周期療法における活血化淤の応用
おはようございます。
土屋です。
土日の26、27日と東京八重洲のイスクラ産業7階ホールで、
中医婦人科「不妊症専門講座エキスパートコース テレビお茶の間講座
スクリーニング」に出席してきました。
今回のテーマは、「周期療法における活血剤の応用について」です。
理論面と実践面でいっぱい勉強してきましたので、
過去の私の体験と理論とも有機的に結びつく
有意義な勉強会でした。
最近、このココログでも「最近の勉強会より(卵巣予備能~活血化淤法) 」でも特集していますが、活血化淤(かっけつかお)の淤血(おけつ)を解消する方法を取り入れますと、妊娠率が上がるようです。
ポイントは、
私の頭の要点をまとめると
活血化淤(かっけつかお)の周期療法における利点は、
1)月経期
月経血がスムーズに排出されるので、
その周期全体のスタートが良くなる。
卵胞の発育にも効果的。
…
2)卵胞期
卵の育ちが良くなる。
「卵胞期」は「畑」に相当するので、
ここの周期が良くなると、周期全般が「ホップ、ステップ、ジャンプ」で
次の排卵期、黄体期も良くなる。
「卵胞期」は 「要(かなめ)」になります。
…
3)排卵期
活血化淤(かっけつかお)により排卵がスムーズになる。
基礎体温でいえば、「階段式上昇」の解消に、
たとえば麦芽を炒ったものや養血調経(ようけつちょうけい)の漢方と
ともに効果的。
…
4)黄体期(高温期)
ここがポイントなんです。
黄体期(こうおんき)の生理が来る前に、
活血化淤(かっけつかお)で血行を良くしますと、
生理前のイライラや胸の張りも解消しやすく、
同時に「子宮内膜が活発になる」ので妊娠しやすいのです。
最近でも、山形市のお客様が1週間で妊娠されています。
処方は「活血剤2種類」でした。
また多嚢胞(PCO)のかたで、基礎体温がグチャグチャだったのですが、
そのかたは養血調経(ようけつちょうけい)と爽月宝(そうげつほう)、
アミノ酸製剤の3つでご懐妊され、胎嚢(GS)も確認され喜んでいるところです。
もしご懐妊されない場合でも、高温期から活血剤(かっけつざい)を
服用していれば、次の段階の「月経期」もスムーズに排出されやすいです。
すべての周期は、密接に関連しておりますので、
活血化淤(かっけつかお)は素晴らしいなあと思っている今日この頃です。
また次回、時間をみてアップします。
<2006年8月27日 帰りの新幹線の車窓から 「すすき」に秋の気配 米沢周辺>
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