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2014.08.16

繊維筋痛症のような漢方相談の体験と小児の痺証漢方のスー先生に教えてもらったこと

こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

お盆を過ぎましたらだいぶ過ごしやすくなった山形です。


我が家の庭では夏水仙が地上へ顔を出して、あっという間に伸びてきたので驚いているところです。


さて、最近、痛みの漢方相談、若いお嬢さんの繊維筋痛症のような漢方相談などもお受けています。


通常の痺証でしたら体を温めたら楽になります。

たとえば坐骨神経痛やリウマチでしたら温泉に入ったりすれば症状は和らぐものです。


ところが温まるとかえって症状がひどくなるケースがあります。

入浴後だったり、ヨガだったり、運動後は痛みが悪化します。

かといって関節の局部に炎症や熱っぽい反応があるわけでもありません。


お嬢様のお客様に体のことをいろいろとお聞きしていましたら、「ストレスがあると食が細くなって食べられなくなる」というヒントになることもおっしゃっていました。

ポイントは、1)温まると痛くなる 2)ストレスがあると食が細くなる


この2つを軸に考えると、繊維筋痛症のような下半身の痛み、しびれの感覚は漢方の方針では


1)必要以上に体を温めないようにするので、漢方薬は平性または涼性にちかいものをえらぶ、またはやや微温

2)気の流れをスムーズにすることも方針に加える


実際にこの方針で漢方薬をお勧めして、だいぶ良くて気にならなくなって、最近では上記の漢方薬2種類に+重鎮安神と鉱物系の漢方をご紹介しましたらより症状が緩和しました。

やっと繊維筋痛症の漢方相談の極意をつかんできたような感じです。


さて今日の本題です。


小児、お子様の痺証、痛みとしびれの漢方相談がありました。

まる2日間、頭の中でシュミレーションしましたがどうも自信が持てずに東京に電話をかけたところ、スー先生という中医内科学を書いた大先生にホットラインがつながりました!


<スー先生に教えてもらったこと>


土屋 「10代のお子様の痛みやしびれの漢方相談について極意、弁証論治のポイントを教えてください」


スー先生

「痛みには必ず邪気があります。

風寒湿→痰と淤血

10代のお子さま

普通は風寒湿による痛み→独活製剤とか5つの生薬とか


もし関節が赤い、熱があれば風湿熱→瀉火利湿顆粒など


冷えがひどいとき、寒けが強いとき→麻黄附子細辛湯」


土屋 「瀉火補腎丸など陰陽のバランスを整えることも検討してみたのですが。。」


スー先生 「こどもの陰虚は少ない。子供は純陽(じゅんよう)、のびのび

瀉火補腎丸は使わなくてもいい。

子どもは発熱しやすい、陰が足りないとはいえない。

純粋に陽本体の亢進」


土屋 「よく痛みにも疏肝解鬱の方法をとることもあるようですが?」


スー先生 「子供のストレスは少ないです」


「ポイントは、お子様の痛みやしびれは急性か慢性か? 熱があるかないかです」


土屋 「淤血を解消する活血化淤法はお子様には必要ですか?」


スー先生 「子供の淤血は、関節などの局部の色素沈着、関節の変形などが目安です」


土屋 「食用アリ製品、虫類使えますか?」


スー先生 「アリは捜風通絡作用を期待して使ってもいいです。」


土屋 「散痛楽楽丸、疏経活血湯製剤はいかがでしょうか?」


スー先生 「その漢方薬は四物湯+去風通絡ですから血虚の人に使います。子供の血虚はあまりいません」


と値千金のアドバイスを頂戴して予習したのでした。


Img_17070816

<2014年8月16日 我が家の庭 夏水仙>

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