牛蒡子おいています。「漢方と民間薬百科」より
先程、お客様がいらっしゃって「乳腺炎のつまり予防」対策にと牛蒡子(ごぼうし)をお求めになっていかれました。
牛蒡子とは牛蒡(ごぼう)の種子です。
土屋薬局はウチダさんから仕入れています。
ちょうど1個在庫で売り切れになりました。
たまに牛蒡子をお求めになるお客さまがいらっしゃいますので東根市、天童市、村山市、河北町など近辺の方で探している場合には神町の土屋薬局までお立ち寄りください。
以前にうちのお店でお買上げのときに「20粒をフライパンで炒って食べることもOK」と言われたそうです。
おそらく父の信一から聞いたと思います。
私、息子の幸太郎ですがよくわからなかったので大塚敬節先生の「漢方と民間薬百科」を取り出しました。
いま、これが手元にある薬局はスゴイことです。
歴史的名著を紐解きます。
「漢方と民間薬百科」 357ページ 牛蒡子(ごぼうし)
悪実(あくじつ)または大力子(だいりきし)ともいい、キク科のゴボウの種子である。
これには解毒、消炎、排膿の効があり、化膿性のはれもの、皮膚病などに用いる機会が多い。
駆風解毒湯(くふうげどくとう)、消風散および、民間薬のゴボウを参照。
ゴボウ(牛蒡) キク科 「漢方と民間薬百科」 188ページ
薬用部位 根、葉、種子
薬効 はれもの、歯痛、たんのつまり、月経のとどこおり、脳出血、乳汁不足、浮腫(むくみ)、吐剤(悪いものを吐き出させる薬)
などと書かれています。
参考になったところはこちらの文章の箇所です。
使用法 1 はれもの
外耳道のはれ、せつ(ねぶと)、婦人外陰部のはれ、ただれには根をすりつぶして汁をとってつける。
また、生薬を食塩を加えてよくもみ、米のりでねってつけてもきくが、外陰部のはれやただれには生薬をもんで汁をつけるのがよい。
また、はれものが化膿しても、なかなか口のあかないときには、種子をかみつぶしてつけると同時に、1回20粒ほどかみつぶして食べると、口があいて膿が出る。
…
ということでした。
煎じるのが一般的でしょうが、そのほかにはおそらく生で食べるよりもフライパンで炒って食べたほうがいいだろう。
ということだと思います。
ただし、これはこれは用法用量ではなくて、あくまで民間薬としての伝承ですから、この記事のご利用は自己責任でお願いしますね。
漢方と民間薬百科 大塚敬節 主婦の友社 昭和41年9月15日発行
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