○漢方不妊症専門講座・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
台風が接近しているようでフェーン現象でムンムンとしている山形です。
さて先日、8月27日、28日と東京で中医学の研修を受けたまとめです。
私は講師の先生方の話を聞いてメモしたのですが、悪筆ですので、ここココログに清書したいと思います。
余談ですが、東京では隅田川の花火大会が1か月遅れで開催されて、被災地への鎮魂だったとのことで、いろいろと感慨深い上京となりました。
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○漢方不妊症専門講座・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
1)PCOSでずっと不正出血が続いていることへの考察
不正出血→BBT↓ 低温期での不正出血は陽気不足、固摂不足
重陰にならない
低温期が長い、陰長→陰邪になる。陰が十分でなくて痰湿になる。
温陽補腎→排卵
桂枝茯苓丸やチャガで痰湿をとる。
出血→低体温 体温↑→排卵する
PCOS→陰陽バランス 痰湿をとることが大事。
おりものがなくても、低体温だったら陽虚痰湿→卵巣にたまっている。
(PCOSの太っている人→男性ホルモン高い)
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2)不正出血への考察
西洋医学の観点からPCOSと不正出血への関連
多嚢胞性卵巣は小さな卵胞が卵巣表面に数多くあるも、主席卵胞が大きく育ちにくい。
子宮内膜はある程度肥厚するが、卵胞発育によるそれ以上のE2の増加はなく、また排卵による黄体ホルモンの分泌もないために子宮内膜が安定せず、内膜が維持できなくなり、子宮内膜が剥がれ落ちて破綻出血を生じる。
これが不規則な不正出血の原因となる。
それでも20歳代では毎月1個の卵が主席卵胞になりゆっくりとした発育ながらも排卵することが多いが、30代半ばになると卵巣表面の組織が硬くなり徐々に卵胞発育が排卵が困難になり、卵胞期延長による月経周期の延長から月経不順を経て次第に不規則な破綻出血に終える無排卵周期が多くなり、ついには無月経になる。
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3)中医学からPCOSと不正出血対策
崩漏(ほうろう)
1)気虚、陽虚
2)LH↑ E2↑ 内膜がずっと増殖している(内膜増殖症)→淤血(おけつ)がたまって出血。古い淤血をとらないと出血が止まらない。
PCOSの不正出血は、腎の封蔵の欠落(腎虚)と脾虚(統摂の失調)、痰湿・淤血。
肝脾腎の3つをうまく調整すること
補腎に化痰、疏肝、活血を兼ねること。
腎陰虚から腎陽虚になり痰湿、淤血が重陰を妨げていた。陰陽転化が阻害されていた。
…
<土屋が理解した大まかな結論>
PCOSの不正出血対策(崩漏)には、痰湿や淤血などの邪を追い払って解消しつつ、うまく温補腎陽なども組み合わせて排卵が起こるようにすれば、おのずと不正出血が改善していくことにつながる!
<2011年8月26日 我が家の庭・夏水仙>
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