PCOS、多嚢胞性卵巣症候群につきまして…不妊カウンセラーとして聖路加国際病院 佐藤先生から習ったこと
最近、不妊症でPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のかたの漢方のご相談が多いです。
まずは、不妊カウンセラー・体外受精講座第17回より。
聖路加国際病院 婦人科医の佐藤先生からPCOS,多嚢胞性卵巣症候群について習ったことの紹介です。
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○多嚢胞性卵巣症候群
Polysystic Ovary Syndorome(PCOS)
診断基準が不明確/背景疾患がある/OHSSに関係する/将来発症するかも知れない疾患→自然流産、子宮内膜癌、2型糖尿病。
治療評価のendpointが複雑→排卵誘発率や治療率だけで評価できない。
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PCOSの診断基準
○1990年のクライテリア(1と2)
1・慢性的な無排卵
2・臨床的かつ/もしくは検査で高アンドロゲンの所見があって、他の原因が否定される。
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○2003年のクライテリア
1・稀発または無排卵
2・臨床的かつ/もしくは検査で高アンドロゲンの所見
3・多嚢胞性卵巣で、他の原因(先天副腎過形成、アンドロゲン産生腫瘍、Cushing症候群など)がない。
(いまは、超音波などが診断基準にして良いとなっているので、以前よりも診断がしやすくなった)
○インスリン抵抗性があるかどうか?
○ネックレスサイン
○それぞれの卵巣について2~9ミリの卵胞が12個以上あり、かつ/もしくは卵巣体積が10ミリを超えている(左右の平均)
2~9ミリ FNPO(follicle number per ovary)が12個以上を限界とすることによって、PCOS診断のspecifictyは99%、sensivitybは75%になった。
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ということで、以下、また時間があるときに書いていきます。
PCOSのたくさん小卵胞があるネックレス状を、中医学の漢方理論では「痰湿(たんしつ)」と認識しますので、対策方法は「化痰(かたん)」していきます。
同時に「補腎(ほじん)」があれば、排卵を促すことに有効でしょう。と考えていますので、「化痰(かたん)」作用と「補腎(ほじん)」作用のあるものなど使いやすいです。
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「土屋薬局 中国漢方通信」の本家でコラムを作成しています。
普段から漢方の本場中国で研修を受け研鑽をつみ、山形県や隣県のお客様からご利用頂き妊娠、出産の嬉しい声を聞いています。
不妊、子宝漢方相談は人にも言えずに悩んでいる方も多いです。
どうぞお気軽に漢方相談をお寄せください。
「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の生理不順、無月経でお悩みのかたへ。漢方対策コーナー」こちらも参考になりましたら、幸いです。
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