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2015.04.15

PCOS,多嚢胞性卵巣症候群の漢方検討会について

中医不妊症お茶の間講座、薔薇組のPCOSの勉強会を円盤に入れたものを送ってもらって再生して勉強しています。

午後8時から始まる状況と違って再生して勉強することは、強い意志が必要になりますが、まずは途中経過で最初の症例のことから始めてみたいです。



2015年薔薇組 第2回 症例検討 PCOS 多嚢胞性卵巣症候群


1)平成26年8月初来店


20代のお客様 将来的には結婚のご希望あり


初潮以来、生理不順が続いている。

5年前に婦人科受診

多嚢胞性卵巣と診断され、ピルや排卵誘発剤を併用していたが、効果が今一つだったこと。また薬を続ける不安があり不安で治療をやめてしまって現在に至る。


6月中旬に少し赤黒い出血


末次月経  8月13日から4日間


食欲ある。

朝食食べない、夜はビール。便秘気味~またはウサギのようなコロコロ便



担当している漢方薬局の先生の処方は、婦宝当帰膠+気血水を発散させる漢方でした。


最初は気血水を発散させる漢方

2回目の来店からは+婦宝当帰膠で養血調経を強化



北は北海道から南は沖縄まで全国各地の漢方薬局を経営されている薬剤師の先生たちからの追加コメントです


テューターの中医学講師の先生はO先生

恋愛漢方でも有名な先生です。


1)A先生


PCOSは若い人が多い。

卵巣がむくんでいる。

排卵できれば卵巣のグシャグシャが治る。

痩せていたとしても卵巣には痰湿(たんしつ)がある。


卵巣がむくんでいる→痰湿と瘀血もある


活血と痰湿をとる。


弁病でも痰湿はある。


湿をとるにはロシアに自生する1000本に1本にみつかる貴重なもの1日1錠でもいい


おりものが少なくて、便が乾燥しているような体の陰血不足があるような感じでも、卵巣には痰湿があるのがPCOS、多嚢胞性卵巣の特徴


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<2015年4月12日 山形市白山>

桜、今年もまた綺麗でした。


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2)B先生


初潮以来生理不順→腎虚もある


婦宝当帰膠と気血水を発散させる漢方でうまくいっている。


亀ちゃん漢方はいかが?



3)O先生からのコメント


杞菊地黄丸でも卵胞が育った症例がある。少なくない


まずは補腎陰を加えていく


婦宝当帰膠+気血水を発散させる漢方+ロシアに自生する1000本に1本にみつかる貴重なもの

この3点セットでも排卵しなかったときには、補腎陰を入れていく


4)C先生


補陰を入れていきたい

ビールなどの冷たいものは止めませんか?


5)D先生

補腎を入れてみたい

冬至と夏至に採取される漢方はどうか?


(それも悪くない)


排卵するまで補陰を使っていって、排卵後は補陰をやめる


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<白山橋からの蔵王眺め>


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蔵王はいまだに白い帽子が


6)E先生

丹参製剤よりも気血水を発散させる漢方のほうがPCOSのときに使うことが多いかも


煙草を吸う人はK2でもいいかも


抗酸化作用を期待して


気血水を発散させる漢方は、活血と健脾の働きもある


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河川も桜が咲いてとてもいい季節です。


7)G先生


生活習慣について、養生について


遅く寝ること→インスリン抵抗性が上がる→PCOSが余計にひどくなる

煙草→酸化する

卵子も精子も老化する→不妊になる


<まとめ>


1)補陰、補腎も大切

2)生活習慣の改善について



<土屋の個人的な意見>


1)まずは初潮年齢を聞いていなかったようですので、PCOSの方の場合には初潮が遅くくる傾向もありますから、それを聞くことはマスト。

初潮が遅いこと、生理が遅れること、つまり60日周期の場合には腎虚と考えます。


2)もしかしたら、PCOSの場合には、とくに20代だとストレスも多いでしょうから、腎虚肝欝のことも検討してもいいかも

その場合には、道路の流れを良くすることが大切だから逍遥丸などもいいと思います。

私だったらこの場合の補腎は二至丹よりも杞菊地黄丸を選んでいます。


3)内経には「二陽の病は心脾に発する」とあります。

食欲があることはいいことですから、あとは冷たいもの、ビールを控えること

次に、コロコロとした便秘は気滞によることが多いので、気を開く漢方薬で気の流れをスムーズにすれば案外、通じが良くなるので体に蓄積された「毒熱」が解消していきます。

基礎体温の改善や排卵にもいいことになります。


4)婦宝当帰膠+気血水を発散させる漢方

これに私の場合には、補腎精の漢方を追加するとかなり妊娠しやすいです。

うーん、これはかなり実践的な方法で喜ばれるケースが多いです。


5)20代のかた、予算の少ないかたの場合には

☆婦宝当帰膠+お体にあった活血剤


この2つの漢方薬で、プラス病院での排卵誘発剤などの不妊治療

薬局では、励ましと元気をチャージ!


この方法でも妊娠する方がけっこういらっしゃいました。

多嚢胞性卵巣のかたの場合には、通常は妊娠まで至るケースが多いです。


以上、今日のところはここまででまとめを終わります。


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アイスフロートが美味しい季節になりました。

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