漢方薬局で相談を受ける婦人病について3…ハードルは高いが、40歳を過ぎても妊娠する可能性はある
「漢方薬局で相談を受ける婦人病について3」
婦人科医 別府先生の仙台漢方勉強会より。
不妊症における女性の月経周期ごとに使い分ける漢方薬を勉強していきます。
わたしたち男性にはわかりにくいことですが、女性の月経周期は4つあります。
月経期、卵胞期、排卵期、黄体期 です。
季節にも春、夏、秋、冬の四季があるように、月経も四つの期間があり、季節に応じて食べ物や着る洋服が変わるように、月経周期ごとに漢方薬を使い分けて不妊体質を改善していく方法になります。
さて
今回も「漢方薬局で相談を受ける婦人病について2」と同じように、私のメモ帳からのランダム形式です。
つまりココログを通しての、自分のための清書です。
(意味不明のところは、ごめんなさい。
今回は用意されているプリントは無かったので、
自分が勉強していて大事だと思うところだけをメモしています)
…
漢方薬の不妊症へ、月経周期ごとに漢方薬を使い分ける周期療法のポイント
○基礎
養血調経…婦宝当帰膠
○補腎活血(ほじんかっけつ)が周期療法のポイント
補腎薬は、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)が代表。
活血化淤(かっけつかお)は、冠元顆粒、弓帰調血飲第一加減、田七人参、爽月宝などを各種弁証の上、漢方処方。
…
不妊症の100㌫に淤血(おけつ)があった。
(注:淤血のことはホームページの「淤血度チェック」に詳しいです)
淤血を解消することは大切です。
…
生理前のイライラをとることも大切。
麦芽を炒ったものでプロラクチン20くらいが、6に下がった。
(注:イライラとはストレスなので、漢方では肝気鬱結(かんきうっけつ)と言って、プロラクチンなどのストレスホルモンが上がりやすいので、リラックスが大切です)
こちらのコラムなども参考になりましたら、幸いです。
……
排卵期のときには、冠元顆粒が良い。
(注:冠元顆粒の主成分の丹参(たんじん)が排卵促進に有効です。中医学的には、理気活血(りきかっけつ)を排卵期に用いると効果的ですから、冠元顆粒の理気活血作用は好都合です)
……
生理のときには、冠元顆粒や爽月宝、弓帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)がよい。
爽月宝は、卵巣嚢腫や浮腫みなどにも良い。
……
いい卵ができれば、黄体が良くなる。
プラセンタ(当店ではオリヂンP)は、卵がよく育つ。
……
麦芽を炒ったもの…基礎体温が良くなる。
……
生理前のニキビは、周期療法で治ることが多い。
生理前のイライラや胸の張り、下腹部痛などのPMSの症状も周期療法が効く。
……
爽月宝…痛みに。
(注:女性の人は、内膜症や卵巣嚢腫など痛みを訴えることがありますので、「痛み」の自覚症状を軽減することは、大切な目標です)
……
妊娠してからは流産を防止する安胎法(あんたいほう)
婦宝当帰膠を中心に。
マカもよく使う。
……
ハードルは高いが、40歳を過ぎても妊娠する可能性はある。
昔は避妊など普及していないときには、45歳でも妊娠して出産している人がけっこういた。
ただし不妊治療を止めたくて、婦人科医にそのことを言ってもらうことを待っている人もいる。
……
抗精子抗体
→体外受精が良い。
抗リン脂質抗体→小児用バファリン
以上です。
3回シリーズの仙台での南東北中医薬研究会の不妊症周期療法の漢方勉強会のシリーズ終りです。
7月3日撮影の只見川です。
霧が立ち込め、やや幻想的です。
252号線から眺める只見川と只見線です。
ここは橋の上からの撮影になりますので、近くに車を停めてから撮影しました。
(実は、プロらしき人が撮影していたので、ここがポイントとのことでマネをしてみたのです)
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