イスクラ婦宝当帰膠の武漢での勉強
こんにちは。
土屋薬局 中国漢方通信の土屋幸太郎(薬剤師、不妊カウンセラー、国際中医専門員A級)です。
前回の「イスクラ婦宝当帰膠を製造している中蓮薬業集団」の続きの話です。
<2006年11月4日 武漢・中蓮製薬薬業で>
曾先生の講義が始まります。
婦宝当帰膠は四物湯と四君子湯加減からできています。
というような説明から始まっています。
四物湯(しもつとう)とは、補血(ほけつ)の基本方剤で女性の生理を整えたり、血虚(けっきょ)を改善する処方です。
中医学で最初のころに必ず勉強する処方で美しい組成です。
四君子湯(しくしとう)も補気(ほき)の基本方剤で代表方剤です。
気虚(ききょ)とは、体の元気がなくて疲れやすい、息切れ、風邪をひきやすい、低血圧傾向などの慢性的な「気」の不足があります。
何か動いたり、行動した後に症状が悪化しやすいです。
血虚(けっきょ)は申し遅れましたが、女性の人に多いです。
…
ここで「日中補血シンポジウム」より引用させて頂きます。
補血(ほけつ)とは その名のとうり、血液を補うということです。
中国漢方の血(けつ)とは 西洋医学の血液のほかに、さまざまな意味があります。
血(けつ)は 私たちの身体に 栄養と潤いを与えています。
健康で 若々しい身体には、きれいな血液がすみずみまで流れています。
ところが貧血状態などの血(けつ)不足―血虚(けっきょ)になると、私たちの身体が 血液の栄養と潤いを受け取れなくなるので、身体のあちこちで栄養・酸素不足が起こるのです。
その結果以下の症状がみられやすくなります。
○顔色が白い、または黄色味を帯びる
○髪の毛が パサパサして、抜け毛・枝毛などの髪のトラブルに悩まされている
○慢性頭痛
○肩凝り
○腰痛
○耳鳴り
○めまい
○動悸
○不眠
○のぼせる
○貧血
○手足のしびれ
○目の疲れ・夕方から夜にかけて、目がショボショボして物が見え難い
○顔や身体の皮膚が 乾燥気味で、夜にかゆみが強くなる
○爪がもろく輝きがない
○冷え性でとくに手足が冷えやすい
○生理痛・生理不順
○不妊症
このような症状が 重複するときは、中国漢方でいう血液不足(身体の各臓器への栄養・滋潤不足)が考えられます。
これらの症状を改善するのが四物湯や婦宝当帰膠などの補血の方剤ということになります。
ここでは各種貧血に対する作用、卵巣や子宮に対する影響、そして冷え性などの改善効果に対して調べた結果について述べていきます。
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