2004.12.22

雲に隠れる岩木山

津軽を旅した記録の、本年最後の更新です。

今年の10月10日に津軽を訪れたときの模様は「津軽路シリーズ」でお楽しみ下さい。


私は温泉ファンが興じて津軽に憧れを持ちました。

仕事も忙しいですので、私の人生においては津軽を訪れる機会が無いだろうと思っていたのですが、「念ずれば…」の世界でして、今ではすっかりと津軽好きのリピーターとなっています。

ダイナミックな自然が好きです。

ああ、東北に生まれて良かったなあと思う瞬間を紹介しましょう。

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台風が去った翌日の板柳町で「桃のようなりんご」を見た後に、
鶴田町、五所川原市と走りぬけ、101号線で岩木川を渡ります。

この岩木山を撮影した場所は、101号線沿いでちょうど
森田村に入ったあたりだったと思います。

残念ながら岩木山の山頂は雲に隠れていますが、
雲の間からは「チンダル現象」となった光がキラキラと舞い降りてきます。


漢方コラムの「ヤドリギ(桑寄生)~ヤドリギの下で甘いキスを~」の中でも「岩木山のヤドリギ」の画像がありますが、この画像は湯段からの撮影でちょうど森田村とは反対方向になります。

雲には隠れていますが、反対側から見ると印象が少し変わってきますね。


「岩木山にはりんごの花がよく似合う」と言われますが、
この場合のりんごの花は、御所温泉や新岡温泉、百沢温泉などがある
岩木町付近のことを指すのでしょうね。

ともかくりんごの花ではなくて、田んぼであったとしても
岩木山が背景にあると景色が引き締まってきます。

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森田村から、39号線に入り鰺ヶ沢を抜けてぐるっと岩木山を廻ると岩木町です。

岩木山神社が静かに鎮座しています。

台風が去った後の雨に濡れた石畳をゆっくりと歩きます。

空気が静かに揺れているようにも思えました。

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2004.11.16

桃のようなりんご

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もう時間が過ぎ去ってしまっていますが、
長兵衛旅館と世界一」と「八甲田と蔦温泉旅館」の「津軽路」シリーズを紹介させてください。

今回は、青森県の津軽平野はりんごが名産の板柳町が誇る「桃のようなりんご」です。2004年10月10日の撮影です。

山形県東根市の私の家の周りにも、それこそたくさんのりんご畑がありますが、このような「桃色りんご」は、生まれて初めて見ました。(漢方コラム第59話「りんご 若木開拓の歴史」も参考にしてみてくださいね)

大体、私たち山形県民、とくに東根市民ですと、「山形はさくらんぼもあるし、りんごもラフランスもあるよ」ということが共通認識なのですが、県外では「山形県ではさくらんぼ」らしく、ほかの農産物の果物は存在感が無いようです。

とくに、りんごにおきましては、福島出身のスタッフも感想を述べていましたが、「山形にもりんごってあるんですね」の世界のようです。


山形県産のりんごの存在の薄さ?に比べるとどうでしょう!この青森県は板柳町のりんごは。

台風が去っていった翌日の撮影ですから、
雨上がりの美しさも感じます。


このりんごを撮影した県道を走っていますと(あすなろ温泉や板柳公衆浴場などに向かう道路沿いです)、まるで天童や東根を走っているような錯覚に襲われます。

ほとんど果樹園の風景が、山形県と一緒です。

車のナビにも、もうすぐ我が家がでてきそうな感じさえあります。

産まれて初めて来ても、なんだか懐かしい、デジャブな感じ。

青森県津軽地方は、きっと私の「第二の故郷」。

あとは言葉さえマスターすればなあ。。。


私の喋る言葉のアクセントは、津軽では「異質」らしいです。

すぐに違う県から来たとバレてしまいます。(笑)

さてさて、もう一度板柳町の「桃のようなりんご」に戻りましょう。

私は、この品種の名前を知りません。

もしどなたかご存知でしたら、教えて頂きましたら嬉しいです。

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津軽は、奥が深いんです。

だって、桃のようなりんごがあるんだんもなあ。。

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(追伸。今、ちょうど私の1歳の甥っ子とパソコンの前に座っているのですが、甥っ子が「もんも」と画像を見て叫びました。ちなみに、母親である妹が言うには、甥っ子は「りんご」も「もんも」と呼ぶそうです(笑))

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2004.10.19

八甲田と蔦温泉旅館

おはようございます。土屋です。

また台風がやって来るとのことで、今年は大変ですね。
被害がないといいのですが。

さて、「長兵衛旅館と世界一」でもご紹介させて頂きましたが、先日の連休中に私は「日本の故郷」「私の第二の故郷」青森は津軽に行ってきました。

青森県と秋田県の県境の碇ケ関の古遠部というオーバーフォロー掛け流し温泉と「いつも岩木山が見ている」岩木山のすぐ隣に位置する湯段の長兵衛旅館に宿泊して、たっぷりと温泉を堪能してきました。

(注釈:嬉しいことに、私のコラム「長兵衛旅館と世界一」のコラムを、私の愛読書である「東北の湯治場 湯めぐりの旅」の作者の永井さまより、“拝見しました”とのメールをもらいまして、天にも昇る気持ちです。インターネットやっていて良かったです。。)


台風から逃げるように山形から東北道を北上して、運よく翌日からは台風は去っていきましたので、ちょうど山形に帰る日には八甲田にも訪れることができました。

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憧れの八甲田。

男なら八甲田。


山形にも、蔵王とか飯豊連邦や月山、鳥海山など素晴らしい山たちが存在しているのですが、判官びいきというか、ついつい八甲田に魅了され続けています。

滅多に行けない遠さだから、憧れるのでしょうか?

しかし、「ヤドリギ(桑寄生)~ヤドリギの下で甘いキスを~」の写真を見ても感じられると思うのですが、岩木山にしろ八甲田にしろ、なんて雄大で男らしいのでしょうか。(私には山形県が誇る月山は、女性的な印象だと思います)


いつかは、八甲田の温泉にも、泊まらなきゃ。。

心に決めているとこは、蔦温泉

八甲田には、他にも谷地温泉や酸ヶ湯温泉など、超個性的強豪揃いの温泉たちが存在していますが、蔦温泉旅館の雰囲気といい周りの自然環境といい、お湯といい、いかにも私好みなのです。

とくに「久安の湯」は、素晴らしいとしか言いようがありません。

青森ヒバの浴槽からは、無色透明の肌にやさしいお温が足元からボコボコと自噴しています。

なんてステキなことでしょう。

大地からの恵みに感謝しながら、心も体も癒されそうです。

そんなことで、時々は津軽路を夢見ながら仕事に励んでいる今日この頃です。

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2004年10月11日撮影 台風が去った翌日です。
「雲隠れする八甲田山」

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2004.10.13

長兵衛旅館と世界一

連休中に、台風から逃げるように北上し、イチロ(イチローではありませんね、一路です)津軽平野を目指しました。

初日は碇ケ関の古遠部に宿泊です。

碇ケ関とは、青森県の一番と南側で秋田県と隣接する地域です。

古くは、羽州街道の「関所」として知られていました。
(「碇ヶ関の猫柳」もご覧になってくださいね)

今年の3月に初めて碇ヶ関に宿泊したときには、「湯ノ沢温泉郷」のなりやでした。白濁する、まるでジャガイモのシチューみたいなとろけるような熱湯でした。浴室のドアを開けると、圧倒的な存在感を放つ温泉が湧出しています。

さて、今回の宿泊した古遠部は、湯ノ沢温泉郷から少し離れた(大体5キロくらい)山の中にありました。

金気臭のあるお湯が、浴槽からこれでもかというほどに、オーバーフローしてジャンジャンと浴槽から流れていきます。

浴室では、洗面器を枕にして まるでトドのようになり、
背中で温泉を浴びる?という楽しみ方もできます。

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さて、この写真は 長兵衛旅館と世界一のリンゴであります。

碇ヶ関の古遠部の湯治宿に宿泊した翌日は、原始林が広がり、あの「ヤドリギ(桑寄生)」も楽しめる湯段に宿泊です。


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2004年10月11日撮影 場所:湯段

湯段は、近くにある嶽温泉とはまったく違って、
いかにも鄙びていて寂しい雰囲気です。

商店は一つもなく、ただ湯治宿が4件くらい存在するだけです。
共同浴場などもありません。

そのなかでも、一番鄙びれているかもしれない長兵衛旅館。

本当の「東北湯治場 湯めぐりの旅」でございます。

私にあてがわれたのは、1階の一番と奥の部屋です。

一晩中、大雨が降り、「なんて台風が強いんだろう~」と思って夢の中に突入したわけですが、翌朝に窓ガラスを開けると小さな川が流れていまして、その川の音がうるさかったのでした。

長兵衛旅館 自炊宿泊、3000円を払い、出発しようとすると、
長兵衛のおばあちゃん柴田さんがこう言います。

私 「隣の建物は、長兵衛さんのものですか?」

おばあちゃん 「いや、分家です」

おばあちゃん 「長兵衛もすっかりと寂れてしまって……」


いやはや、そんなことはないですぞ。

温泉ファンでも、鄙び系のファンは大勢いますから、
これから「東北湯治場 湯めぐり」ツアーで巻き返すかも。。

(長兵衛旅館も、掛け流しでとてもホカホカする良い温泉です)


話は最後になりますが、このリンゴの名前は「世界一」です。

このリンゴは、碇ヶ関から7号線を弘前に向かうところのある地域にある、地元の共同浴場のおばあちゃんから温泉帰りに「山形から来ました」とお風呂のお礼を言ったところ、お土産にもらったものです。

お話を伺うと、もともとは雪を溶かすために井戸を掘ったら温泉が湧き出たこと。

ご主人様が亡くなれて、リンゴの経営も大きくする訳にもいかず、
また借金までして温泉経営をしたくない、
でも、お湯をそのままにしておくのももったいない、、とのことで、
今の状態で運営?しているのだそうです。

リンゴ箱の青いコンテナにお湯が贅沢に掛け流されています。

世界一のリンゴをくれたおばあちゃんの家庭にある温泉は、
無色透明の心まで温かくなるような、
とっても良い雰囲気のお湯でした。


そのようなわけで、津軽では2人のおばあちゃんとお話をさせて頂いたことが、今回の旅の私の記憶と残りました。

津軽は、いいですぞ。


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