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2007.06.10

うつ病を理解する:認知行動療法の視点から

こんにちわ、土屋です。

今は大丸で新幹線の時間待ちです。

昨日の養成講座の講演で自分自身がとても勉強になった
講演のメモ書きを記録します。


特別講演

「うつ病を理解する:認知行動療法の視点から」

慶應義塾大学保健管理センター 大野裕先生

とてもご高名の先生です。


では、私のメモ書きを清書します。


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女性は男性の2倍 うつになりやすい。

生理周期のホルモンバランスの変化や、妊娠、出産などがあるから。

産後うつ病→ホルモンの変化、体型の変化。


女性は社会的プレッシャーが大きいことも、うつの要因。

子どもを持たなくてはいけない。

家庭を守るイメージ。

なかなか社会に行けない。

ストレスが深く関係している。

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「うつ」や「不安」はつらいことだが、ある意味自分に対して気づきを与えてくれる。


うまくいかない→立ち止まって考えていく。

不安→うまくいくだろうか→真剣に取り組んで、一生懸命がんばる。


うつ、不安→出来事に対する自然な反応


「うつ」→泣く前に胸がギューっと絞られる感じ。

それだけ患者さんにとってはつらいこと。


うつ→活気のない状態。

体が重く、気力がでない。食欲↓ 睡眠×(午前3時症候群)


2ヶ月で10kg痩せた人がいる。

劇団員で、夫婦の問題があった。

夫は自分のことを理解してくれていると思っていたが、
子どもが出来ないのは、お前が劇団員をしているからだと
言われた。


夫婦の葛藤、コミニュケーションのずれ


「つれうつ」


自殺を予防する人を見抜くのは難しい。


うつで悩んでいる人は、三分の一は受診して、
三分の二は受診しない。

1)自分で何とかしたい

2)自然に良くなると思っていた。


うつ状態が2週間続くと、治療の必要がある。


自分から他人に自分の「うつ」を話す人。3~4%くらい。

「まだがんばれる」と思うのは要注意。


細かい性格→気遣いができるということ。

認知の問題


自分の性格は悪いことではなくて、生かしていく。


気にしすぎ→周囲のことを思いやる。


抗うつ薬とプラシボ


プラシボが効き目が良いときがある。

安心できたと思う環境では、薬の効き目が良い。

「安心できる環境」が大切。


ほどほど不安で、ほどほど落ち込むことが大切。


「そう」の人には、抗うつ剤は気をつける。

安定剤のほうが良い。


ラピットサイクラー→1年に4回、そう、うつを繰り返す。

うつの人→三分の一は良くなる。

うつの人→治っても5割は再発する。


きちんと薬を飲み続けることが大切。

症状が良くなってからも、予防的に半年から1年は飲んでください。


SSRIは副作用が少ない。

セロトニンの受容体は胃にもあるので、飲み始めたときに胃の障害に気をつける。

日本では知られていないが、エクスタシーを感じなくなることがある。
(日本ではあまり言われていない)


慢性うつ病の人→「どうせ変わらない、ダメだ」

何もしないから、何も変わらない。


不妊→喪失体験→妻であり、母親である自分を失う。


「どうせダメだ」と思って行動しないのが、うつの人。

「ダメでモトモト」と思って、行動してやってみたほうが良い。


いろいろな可能性を考えていく。

決めていることを問題の解決につなげていく。

考え、感情、行動→自分の考えを書いてみて、見直してみる。

客観的に自分を見つめる。


問題は起こるものなんだ→どう解決するが肝心なのだ。


つらい問題は早く解決したい。

しかし、つらい問題は時間がかかる。

解決法をたくさん考えて、一番良い方法を選ぶ。


×「どうせダメだ」

まずやってみて、ダメだったら、そのときに考える。


やってみてダメだということが分かったら、ほかのことを考えて見ましょう。


人間は白黒で考えがち。


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結論:今思うこと。


大野先生の著書も会場で数冊買って、今は2冊目を読んでいますが、
とても勉強になります。


「認知(にんち)」とは、問題の捕らえ方、見方を変えることだと理解しました。

自分の性格や行動を責めるのではなくて、「認知」を変えて、
積極的に人生を切り開くこと、自分の道を歩み、
自分らしく生きていくことが大切なんだろうな…と思いました。


講演はとても充実していて、今心に残っているエピソードは、
放送関係のかたが、奥様が亡くなれてから、うつになってしまい、
それまで一切妻任せにしていた家事もやるようになりました。


思いもがけず、家事が大変で、
あるとき、ゴミを外に運び出すときにも大変でふうふう言っていたら、
たまたま近所の知り合いが通りました。


そのときに、「ゴミを出すことや家庭の家事が大変なんです」

と通りがかった人に話してみたら、知り合いで家事をやってくれる人を
紹介してくれました。


結果的に、家事も楽になって、うつのほうも良くなっていきました。


大野先生は、そのときに「一言声をかけたこと」がその後の
人生を変えていくことにつながっていったのですね。

とおっしゃっていまして、私は、うーん、とても含蓄のある話だと思いました。


今回の不妊カウンセリング学会や養成講座では、
精神科医の著名なお二人の先生のお話を聞くことが出来まして、
またしても「自分の人生の財産」が増えたような気がします。

講演を聞いて、勉強していて良かったと思いました。

今後とも皆様、どうぞよろしくお願い致します。

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