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2005.12.06

月経周期が短いことへの漢方対策(2)と高温期の下り物

月経周期が短いことへの漢方対策」を11月15日に作成しましたが、今日はその続編にあたります。


先日の漢方勉強会での内容です。

これは自宅にながら、ギンガネットで回線を結んで、お互いにテレビ電話で日本中を結んで勉強できるという「最新型漢方勉強会」なのです。


やっていることは、「中国4千年の歴史」の漢方ですが、利用する機材は「最新型IT」です。

なかなか、凄いシステムでして、わざわざ東京にまる1~2日の時間と経費をつぶして、しかも体も疲労困憊にならずにすむ良い勉強会です。


以前に東京の勉強会であった四国の先生は、飛行機で羽田に降りて、それから東京駅近辺まで電車で移動されているそうで、「1回東京に来ると、1週間は疲れがとれない」と言っていました。

ですから、今後ともIT技術の会議とか勉強会の頻度は増えてくるものと思います。

さてさて。



29歳の女性のかたです。

H子さんという名前にします。


初潮が12歳で、今現在の周期が24~28日周期です。


漢方相談をする前には、24~25日周期が続いていたのですが、S先生のお店で漢方相談をしてからは、
周期が28日周期になっています。


体型はやや痩せ気味で、すらりとした体型です。

血圧は低めで、ご本人様は自然妊娠を希望しています。

病院での検査はとくに問題ありません。

排卵誘発剤などの薬も服用していません。


基礎体温は、ギザギザが強く目立つ「波動型」のようです。


(「周期療法の基礎体温の読み方」も参考にしてみてくださいね)


各先生方のご意見を紹介します。

O先生

H子さんは、肝欝脾虚(かんうつひきょ)、陰虚(いんきょ)だと思います。

ですから、周期が短めになっているのだと思います。

補うことが大切です。

帰脾錠などが良いのではないか?

(注釈:「肝欝脾虚(かんうつひきょ)」とは、ストレスで胃腸が弱いこと)


K先生

卵胞期に補腎活血(ほじんかっけつ)をしてはどうか?

あとは、O先生とほぼ同意見です。

(注釈:「補腎」とは、精力をつけて「卵巣年齢」を若くすること。
活血(かっけつ)は、血行を良くすること)


K先生

気血(きけつ)が不足しているのではないか?

月経周期が短いことは、陰虚(いんきょ)傾向か?

卵胞期は、滋陰(じいん)したほうがいいでしょう。

このH子さんは、腹部の痛みや頭痛など全身の痛みなどを、よく訴えられています。

肝欝気滞(かんうつきたい)が、腹部の痛みにつながり、気滞血淤(きたいけつお)は、全身のあちこちの痛みにつながっているかも。


(注釈:「陰虚(いんきょ)」とは体の大切な精微物質が足りないこと。必要な栄養が足りないので、卵胞が未成熟のまま排卵するのではないか?ということです。痛みに関しては「通じざればすなわち痛む」ですから、気が詰まってくると、同時に血管も縮小して、淤血(おけつ)という血行不良になりやすく、組織に必要な酸素や栄養が行き届かなくなるので、痛みやしびれが発生してきます)


K先生

肝欝(かんうつ)の根本は、脾虚(ひきょ)ではないか?

H子さんは少し痩せ気味なので、体重が増えてくるといいのではないか?

(注釈:肝欝(かんうつ)とは、簡単に言えば、ストレスで気持ちや体の機能が萎縮していること)


O先生

H子さんは、肝欝(かんうつ)から肝気犯胃(かんきはんい)になっていると思います。

高温期のおりものが黄色いことは、感染症の疑いでしょうか?


土屋

1)S先生の漢方相談で、H子さんの周期が長くなったことは、漢方薬の選び方が適切だったと思います。

2)頭痛や腹痛などは、気滞血淤(きたいけつお)だと思います。

3)肝欝脾虚(かんうつひきょ)もありますから、胃腸も丈夫になると嬉しいですね。



中医学講師の先生の意見。


劉伶先生


H子さんは、便が硬いのは陰虚ではないでしょうか?

また可能性としては、淤血(おけつ)のときも便が硬くなりやすいです。


淤血は、便が黒いです。

ですから、漢方相談のときには「便の色」を聞いてください。


H子さんの浮腫みは、脾虚(ひきょ)や腎虚(じんきょ)が考えられます。

以前に、卵胞未破裂症候群(LUF)になったのは、卵が十分に大きくなっていないかもしれません。


問題点

1)高温期にオリモノが多い。

BBT(基礎体温)不安定。短い。


2)卵胞期短いこと。

排卵期が不明瞭。


オリモノは、子宮頚炎、子宮内膜炎があるかも?

病院で一度、きちんと検査する必要があります。


痰湿(たんしつ)のかたは、オリモノが多く、黄色で粘稠です。


高温期のオリモノは、1)陽虚(脾虚) 2)湿熱(しつねつ)


臭いが無く、水っぽい場合は、健脾利湿(けんぴりしつ)で補中益気丸などが良いでしょう。

または、二陳湯(にちんとう)+参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)


臭いがあり、痒い場合は、清熱利湿(せいねつりしつ)で、補中益気丸や五行草がいいです。


×高温期には、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は体を冷やすので、黄色いオリモノであったとしても、湿熱(しつねつ)タイプであったとしても、使わないほうがいいです。



卵胞期が短いことの対策


卵胞期 初期…静─陰長

卵胞期 中期…静+動

卵胞期 末期…動


卵胞期が短いことへの対策は、気の固摂(こせつ)作用を生かして、補中益気丸が良いでしょう。

使用の目安は、半量くらい。


シベリア人参、香ロゼアも良い。

「渋味」を利用します。


「月経周期が短い漢方相談は、固摂すると同時に、動かすことがポイント」


劉伶先生のお客様は、そのような対策のもとに、ストレスも解消してリラックスして、周期も延長した結果、妊娠されたそうです。


参考)卵胞期が長めで疏肝(そかん)するときには、ストレスを緩和する漢方薬がよい。

さて、最後に山形も「雪降る日」が多くなってきましたので、近況を紹介します。


県道沿いから村山市の中心街の上に、奥羽山脈を眺める

12月4日撮影です。

「県道沿いから村山市の中心街の上に、奥羽山脈を眺める」です。

あまりに美しいので、車を安全な場所に移して撮影しました。


県道沿いから村山市の中心街の上に、奥羽山脈を眺める

収穫の終わった田んぼも、私の心に響きます。

右に見える街並みが楯岡市。

私が所属する神輿も、ここが本拠地です。


夏は「徳内祭」で盛り上がるんですよ。

この地域は、この風景を見ていてもお分かりのように、人間関係が熱くて、地域の結びつきが強いところです。


私の住んでいる神町(じんまち)は、昔から自衛隊さんとか工業団地などで転勤する人が多くて、人間関係が希薄というか、いい意味で他人に干渉しない「都市型」だと思います。

だから、神町にはふつうに関西弁でしゃべっている人とか、たとえば島根出身とか、けっこう全国の方が多いです。

「閉鎖的」ではなくて、「開放型」の町ですね。


県道沿いから村山市の中心街の上に、奥羽山脈を眺める

場所を変えての撮影です。


県道沿いから村山市の中心街の上に、奥羽山脈を眺める

田んぼ

そろそろ本格的な冬を迎えます。

冬将軍の到来を実感する今日この頃です。

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