あごの下のにきび10年間と漢方、検査したら高プロラクチン血症だった。
おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は「にきびと漢方」という話題ですが、私は北京中医医院で皮膚科の研修を受けた経験があります。
最近は、にきびの相談が増えてきました。
当店のお客様の層が若返ったのでしょうか、20~30代のお肌の相談が多いです。
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<お肌の症状>
30代の方で、にきびがあごの下に10年間。
生理前はひどくなりやすい。
首にもでやすい。
なかなか治らないので、皮膚科にも通院していないし、抗生剤や軟膏など使いたくない。
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<婦人科のこと>
婦人科でカバサールを服用しています。
脳下垂体からのプロラクチンの分泌が多いそうです。(高プロラクチン血症)
既婚者ですが、婦人科には「不妊」で通ったでのはなくて、にきびがあまり治らないので、化粧品屋さんで「婦人科で女性ホルモンの検査をしてみたら?」と言われたからだそうです。
お化粧品屋さんて、凄いんですね。
ビックリです。
その化粧品屋さんの助言どおりに、婦人科でホルモン検査をしたら、プロラクチンが高い高プロラクチン血症が分かったそうでカバサールを週に1度服用しています。
初潮は12歳
生理周期30日、生理7日間
生理痛は初日がつらく、鎮痛剤も服用します。
生理前にイライラ、胸の張り。
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<体全身のこと>
寝ても疲れがとれない。
夜は24時に寝て、朝は6時に起きます。
食欲ある。便秘気味で3日に1回。小水は正常。
冷え性で、手足が冷える。
コーヒー、タバコ、アルコールなどの習慣はありません。
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<土屋薬局の漢方の考え方>
にきびは、熱(ねつ)、淤血(おけつ)、痰湿(たんしつ)など、さまざまなタイプがありますが、10年間慢性的なにきびで、あまり赤みは感じません。
お肌の色とほとんど同じようなにきびです。
唇の色が紫色で、顔色も少し白っぽい感じですので、血(けつ)の不足の「血虚(けっきょ)タイプ」と考えました。
同時に、生理前にあごの下のにきびがひどくなりやすい、生理前にイライラしやすい、胸が張りやすいという情報から「気滞(きたい)」も「血虚(けっきょ)タイプ」に絡んでいると推測しました。
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<お勧めした漢方薬>
1)養血調経(ようけつちょうけい)で血流たっぷりの漢方薬
お肌も生理も、共通するテーマは「28日」です。
お肌のターンオーバーは「28日」
生理のリズムも「28日」
ですから、生理を整えつつ、にきび対策を同時にする処方です。
2)疏肝理気(そかんりき)でストレス解消の漢方薬
既婚者で、まだお子様がいらっしゃらない不妊とのことですから、プロラクチンにも良く、生理前のイライラ、胸の張りなどの症状の状の軽減も考慮に入れて、疏肝理気(そかんりき)の漢方をお勧めしました。
ストレスを解消して、プロラクチン対策と、にきびの両面に良い処方です。
生理前の「あごの下のにきび」ですと、過去の相談例では、これら周期療法のような方法で、治っているかたが多く当店には実績があります。
そのような考えのもと、「養血調経」で血流たっぷりの漢方薬と「疏肝理気」でストレス解消の漢方薬
の2つでお肌のリズムと生理のリズムを整えていく計画です。
顔色が良くなったり、朝から元気に活動できるよう健康になってもらいたいです。
「肌は内臓の鏡」です。
<2008年2月10日 「肘折温泉の雪ダルマ」 前夜は雪灯篭祭り>
「にきび/漢方薬」もご覧ください。
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