免疫性不妊と統合療法…免疫性不妊の中国漢方対策
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今朝は、山形も雨降りですが、5月のような爽やかな「生ぬるい風」が吹いていてビックリしました。
地球温暖化が山形にも来ているのでしょうか?
さて、途中で中断したままになっている「武漢研修」を再開していきます。
免疫性不妊症
不妊症の約15~20%を占める。
「本虚標実(ほんきょひょうじつ)」である。
腎虚(じんきょ)が「本(ほん)」。
血淤(けつお)、湿熱(しつねつ)は「標(ひょう)」。
たとえば、熱っぽい淤血(おけつ)の場合には、牡丹皮(ぼたんぴ)などを使う。
補腎(ほじん)を主として、滋陰降火(じいんこうか)、清熱利湿(せいねつりしつ)などを配合。
さらに「統合療法」としては、膣や直腸などに漢方を入れる方法もある。
清熱解毒、活血化瘀
中国でも、最近は膣の炎症や子宮頚部のびらんなどの病気が増えてきている。
炎症を押させる生薬としては、野菊花(のぎくか)、金銀花(きんぎんか)、牡丹皮(ぼたんぴ)などを使う。
子宮外妊娠も、浣腸を利用した方法を利用して対処していく。
子宮注射には、当帰(とうき)、丹参(たんじん)、魚腥草 (ぎょせいそう)。
炎症がひどい場合には、魚腥草。
針灸も周期療法に合わせると効果的。
最後のスライドは、ART、IVF(体外受精)やICSI(卵細胞質内精子注入法)などにも、中医学の「補腎(ほじん)」や「気血(きけつ)を整えること」などは、成功率を高めることに有効である。
と書いています。
…
今回の免疫性不妊につきましては、当店では(土屋薬局では)あまり相談が多くないですが、けっこう日本でも免疫性不妊に対して「中医学的なアプローチ対処法」でお客様からの相談が多いことなどを、同席の先生たちからお聞きしました。
最後の体外受精や顕微受精のときの相談は、これは当店でも多い相談で、当店もかなり良好な成績で、年々、当店の漢方相談コーナーの壁面の赤ちゃんの写真や嬉しいお手紙が増えてきています。(^^)
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