉強したことがテーマです。
…
「男女の更年期と神経症」
中医師 包海燕先生
西洋医学的にみた更年期の定義
日本人女性の、平均的な閉経年齢は50歳くらいで、
一般に「更年期」とは閉経をはさんだ前後の10年間の、
45~55歳くらいの間を指します。
月経周期の復習
視床下部 GnRH(性腺刺激放出ホルモン)→
脳下垂体 FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)→
卵巣 エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)→
子宮内膜
各種ホルモンは、フィードバックしていく。
1:卵胞期(らんほうき)
月経期間中にエストロゲン分泌が低下しますと
視床下部がこれを感知して、GnRHを分泌し、
下垂体に働きかけFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促します。
FSHが分泌されると卵巣では卵胞が大きくなり、エストロゲンが分泌されます。
このエストロゲンの作用によって子宮内膜は増殖します。
2:排卵期
エストロゲン分泌が排卵直前にピークに達すると、
今度は下垂体からLH(黄体化ホルモン)が大量に放出されます。
LHの作用により卵巣では成熟卵が排卵を起こします。
3:黄体期
排卵後の卵胞(らんほう)は黄体となってプロゲステロンを分泌します。
プロゲステロンはエストロゲンとともに子宮内膜をさらに肥厚させ、
柔かくして、受精卵の着床準備を整えます。
4:月経期
受精卵が着床しないと黄体からのホルモン分泌は低下します。
すると子宮内膜は脱落し、月経血として排出されます。
…
ちょっと一休み。
この日の勉強会の前日は、
私は蔵王に宿泊していました。
その西蔵王高原ラインを降りて
高速で松島を目指すまでに見た風景の紹介です。
撮影場所は、山形県の蔵王です。
ハス池です。
ハスの花は大好きなんでね。
なんと華麗なんでしょうか?
(漢方コラム「泥中の蓮花(ハス)」もお楽しみください)
……
一休みが終わりまして、私のノートより。
エストロゲンは、女性の20代に多く分泌される。
エストロゲンは、肌の艶や弾力、髪の艶、
女性の丸みを帯びた曲線などに関係する。
つまりエストロゲンが分泌は、
若さと美しさの象徴である。
自律神経にも関係している。
…
低温期は、女性の一番といいとき。
感情が落ち着いている。
高温期は、イライラしたり、子供や主人に
つまらないことであたる。
(注釈:「月経前症候群(PMS)について」も参考にしてください)
…
エストロゲン、プロゲステロンのアンバランスや量が足りないと
更年期になる。
更年期は、エストロゲンと関係している。
女性の一生は、「小児期、思春期、成熟期、更年期」
10代、20代は美しい。
35歳から老化が始まる。
更年期から、閉経まででは、
FSH↑
LH↑
エストロゲン↓
更年期は、エストロゲンが低く、FSH,LHが高い。
更年期の症状
のぼせ、ほてり、汗、めまい、耳鳴り、しびれ、かゆみ、食欲不振、便秘、吐き気、腹が張る、性交痛、EDなど。(注釈:私が聞いてノートに書き写したものですから、けっこう聞き損じております)
これらの症状は、エストロゲンの低下による。
蔵王のひまわりです。
夏って感じがしていいですね。
2001年に撮影した「この道の向こうに(すすき特集)」も、
ここと同じ西蔵王スカイラインです。
このときの西蔵王の風景も評判が良かったです。
次回は、中医学的な解説でこのシリーズを終わります。
ご精読ありがとうございました。
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