おくりびとと山形交響楽団と庄内風景
日本映画「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したとのことで、
山形は湧いています。
私もこの映画を封切りあたりのときに観に行っているのですが、
理由は「山形が舞台のおらが映画」だからでした。(笑)
ちょうどその時期には「歩いても歩いても」も良かった思い出があります。
「おくりびと」の映画で感心したのは、
主演の本木さんや広末さんももちろんことですが、
とくに山崎努さんの演技が素晴らしかったことです。
「刑務所の中」の映画のときにも思ったのですが、
山崎さんが出ている映画は、実に奥が深くなるのです。
ですから、「おくりびと」を見ているときにも、
「ああ、山崎さんがいると違うなあ~」と関心してました。
さて、「おくりびと」の舞台は、美しい庄内地方の鳥海山の風景や、
本木さんと広末さんの住むスナック跡のアパートは、
上山で撮影されました。
それぞれの空気が、その地に住む私たちにとっても、
肌身に流れるように感じられて、それがとても心地よかったです。
本木さんがチェロを弾くシーンや、そして山形テルサで山形交響楽団と
指揮者飯森範親さんと共演するシーンも山形人として誇りに思います。
「たそがれ清兵衛」も庄内で撮影されて、それも私達山形県民は
盛り上がったのですが、いまも「おくりびと」は、山形では
各地を異例のロングラン公開中です。
私たちが死んだ後の世の中で、100年後の時代になっても、
「おくりびと」や「たそがれ清兵衛」の美しい風景も
ずっと後世にまで残るんだろうなあと、今朝ハミガキしながら思ってしまいました。
酒田は土門拳記念館もあって、土門さんも静かに眠っていますし、
松尾芭蕉も元禄時代に旅にやって来ましたし、明治にはイザベラ・バードも
横浜からやって来ましたし、素晴らしい土地に住んでいるんだなあと改めて思いました。
飯森範親さん曰く「風は山形に吹いている」ですから、
きっとJ1でモンテディオも大活躍してくれそうな予感に満ちている山形県です。
でも本当についに山形県は「アカデミー賞外国語映画賞」の土地になってしまいました。
うわ、「世界の山形だ!」 これって凄いことです。(笑)
<2006年5月5日 八幡町>
鳥海山 「逆さ富士」
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