うつ病を理解する:認知行動療法の視点から
家庭を守るイメージ。
なかなか社会に行けない。
ストレスが深く関係している。
「うつ」や「不安」はつらいことだが、ある意味自分に対して気づきを与えてくれる。
うまくいかない→立ち止まって考えていく。
不安→うまくいくだろうか→真剣に取り組んで、一生懸命がんばる。
うつ、不安→出来事に対する自然な反応
「うつ」→泣く前に胸がギューっと絞られる感じ。
それだけ患者さんにとってはつらいこと。
うつ→活気のない状態。
体が重く、気力がでない。食欲↓ 睡眠×(午前3時症候群)
2ヶ月で10kg痩せた人がいる。
劇団員で、夫婦の問題があった。
夫は自分のことを理解してくれていると思っていたが、
子どもが出来ないのは、お前が劇団員をしているからだと
言われた。
夫婦の葛藤、コミニュケーションのずれ
「つれうつ」
自殺を予防する人を見抜くのは難しい。
うつで悩んでいる人は、三分の一は受診して、
三分の二は受診しない。
↓
1)自分で何とかしたい
2)自然に良くなると思っていた。
うつ状態が2週間続くと、治療の必要がある。
自分から他人に自分の「うつ」を話す人。3~4%くらい。
「まだがんばれる」と思うのは要注意。
細かい性格→気遣いができるということ。
↓
認知の問題
自分の性格は悪いことではなくて、生かしていく。
気にしすぎ→周囲のことを思いやる。
抗うつ薬とプラシボ
プラシボが効き目が良いときがある。
↓
安心できたと思う環境では、薬の効き目が良い。
「安心できる環境」が大切。
ほどほど不安で、ほどほど落ち込むことが大切。
「そう」の人には、抗うつ剤は気をつける。
↓
安定剤のほうが良い。
ラピットサイクラー→1年に4回、そう、うつを繰り返す。
うつの人→三分の一は良くなる。
うつの人→治っても5割は再発する。
きちんと薬を飲み続けることが大切。
症状が良くなってからも、予防的に半年から1年は飲んでください。
SSRIは副作用が少ない。
↓
セロトニンの受容体は胃にもあるので、飲み始めたときに胃の障害に気をつける。
↓
日本では知られていないが、エクスタシーを感じなくなることがある。
(日本ではあまり言われていない)
慢性うつ病の人→「どうせ変わらない、ダメだ」
↓
何もしないから、何も変わらない。
不妊→喪失体験→妻であり、母親である自分を失う。
「どうせダメだ」と思って行動しないのが、うつの人。
「ダメでモトモト」と思って、行動してやってみたほうが良い。
いろいろな可能性を考えていく。
決めていることを問題の解決につなげていく。
考え、感情、行動→自分の考えを書いてみて、見直してみる。
客観的に自分を見つめる。
問題は起こるものなんだ→どう解決するが肝心なのだ。
つらい問題は早く解決したい。
↓
しかし、つらい問題は時間がかかる。
↓
解決法をたくさん考えて、一番良い方法を選ぶ。
×「どうせダメだ」
↓
まずやってみて、ダメだったら、そのときに考える。
やってみてダメだということが分かったら、ほかのことを考えて見ましょう。
人間は白黒で考えがち。
…
結論:今思うこと。
大野先生の著書も会場で数冊買って、今は2冊目を読んでいますが、
とても勉強になります。
「認知(にんち)」とは、問題の捕らえ方、見方を変えることだと理解しました。
自分の性格や行動を責めるのではなくて、「認知」を変えて、
積極的に人生を切り開くこと、自分の道を歩み、
自分らしく生きていくことが大切なんだろうな…と思いました。
講演はとても充実していて、今心に残っているエピソードは、
放送関係のかたが、奥様が亡くなれてから、うつになってしまい、
それまで一切妻任せにしていた家事もやるようになりました。
思いもがけず、家事が大変で、
あるとき、ゴミを外に運び出すときにも大変でふうふう言っていたら、
たまたま近所の知り合いが通りました。
そのときに、「ゴミを出すことや家庭の家事が大変なんです」
と通りがかった人に話してみたら、知り合いで家事をやってくれる人を
紹介してくれました。
結果的に、家事も楽になって、うつのほうも良くなっていきました。
大野先生は、そのときに「一言声をかけたこと」がその後の
人生を変えていくことにつながっていったのですね。
とおっしゃっていまして、私は、うーん、とても含蓄のある話だと思いました。
今回の不妊カウンセリング学会や養成講座では、
精神科医の著名なお二人の先生のお話を聞くことが出来まして、
またしても「自分の人生の財産」が増えたような気がします。
講演を聞いて、勉強していて良かったと思いました。
今後とも皆様、どうぞよろしくお願い致します。
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