乳がんの疫学と薬物療法まで(5)
「乳がんの疫学と薬物療法まで(5)」です。
転移性乳がんの予後。
ケア、QOLを考える。
(死亡率が高いので、やはり早期発見、早期治療が大切だと思います)
乳がんの薬物療法
(クリックすれば、大きくなります)
エストロゲンによる乳がん細胞増殖促進機構
(乳がんは、エストロゲンの長期の曝露により促進される)
おもな乳がん内分泌療法の作用点
…今回は、アロマータゼ・インヒビター(AI剤)の勉強会だったのでした。
不妊治療においては、適応外の使い方になりますが、
閉経前の女性において、ロー・レスポンダー(卵巣反応不良例)で、
レトロゾールを使って排卵させる方法があります。
これは、アロマターゼ・インビター(阻害剤)により、
↓
エストロゲン低下 ↓
↓
FSH(卵胞刺激ホルモン) ↑
となり、卵胞の発育を促進させる方法です。
閉経前の治療戦略
もっと分かりやく説明しますと、
視床下部
↓
脳下垂体
ここの反応では、Gn-RH(ゴナドトロピン・リリースホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン)をアゴニスト、つまり沢山反応刺激することにより、一時的に機能が更新するが(フレアー現象)、数日後にはダウン・レギュレーションを起こして、脳下垂体からのFSHとLHの分泌が減ります。その結果、卵巣への脳からのホルモンの働き(FSH)が弱まるので、卵巣が休まって、エストロゲンの分泌が減るのです。
(私の店頭での漢方相談の場合には、体外受精の場合でもホルモンの話を詳しく説明しているので、大変に好評です)
抗エストロゲン製剤
ERのレセプターを占有、阻害して、エストロゲンの分泌を減らす。↓
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