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2006.09.09

周期療法における活血化淤の応用(2)…多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

周期療法における活血化淤の応用(2)


「周期療法における活血化淤の応用(2)」です。



前回」の続きです。

私が勉強したことのまとめになります。


○婦人科における淤血(おけつ)の病理特徴


A)血淤(けつお)


月経血塊、月経前後頭痛、腹痛、子宮筋腫、子宮腺筋症、内膜増殖症、子宮内膜症など。


タイプ別に分けます→1)気滞血淤(きたいけつお)  2)寒凝血淤(かんぎょうけつお)


1)気滞血淤(きたいけつお)は、ストレスから来る血行不良。

イライラ、うつ、怒りっぽい、片頭痛、胸の張り、肩こり、排卵痛、生理痛など。

対策→イライラしない、怒らない。リラックス。


ストレスは、肝臓に負担をかけます。


肝臓の経絡は、頭の脇や肩の付近、おっぱい、卵巣、わき腹などの「エッチ系」なので、体の「脇」に症状が起こりやすいです。


疏肝理気で星火逍遥丸(せいかしょうようがん)、逍遥散(しょうようさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)みたいなものに、活血化淤(かっけつかお)の血行を良くする漢方薬。

たとえば冠元顆粒(かんげんかりゅう)が私は好きです。


2)寒凝血淤(かんぎょうけつお)


冷え性が原因。


よくお店に、「冷え性が原因で生理不順や不妊になっていると思う」というお客様が来られます。


たしかに、冷え性は「血行不良」や「痛み」の原因になりやすいです。


「寒(かん)」の特性「収引(しゅういん)」「凝滞(ぎょうたい)」ですから、「通じざればすなわち痛む」で凝りや痛みが起こりやすいのです。


血管が縮めば、血行不良になります。


養生法は、体を冷やさないこと。


ファッション面の改善、飲食の改善。などです。

生理のときに体を冷やさない。


たとえば、極端に言えば「生理中は冷たい水で手を洗わない」くらいにします。


東京女子医大の本橋先生は、いま北京に留学中ですが、北京で冷たいものを食べない、飲まないといった養生を徹底したら、冷え性が治った!と喜んでいました。


B)湿濁様血淤(しつだくようけつお)


骨盤内炎症および癒着、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)など。


炎症による癒着は、「湿(しつ)」も考える。


これは、舌診(ぜっしん)で舌ベロチェックをします。


「淤血(おけつ)」

または

「痰湿(たんしつ)」


または


「気血両虚(きけつりょうきょ)」


などの体質を判断して、体質ごとに処方を決定して改善していきます。


いまのところ、当店では体外受精をしているお客様たちなどが、ここ最近の夏の暑さや、ふだんの不養生の水の飲みすぎといった「間違った生活習慣」などにより、3人のお客様は、みなさま「苔が白くてビッシリ」でした。


処方は、「白い厚い苔を減らして、老廃物を除去」します。


そうすると、卵巣の反応が良くなり、排卵、採卵がスムーズでグレートも良くて成功しやすいです。


大体、2週間くらいで舌ベロの苔が薄くなります。


唇の色が暗い、顔色が悪い、目の下にクマがあるなどの淤血(おけつ)タイプは、徹底的に淤血(おけつ)の「ドロドロ血液」の改善に目標をしぼります。

これも効き目が抜群です。


最近、1週間くらいの漢方で妊娠したかたが、「3人」いますが、これは活血化淤(かっけつかお)を高温期に徹底したからです。



C)脂膜様血淤(しまくようけつお)

黄体機能不全、甲状腺機能低下、高プロラクチン血症、子宮内膜症など。

生理のときに、内膜様のものが混じる。


高温期の陽不足も原因で、生理がスッキリでないこと。


脂膜様血淤(しまくようけつお)は、高温期から対策をたててたとえば高温期に 補陽(ほよう)します。


私は、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)が好きです。


今回は、これでおしまいです。

子宮内膜症|不妊治療と漢方薬こちらのスレッドも参考になりましたら、幸いです。


最後は、私も目が疲れてしまいましたので、目に優しい「緑」の写真でお別れです。


土門拳記念館の帰りに、「山居倉庫」です。

だから、「土門拳風に写真がうまくなったつもり」で
写真を撮ります。


酒田市 山居倉庫

<2006年9月3日撮影 酒田市 山居倉庫>


酒田市 山居倉庫

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