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2005.08.22

微温湯温泉 二階堂旅館に咲いた山百合(ヤマユリ)

微温湯(ぬる湯)温泉 二階堂旅館に友達と一緒に8月7日に泊まってきました。

福島県の吾妻小富士の中腹にある温泉は、
今から300年前に開湯した名湯でした。

建物も、磨きぬかれた名建築で明治を思わせる素晴らしいものです。


古い地図

友人が翌朝に偶然に3階の倉庫で、
明治時代の帳面なども見つけたということです。

「イザベラ・バード」が江戸から東京となって10年後の、
まだ明治時代に旅していた時代を色濃く残す建物だと思うと
実に感慨深いです。


二階堂旅館

二階堂旅館

周囲は鬱蒼とした緑に囲まれています。

ここから山の稜線を歩いていくと、
なんと私の住む山形県は米沢の姥湯に走破できるらしいです。

ちょうど地図で見ると、両者の間には五色沼があり、
意外にも山を挟んで近いことを認識します。

(宿泊すると「特典」として、大正時代の私たちのじいちゃん、ばあちゃんたちが生まれた時代の貴重な地図ももらえるんですよ。その地図を見ると、姥湯とぬる湯は山を挟んでペアみたいな感じになっていることを知ります)


建物

建物の高さは昔の日本人の身長に合わせたのでしょうか、
身長178cmの私でも頭が天井につかえるような気分です。


昔の電話

貴重な昔の電話がそのまま置かれているには驚きです。

建物全体が重要文化財です。


ここのお湯は、名前のとおりに「人肌くらい」のぬるい温泉ですが、
周囲の硫黄泉にも負けず劣らず、
私的にはこの一帯では「ナンバー1」でした。

さて、そこの温泉で一緒になった人は、
なんでも1週間も連泊して、
目の湯治をするのだそうです。

何かと忙しい私たちは、1日でも携帯やメールが繋がらないところにいると
焦ってきてしまうのですが、流暢というか酔狂というか、
世の中には凄い人もいるんだなあと思いました。

(そのかたは、30代くらいの若者です)


山百合

山の早朝の空気を感じるでしょうか?

朝6時ごろに撮影の山百合(ヤマユリ)です。

日本特産の由緒正しい百合です。

ちなみに、漢方では百合(ビャクゴウ)と言いまして、
精神安定で不眠に効いたり、空咳やのぼせの解消に使います。

漢方コラムドクダミ 父の日記念日」でも、
百合(ビャクゴウ、ユリ)の漢方的な解説をしております。

自然って不思議で、漢方って面白い。


ミヤマシシウド

ミヤマシシウドです。

なんて勢いが良く、きれいなんでしょう。

漢方コラム「三階滝(シシウド) 素晴らしき独歩丸の世界」では、「シシウド」と「ミヤマシシウド」の同定に迷ったことを記述しておりますが、これは「ミヤマシシウド」です。


「ミヤマシシウド」は、深山に生える大型の多年草で、
高さは1メートルに達します。

属名では、ラテン語の「天使」に由来する名前が付いています。

まるで空を飛ぶかのようですね。


ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

山地に生える多年草。

和名は、葉がヤマブキに似ていることによります。


トリアシショウマ

トリアシショウマ

これも深山などでよく見かけるものです。

一昨年に、朝日連邦に向かう古寺鉱泉に行く途中に見かけたことがあります。

和名は鳥足升麻(トリアシショウマ)で、
丈夫でまっすぐな茎を鳥の足にたとえ、
葉がショウマに似ていることによるそうです。

(「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社 を参考にしています。
どうもありがとうございます)


漢方では、升麻(ショウマ)といえば、
辛涼解表薬として、解熱や鎮痛効果、また皮膚病などにも用います。

漢方薬では、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などにも配合されていて
お馴染みです。

この補中益気湯における升麻の働きは、
柴胡(さいこ)とともに、中気(ちゅうき)という「胃腸の気」を
上昇に引き上げることになります。


この漢方の升麻は、正式には「サラシナショウマ」を使いますので、
ここに載せている「ヤマブキショウマ」と「トリアシショウマ」は
漢方としては使いませんが、参考までに升麻(ショウマ)について述べました。


朝顔

二階堂旅館


二階堂旅館に着いた私たち一向に、旅館の若女将さんから有難く頂戴しました福島県名産の「桃」と採れ立ての「キュウリとおいしい味噌」そして、ぬる湯温泉の豊満なアルミニウムの特性を生かした「茄子の微温湯漬け」はとてもおいしかったです。

山形でも「桃」は取れますが、やはり「福島県産」は最高でしたし、あの「茄子の微温湯漬け」は色鮮やかで味もおいしく今でも時々思い出します。

温泉も、お湯も、人情も良かった微温湯温泉、
今年の夏の思い出でした。

またいつか泊まりに行きたいです。

山百合

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