寝小便の漢方療法は2つある。
先ほど、新規のかたの漢方相談がありました。
お子様の寝小便の漢方相談でした。
小学校高学年の「自然の家」などの宿泊を前に「これではいけない」と思って、漢方相談に来られるお客様が多いです。
治し方は大きく分けますと、正統的な方法としましては、
1)健脾法(けんぴほう)
2)補腎法(ほじんほう)
の2つに分けられると思います。
この他、日本漢方での経験法なども多数あると思いますが、今回は、 「1)健脾法(けんぴほう)」を選びました。
「小水が漏れる」ということは、気(き)のバリア機能の「固摂(こせつ)」が弱いわけです。
そうしましたら「気を益す」ことに重点を置けば良いです。
「気が増える」ということは、バリア機能の「気の力」が増します。
腎臓、膀胱系の漢方用語でいう陽気の力も良くなって、お小水が漏れにくくなってきます。
これを漢方では「補気健脾(ほきけんぴ)」または「収斂固渋(しゅうれんこじゅう)」と呼びます。
胃腸が丈夫になれば、からだの抵抗力を増しますし、「膀胱の漏れない保つ力がパワーアップ」なので、寝小便対策になります。
漢方の味は、胃腸を丈夫にする処方です。
漢方薬の天然生薬の「自然の甘さ」を感じて、飲みやすいことでしょう。
この他、寝小便をしなかったら、カレンダーに花丸を書いてあげて、誉めてあげる「花丸療法」なども、いい感じだと思います。
寅さんの映画「寅次郎物語」でも、福島県郡山から家出してきた秀吉くんが寝小便をして、世界地図を作ったので、美保純さん(たこ社長の娘役)がニコニコしながら「秀吉くん、やったな」と暖かく言っていたので、そのような愛情も大切だと思いました。
(秀吉の寝小便は、寅さんがマドンナ役の秋吉久美子さんと、旅館の一室で「お父さん」「お母さん」と呼び合い、秀吉を真ん中に「川の字」で家族のようになるときにも、重要な役割を果たします。見てのお楽しみです)
| 固定リンク
「お腹の張り、腹部膨満感、食欲不振|漢方薬」カテゴリの記事
- 妊活。初期流産後、「胃腸が弱いこと」を漢方で体質改善、不妊克服妊娠へ!(2016.08.26)
- 健脾・化痰~健脾漢方処方の復習。中医学の仙台研修で(2015.10.28)
- お腹の張り、腹部膨満感。あまり食べられないけども体重増加してしまう。(2012.04.12)
- ご出産された友人の紹介と漢方での体質改善(2011.08.24)
- 慢性胃炎(萎縮性胃炎)の中医学漢方的な対処法を中医師の先生にお聞きしました!(2011.08.09)
「小児漢方」カテゴリの記事
- 9年ぶりの電話。その後家族が増えて第二子もお授かりでした。(2017.10.06)
- 私は別名「パンダ先生」。お子さまへ絵葉書描きました。(2017.07.20)
- 小児のおねしょの漢方相談、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など(2017.02.10)
- 小児夜尿症の漢方相談で、10年前に不妊、不育症の漢方相談をしてた子が(2016.11.07)
- 中医五官病。イビキの漢方薬、近視・乱視・緑内障の漢方薬について(2016.07.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント