「子宮内膜症」と不妊漢方…その5
前回の更新からだいぶ日が経ちましたが、前回の『「子宮内膜症」と不妊漢方…その4 子宮腺筋症の症状が和らぎました。』からの続きです。
勉学のためにログしていきます。
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夏桂成先生の講義抜粋
内膜症は淤血、離経の血、悪血
夏先生
子宮内膜症は、内膜症の淤血は内膜様の淤血です。
粘りのある淤血、レバー状の淤血がでる
淤血だけでなくて、膏脂性、痰湿が混ざっている。
子宮内膜症 離経の淤血、内膜膏脂
○活動性の淤血
あちこち移動する淤血、淤血が動く。
子宮内膜だけでなくで体のあちこちで動く。
○成長する淤血
生理周期とともにホルモンの影響を受けて成長する淤血
○発展性の淤血
進行性もあるし、増悪性もある。
たとえば子宮内膜増殖症、子宮腺筋症→ガンになる、チョコレートのう腫になったり。
○変化─嚢腫、癒着
活血化淤要点
1:まず生理期は淤血を十分に排泄させる
生理期の体温が悪かったらまず体温を整える。
2:重陽は十分に排泄することが前提である
高温期、重要。
陽の成長の時期だから、いい高温期でないといい生理周期にならない、排泄にならない。
高温期は陽を補うことが内膜症には大切。
3:去淤と同時に、脂膜様の痰湿も同時排除
たとえば弓帰調血飲第一加減はいい処方。
活血去痰の2つの働き
とくにレバー状の生理出血のときにはよい。
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子宮内膜症の周期対応方法
生理期 温陽化淤排泄陰濁
処方の方法:活血剤+補気温陽剤
排泄が重視
体温が高い 水快宝
体温が低い 爽月宝
高温期を重視する。
高温期の後半、基礎体温低い、生理痛激しい。→高温期の後半から爽月宝
生理期に体温が高ければ水快宝にかえる
お腹が張って痛いときには、痛みが激しい。冠元顆粒
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卵胞期 滋陰活血、内膜増殖期。
処方の方法:補腎陰+活血
低く安定していたほうが良い
体温は36・2~3度を目指す
二至丹、チャガ(免疫反応に) いい卵胞、成長に
炎症を抑えながら使える。
補腎薬は杞菊地黄丸、二至丹
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高温期 温陽養血活血疏肝、内膜分泌期。
処方の方法:補陽剤、補血剤、疏肝剤+活血
ガタガタ、黄体機能不全
たとえば参茸補血丸、参馬補腎丸など
高温期が高めのかた、ガタガタのかた(黄体機能不全)
36・7度を超えている高温期→参馬補腎丸がよい
高温期に消炎の漢方、美肌油、チャガ、高い高温期には五涼華なども必要
<2012年6月25日 我が家の紫陽花>
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