15年前の体外受精の話
当店で血圧が高めのかたの相談で、3月から漢方を続けていたお客様がいらっしゃいます。
血圧を下げるような漢方をお勧めしていたのでした。
当初は「血圧の相談」でしたので、気軽というと失礼ですが、「この漢方がいいですよ」くらいの立ち話程度の相談だったのです。
今日は、服用して3ヶ月だし、舌ベロも見せて頂いて、より体質に応じた漢方薬をお勧めしました。
(そのお客様は、40代後半です)
2種類の漢方薬で、それは「血圧用の漢方」なのですが、まさに「血の道症の漢方」でもあり、思わず、「この漢方の組み合わせで、最近も妊娠した人もいますし、卵巣嚢腫や子宮筋腫などにも効果があるし、体外受精であきらめかけたところで、自然に授かった人もいます」と口が滑ってしまいました。
すると、「あ~、15年前にこんな漢方があれば、もっと早く飲んでいれば良かった」
という予想外の会話になってきました。
お話をお聞きしていくと、15年前の時代に体外受精でお子様を1人授かって、お子様は立派に成長して15歳になっているそうです。
県内の病院で治療したのですが、その当時、35歳だった仮にA子さんとしますと、A子さんはお医者さんから「もうそろそろで、年齢の限界ですよ」と言われていたそうです。
(今は、体外受精の平均年齢が35歳を超えていますので、隔世の感があります)
また卵も3つ戻したそうで、それもお医者さんに「卵は3つ戻さなければ、うまくいきません」と言われたそうです。
A子さんは双胎、品胎が心配だったので、お医者さんに「2つの卵を戻すことで、良いですか?」と質問したのです。
最近は、お客様の話を聞いていると、「2つの卵を戻しました」などという話も聞きますから、やはり「3つ戻しが一番と確立が良いんだなあ」と思いました。
(不妊カウンセリング学会などでも、そのように習っています)
「東京からも県内に沢山の患者さんが来て、1ヶ月くらいアパートを近くに借りて治療をしていた」
「その中でうまくいった人は少なかった」
「私は、2回目の移植で成功したからラッキーだった」
などと過去のお話を聞かせて頂きました。
私が最近の体外受精の胚移植の成功率や出産までいく確立をお話しすると、「15年前と治療成績はあまり変わっていないんですね」ということで、お互い意見が一致して、やはり加齢による問題、受精卵の染色体異常の問題などは、医療が進歩しても、根本的なところは変わらないんでしょうね、という結論に達しまして、私は何故か秘密の話を聞いたかのような気になりました。
他にも、最近では、以前に不妊治療をしていて子宮内膜症だったが、こちらもラッキーに(本人談)3人授かったお客様など、昔の体験談を聞かせて頂いております。
そのお客様、仮にB子さんとしておきますと、B子さんも「昔に、こんな漢方薬があったなら良かったのに」と感想を言って頂きました。
そのB子さんは、顔色が悪くて、舌ベロも真っ白だったのですが、「昔、こんな漢方薬があったなら良かったのに」のフルスピードの最速漢方2週間の服用で、B子さんは顔色が良くなって、舌ベロの色も良くなりました。
今後は漢方をしっかりと服用して、より健康をつくって、自分の人生を大事にしていきたいそうです。
「人に歴史あり」で、お客様から色々と教わることが多い今日この頃です。
<2008年5月12日撮影 月山の五月晴れ>
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