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2015.01.16

2014年 中医痺証専門講座南通研修の研修を終えて

土屋薬局 中国漢方通信 メールマガジン vol.242 2014・10・05号の編集後記からココログ版に転載します。

昨年2014年9月に中国南通市での痺証研修の感想です。


帰国後、はや5ヶ月間を過ぎようとしています。


実際に意気込んだ痺証の痛み、しびれの中高年のお客さまよりも、子宝相談の若い女性のかたのほうが主流でなかなか痛み、しびれの漢方相談を連日がっちりするところまでは行っていませんが、本場の痺証科で学んだことを今後にも活かしていきたいです。


虫類の世界につきましては婦宝当帰膠にも阿膠が配合されていて、かなり補腎の力があるのでは?と考えてみたり、活血剤や補腎薬においても病院の保険漢方にはない、中医学独特の効き目の良さ─この場合には妊娠するスピードや体調を回復する早さ─を今後とも追及していきたいと思います。


では!


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●●  5.編集後記 「2014年 中医痺証専門講座南通研修の研修を終えて」
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こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。


2014年9月14日(日)~9月19日(金)の期間に行われた「2014年 中医痺証専門講座南通研修」から無事に帰ってきました。


研修の舞台は中国の南通市です。


上海浦東国際空港から高速道路で約300キロ、揚子江にかかる巨大な橋を渡り、風光明媚な揚子江デルタ地域、江蘇省を走り抜けます。


今回の研修のメインは痺証(ひしょう)といって漢方の本場中国、中医学の国において中医医院での痺証の漢方診察を研修して肌身で本場のスケールを体感してこようという趣旨でした。


日本を発つ前には「中国ではどうぞご無事で」などとまるで危ない国に行くようなニュアンスの言葉がありましたので苦笑しつつ期待に胸を膨らませて成田空港を飛び立ちました。


中国南通市は「水の都」でした。


川や池や昔の城のほとりなど日本人にとっても馴染みやすい環境でご飯や草魚やお肉、果物など大変に美味しくて毎回の食事がとても楽しみでした。


南通市での研修は、南通中医医院、良春中医病院、良春中医研究所と3か所を巡りました。


痛み、しびれの漢方診療では煎じ薬の湯薬と針や灸、マッサージなどが盛んに行われているのをみて、また患者さんたちが気持ちよさそうに吸い玉や鍼灸でパルス治療を受けているのを見て、また穏やかな空気が治療の現場に流れていることを感じました。


中医師の先生たちの病院でも、暖かな雰囲気でした。


文面が限られていますので最後になりますが、中国の国医、国のお医者さん、国家大師の朱良春先生 御年98歳のレジェンドで高名な先生に実際にお会いできてお話しできたこと。


また7人の息子さん、娘さんたちからは朱先生ご一家の「家族」として迎え入れたことなど大変に感激したことであり、今後の私の漢方相談の人生に対しても大きな一歩となりました。


(7人のお子様のうち5人は中医師のお医者さんという医師一家でした)


その後はなんと朱良春先生のご自宅にお招きされまして、記念の一枚です。


朱先生から頂戴した「土屋幸太郎先生 恵存」のサイン入りの本です。


これからの中医学人生は、朱良春先生スピリットで効き目の良い、切れ味の良い漢方相談を心掛けます。


どうもありがとうございました。


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<2014年9月15日>

中国南通市 良春中医病院からの眺め

緑が美しい街です。


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私こと土屋幸太郎の記念写真です。パチリ


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中国の病院の痺証科では、湯液の漢方薬の内服のほうとマッサージや針灸などの2つから成り立ちます。

漢方薬を飲みながら凝ったところをほぐしていきます。


(写真撮影の許可は病院の先生や患者さんに承諾してもらっています)


一人一人の体質に合わせてスチームの液体、漢方薬の煎じ薬を肌にあてているそうです。驚きです。


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こちらは吸い玉の女性の患者さんです。

中国では竹の筒を使うところが日本と違うそうです。


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腰の電気のパルス治療です。

針に電気─パルス─が流れていて写真では分かりませんが、定期的に患部がビクッと電気の刺激で動きます。


かなり効き目があるような感じでした。


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