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2007.11.07

軽い子宮内膜症とチョコレート嚢胞があって、今後どのようにすれば良いのでしょうか?

中医婦人科・不妊症専門講座テレビお茶の間講座「菊花」第14回です。

昨日、11月6日(火) 20~22時までテレビの前に釘付けになって勉強していました。


北海道から沖縄まで日本の漢方薬局の有志の方同士で集まって不妊症の専門の中国漢方を勉強する会です。

土屋薬局では初回から熱心に参加して知識の向上に努めています。

教えてくれる先生方は中医師という中国人の漢方の先生で、中国各地の中医学大学を卒業されています。

中国では漢方医学により(中医学と呼びますが)多くの優れた経験と実績、理論がありますので、それらを日本人の私たちにフィードバックしてくれます。


今回の不妊症の漢方症例は、39歳のかた。


「軽い子宮内膜症とチョコレート嚢胞があって、今後どのようにすれば良いのでしょうか?」という漢方勉強会でした。

チョコレート嚢胞は3・7cmです。


私の意見は、

「基礎体温がとてもきれいですし、子宮内膜症といっても、生理痛もひどくないですし、進行の具合もまだそれほどひどくないようですから、自然妊娠を考えたほうが良いと思います。


体外受精といっても、週刊誌でも聖路加国際病院の佐藤孝道先生が渡辺淳一さんと語っていたように、1回あたりの成功率が20%ですから、ご主人様が体外受精に乗る気で無かったら、あくまで、基礎体温もきれいなのですから、今のままで体調を良くして、なるべく夫婦生活が多くなるように、養生法も含めて、相談していったらいかがでしょうか?

多分に、仕事が二人とも多忙とのことですから、帰宅時間が遅かったり、夕食時間が遅くて、寝る時間も遅くなったり、またアルコールなどの飲酒癖もご主人様にはあるのではないでしょうか?

食事や睡眠のリズム、また体を冷やさないことなどの養生法なども大切だと思います。

39歳といっても、まだまだ十分に自然妊娠を狙えると思います。」

でした。


と口火を切った私の後に、各先生がたの意見が続き、チューターの私の師匠 河野康文先生のもとに子宮内膜症とチョコレート嚢胞がある場合の不妊症漢方勉強会が続きました。


以下、箇条書きです。


○39歳 年齢は、微妙。

○少し体型が細いみたい。体重管理も大切。

○自然妊娠は難しいかも。

○子宮内膜症→チョコレート嚢胞(嚢腫)→卵巣機能の低下

○検査を進めていくよりも、IVF(体外受精)のほうがやりやすい。

○生活習慣→タバコ、飲酒、コーヒー

○FSHを検査すると高めかもしれない。

FSHが高めだと、卵の質が悪くなる。

35歳以降では、その可能性が高くなる。


○卵巣機能の低下や、子宮内膜症により卵管や卵管采が影響を受けているかも。

○1周期に夫婦生活は、3回以上が良い。

○主人には、参馬補腎丸(じんまほじんがん)などの漢方がお勧め。

○ヒューナーテスト(早朝夫婦生活の後の頸管粘液に精子がどれだけいるかの検査)をやった方が良い。→抗精子抗体の問題。

○→不妊専門クリニックに行ったほうが良いか?



○子宮内膜症とチョコレート嚢胞がある場合の漢方相談の決め方


1)排卵日が早いか遅いか?


2)弁証→陰虚(いんきょ)か陽虚(ようきょ)か?


これは寒がり冷え症か、のぼせて暑がりか?

夜に寝汗をかくか?などの問題です。


3)BBT(基礎体温表)の高さは?


BBT(基礎体温)が高め→熱

BBT(基礎体温)が低め→寒


PS 「このブログの紹介」に分かりやすくリンクが貼られていますので、参考にしてください。


○タイミングの日は、あえて奥さんから言わないで、ムードづくり、雰囲気づくりをする。

男はプレッシャーに弱いし、タイミングの日を狙うのはあまり自然的な行為とは言えない。


◎男性の健康管理


睡眠時間。

昔は、暗くなったら、電気も無かったら、すぐに寝ていた。

今は、余計なことが多すぎる。


夫婦は、いつも一緒に過ごしていた。

それは何もすることが無かったから。

今は、仕事を含めて忙しくて、やることが多すぎる。


昔は、食べ物は今よりも何も無くて、貧しかった。

それでも、夫婦生活は今よりずっと豊かだった。


○不正出血

慢性の不正出血は、気虚(ききょ)が多い。

麦味参顆粒、参馬補腎丸、帰脾錠、田七人参など。


薄荷峠からの眺め 「田沢湖」

<2007年9月24日 薄荷峠からの眺め 「田沢湖」>


子宮内膜症、チョコレート嚢胞の漢方相談は経験豊富な土屋薬局まで


男性不妊の漢方、顕微授精とTESEとの併用で妊娠、出産!

男性不妊の漢方薬/親子三人からの残暑見舞い


奥様は健康そのもので、検査も問題なかったという男性不妊の漢方相談

子宮内膜症|不妊治療と漢方薬


こちらのコラムも参考になりましたら、幸いです。

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