カテゴリー「のどのつかえ、喉の痛み、難治性咽頭潰瘍|漢方薬」の記事

2017.01.07

1月8日、9日の日月祝は土屋薬局お休みです。

こんばんは。

今日の7日の営業もそろそろ終了です。


今日は鼻やのどの詰まり、鼻腔、のどの奥の痛みの新規の漢方相談の方が1件。

その方の娘様の産後2ヶ月のおっぱいの母乳を増やす漢方相談。


新規の耳鳴りの漢方相談も1件。

調子の良いときと悪い時があるそうです。

耳鳴りの漢方で1週間分お試しになって頂いて、来週に再度予約して頂いたので、様子をみていきます。


(県外の方で耳鳴りの漢方相談の方も調子が良くて、水が入った感じなどすっかり抜けているそうです)


鼻や耳などの耳鼻科関係の漢方相談が増えてきて「中医五官病薬局」と看板替えを考えてしまいます。


慢性の頭痛や目の奥の痛み、喉や鼻の不調、耳鳴り、耳つまり、聴力低下など、首から上の「体の頂上」の漢方相談増えてきています。


その他、「妊娠6週めで赤ちゃんはしっかりピクピク動いていました」のお友達の方がご紹介で来店されました。


新年の友人会で「土屋薬局での子宝の漢方体験」を熱く語られて煽られたそうです。


紹介されたお客さまと一緒の漢方薬を2つお勧めしました。

これで今日のお客さまも姙娠されたら嬉しいです。


さて、明日、明後日の2017年1月8日は第二日曜日で土屋薬局の定休日。

明後日の1月9日月成人の日は臨時休業になるそうです。


2日間の休みでスタッフたちも充電するようです。

どうぞご了承のほどよろしくお願い致します。


1月10日火曜日から営業再開です。


冬の若木山

<2017年1月6日撮影 冬の若木山を昇ります>

若木山から若木山公園を下に眺めます。


若木山の道

若木山の道

白銀の世界です。やっほー


月山、葉山はみえず

月山、葉山はみえず


冬の神町眺め

冬の神町眺め

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2014.12.17

漢方相談 「のど、食道あたりが熱い、乾く。声枯れ、痰が貼りつく」

こんばんは。

今日の山形は天気予報通りに冬将軍が猛威を振るっていて雪降りとなっています。

これからが冬本番といったところです。


さて「のどの痛み」の漢方相談が上手にやれましたので、備忘録して記録させてください。



○漢方相談に来店されたた女性のお客さま  


平成26年11月27日 漢方相談日


<気になる自覚症状>


のど、食道あたりが熱い、乾く

声が枯れる、黄色い痰がはりついてとれません。


黄色い痰は朝に、午後から夜はのどの熱さや渇きを感じます。

声がれはずっと感じます。

2ヶ月間、クラリス錠200とカルボシスティン錠250を服用したが治らなかった。


耳鼻咽喉科2か所を受診

鼻から入れるカメラでのどを見てもらいましたが異常ありませんでした。


毎日、午後になるとのどや食道が焼ける感じになり、カラカラになるのでずっと飴をなめてまぎらわします。


土屋薬局 中国漢方通信のロゴです。子宝が赤ちゃんに乗ってやって来た


<漢方的に検討してみました>


「久病多虚(きゅうびょうたきょ)」「久病多淤(きゅうびょうたお)」「久病入絡(きゅうびょうにゅうらく)」


などと言われます。

季節は秋で乾燥しやすい季節でもありますし、また40代の女性のかたは全般的に潤い不足の傾向もありますから


漢方アドバイス「喉や咽頭に潰瘍ができては治り、繰り返しています。」

このコラムのなかの一つの漢方薬+ISK-BJGの組み合わせは、胃腸も丈夫になりますし、ストレスのイライラなどにもいいですし体の中から潤ってきます。



○平成26年12月15日 漢方相談日


その後少しずつ症状が改善してきました。

食道の熱い感じが無くなりました。

のどの違和感と声がれはまだ残っていますので続けていきたいです。


若木山 冬の鉛色の空、コンクリートスカイ

<2014年12月16日 若木山 冬の鉛色の空、コンクリートスカイ>

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2014.10.08

漢方アドバイス「喉や咽頭に潰瘍ができては治り、繰り返しています。」

こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日は台風が去ったせいか晴れてとても良い天気です。

朝のうちは霧がかかっていたのですが、いまは晴れやかな秋の一日となっている山形です。


さて、先日に東京に中医五官病(ごかんびょう)第一回の漢方講座「耳鳴り」を妻と一緒に連れたって山形から聴講に行ったときに、トン先生と周先生のお二人に喉の痛みの漢方薬のことについてお聞きしたことをメモしておきたいです。


五官病(ごかんびょう)とは、事務局のイスクラ産業さんによりますと


「パソコンやスマートフォンの普及による目の酷使、高齢化に伴う白内障・緑内障・慢性耳鳴・後鼻漏・ドライマウスなど、先生方のお店でもこのようなお客様が増加しているのではないでしょうか?今回は「五官病」という目・鼻・耳・口・咽喉といった器官に関連する病気に対応する中医学についての講座を今年11月から開講いたします。」

という説明になります。


これからの高齢化社会、IT社会、パソコン、パット、スマートフォン、携帯ゲームなどで目を酷使したり、頭痛や鼻の症状、アレルギー性疾患による目や鼻の症状や耳鳴り、難聴など、漢方医学の出番も多くなってくるのではないでしょうか?


さて喉の痛みの漢方について中医師の先生方にお聞きしたことをまとめていきます。


土屋 「男性 40代 15年ぐらいずっと喉が痛くて、タンが出るお客様がいらっしゃいます。漢方ではどのように検討していけばよろしいのでしょうか?教えてください。喉や咽頭に潰瘍ができては治り、繰り返しています。その影響で喉の通り道も狭くなっているそうです。膠原病も疑われいろいろと検査しましたがとくに異常はないそうです。1日1回は喉の痛みでロキソニンを服用してしまいます。


トン先生 「男性の場合には、タバコ、酒や辛いものなどの嗜好があるかまずチェックしてください。

清熱解毒の漢方がいいです。

板藍のど飴

上半身の熱、喉の周りの熱です。


五行草、五涼華、涼解楽なども検討できます。

舌ベロは黄色くてネバネバした感じだから体の熱をとっていったほうがいいです。

2~3週間はまず試してみる。」


土屋 「先生、本治の体質改善の根本的な漢方治療はいかがでしょうか?」

トン先生 「痛みがとれたら本治。潤肺糖漿+頂調顆粒+板藍根など。

板藍根は続けていたほうがいいです」



周先生にもお聞きしてみました。


「正気不足(せいきぶそく)、邪気(じゃき)よりは免疫力不足↓

少し参蘇飲+軽く板藍茶

利咽効果が期待できます。


参蘇飲は元気になれば邪気が負ける。

一進一退は正気不足です。

戦う力があれば勝てて、邪気よりは自分の力を上げていきます」


うーん、中医学の漢方は奥が深いです。

ますます好きになりました。

中医師の先生方、どうもありがとうございました。


東根市、神町からの眺め「月山」

<2014年10月7日>

東根市、神町からの眺めです。

月山は雲隠れでした。


赤い屋根のある風景

奥羽山脈方面もいい眺めです。

赤い屋根のある風景。と一人で名づけています。


台風のあとのラフランス

台風のあとのラフランスです。

落ちずに立派に残っています。

これから深まる秋、山形東根でした。


2016年5月23日追記です。


難治性咽頭潰瘍について。完治された方いらっしゃいませんか?」としてヤフー知恵袋で土屋薬局も紹介されました。どなたが紹介して頂いたかわかりませんが、親切にどうもありがとうございました。m(__)m



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2013.04.06

不妊症でFSHが高い人に漢方対策

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日は3月6日土曜日です。

昨日の5日金曜日には無事に土屋薬局メールマガジンも発行しましてホッとしました。

今後とも皆様に役立てるような中医学、漢方ライフの提案をしていきたいです。

さて、

何先生に漢方医学を教えて頂いたこと第二弾です。

<FSHが高い人にはどのように漢方で対処されていますか?>


「閉経の人には補腎薬。とくに補精・補陽薬をお勧めしたいです。

たとえば

低温期に美肌油。2週間 2カプセル×3回

高温期に補陽薬2週間


美肌油は卵巣の老化を防げる。

お肌が変わる。

卵巣を潤します。

卵巣も若くなるし、お肌も綺麗になる。

オイルだから細胞膜を通って卵子に栄養を与える。


補陽薬は黄体ホルモンのような働き。


『夏至と冬至に採れる漢方薬』も使えます。


美肌油+『夏至と冬至に採れる漢方薬』 満量でも大丈夫」


<40代の女性のかた 脾腎両虚証>


脾腎両虚 参馬補腎丸+二至丹

下痢があるような場合には二至丹を減らす、3粒×3回

参馬補腎丸は6、6、6など。

陰陽が減っていることの調節に。

生理の調節にもいい。冷えもある、虚熱もある。

生理のある女性には必ず二至丹を使う。落ち着いてくる。


全周期、婦宝当帰膠もOK


顔色がすごく良くないときには補中丸。


汗かきの場合には全身の汗か上半身の汗かを問う。

上半身の汗、ほてり、のぼせ。参馬補腎丸+二至丹、落ち着いたら婦宝当帰膠


もし全身の汗だとしたら「玄関が空いていれば風がスースー入ったり泥棒が入ったりするから玄関に立てる屏風の漢方薬」

夏は脈が生じる漢方薬とか、

汗の場所を問います。



<生理前後の下痢や便秘の漢方>


生理前の下痢、生理中の便秘に。


生理前の下痢→参馬補腎丸

生理中の便秘には麻子仁丸、やや潤す


生理前の便秘は温める。桂皮、大黄、アロエ、センナなど


生理前のPMSには逍遥丸を使うとみんな楽になる。

この時期は肝血虚(かんけっきょ)



<チョコレートのう胞の漢方>


チョコレートのう胞→低温期に必ずチャ○+爽やかなお月様の漢方

高温期は補陽

子宮内膜症は免疫と関係している。


爽やかなお月様の漢方→下腹部だけを温める

フランスの○の樹皮エキスは、骨盤、下腹部の血流循環を良くする。

冷え性、BBTが低い人


チョコレートのう胞には、チャ○と爽やかなお月様の漢方がいい



<子宮腺筋症の漢方>


子宮腺筋症には必ず「夏至と冬至に採れる漢方」を使う。

出血量が多い→陰血虚→血熱→さらに出血→悪循環


陰血虚を解消する→陰血を補って熱を採る→血熱が解消→生理が落ち着く



<40代の皮膚病>


ストレス、仕事の忙しさ、睡眠不足、寝るのが遅い

睡眠が浅い、食事の後に漢方のむ


木→土 相克


逍遥丸 6、6、6、
健胃顆粒 半包、半包、半包

消化器の働きもあまりよくない


ベロが赤い→加味逍遥散

最初は、瀉火利湿顆粒+逍遥丸でもよい

寝る時間が遅い人は逍遥丸は朝に8丸、その後は6丸

+五行草、または温胆湯


23時過ぎに寝る人→沖縄→朝に逍遥丸で肝血虚を治す

東京の人も朝に逍遥丸8丸を服用、夜に帰脾湯、天王補心丹など



<呼吸系の漢方の話題>


タンが黄色い…涼解楽+5つの花の生薬

タンが薄い…小青竜湯+頂調顆粒

清肺湯=潤肺糖漿→秋の乾燥、空咳

牡丹皮は涼血作用→生理中には量を半分にする、気をつける。生理が止まらなくなる。


秋になると潤肺糖漿、麦味参顆粒と一緒に服用も


半夏厚朴湯。

半夏は湿をとる、厚朴は胃の気の流れを良くする。


痰湿がお腹に溜ると吐き気、のどが詰まった感じ=半夏厚朴湯


麻黄附子細辛湯…お年寄り、冷え性で手足が冷たい、透明な鼻水がいっぱいでる

細辛は歯の痛みにも


我が家の庭 フキノトウ

<2013年4月4日 我が家の庭 フキノトウ>

我が家の庭 フキノトウ

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2012.06.15

喉に痰が絡んでるような気がする… 現代人は仕事柄、脳の疲れが多い。

本日2回目の更新です。

中医学、中国の漢方医学の勉強は楽しいです。

こちらも先日、周先生に教わったことを記録していきます。



30代女性のかた


「ここ数カ月、風邪も引いていないのに、常に痰が絡んでるような気がします。

喉のあたりがネバネバした感じで、年寄りのように咳払いを常にしている状態です。

また、最近息苦しさも感じます。

また、春だというのに足が冷えます。

半年ほど前に血流を計ったら50歳すぎの血流だと言われました。」


「長年パソコンの前で1日中、作業をしているせいか、肩コリが酷く、常にこっている部分にシコリがある感じで、さわると、ゴリゴリ音を立てます。

パソコン作業が多い為、眼精疲労は万年です。

月経前には必ず、イライラして必ず怒りっぽくなります。」

→漢方アドバイス

タンの量、粘り。吐きにくい。

のどについていて気持ちが悪い。


気分の変化、たとえばイライラ、怒りっぽいなど関係するかもしれない。

現代人は仕事柄、脳の疲れが多い。


熱や陰虚が→痰のネバネバ、濃縮した感じにつながる。

うすいときには、痰湿。


イライラ、怒りっぽい、冷えにも

八仙丸を半分の量で服用して、加味逍遥散も半量で肝から調整する。

気持ちの落ち着きに。


八仙丸で補陰をすればタンが薄くなる。、補腎と補肺。

肺と腎を元気にすること。

◎土屋からの質問


温胆湯は使えますか?


→消化器系、嘔吐、便がゆるいなどの脾臓の症状があれば使えます。


若木山を昇る道

若木山を昇る道

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2012.06.07

漢方アドバイス/常に喉に痰が絡んでいる気がします。

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日は曇りの山形です。

さて先日に恩師の周軍先生から中医学、中国の漢方医学について漢方薬のアドバイス頂きましたので、ログさせて頂きます。

今週末に久しぶりに漢方の勉強のために上京するのでなんだか緊張してきている今日この頃です。



<30代の女性のかたの漢方相談、漢方薬に関してのお問い合わせ>


「ここ数か月間、風邪もひいていないのに常に喉に痰が絡んでいる気がします。喉のあたりがネバネバした感じで、年よりのように咳払いを常にしています。息苦しさも最近感じてきました。春だというのに足に冷えを感じます。何か私に合う良い漢方薬はございますか?」


周先生からの漢方アドバイス→


気分、気持ち、情緒の変化


痰の量、粘り、吐きにくい

のどについている→気持ちが悪い

脳の疲れ↓→現在人→イライラ、怒りっぽい


熱、陰虚→痰のネバネバ、濃縮した感じ

cf もし痰が薄い場合には痰湿(たんしつ)という漢方の証


イライラ、怒りっぽい、冷え→気持ちの波、落ち着き


八仙丸を半分、加味逍遥散を半分。→脳から漢方薬で調整する


補陰(ほいん)をすれば痰が薄くなる。

補腎(ほじん)と補肺(ほはい)の漢方の方法


肺と腎を元気にする。


土屋からの質問 「温胆湯という漢方薬は使えますか?」


消化器系、嘔吐、便がゆるい、脾臓の症状もあれば


若木山に登る道

<2012年5月31日 若木山に登る道>

若木山に登る道

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2011.11.30

のどのつかえ、胃のムカつきが漢方で気にならなくなった

こんにちは。

土屋薬局、薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。


先週の11月24日にいつも漢方相談にご来店して頂いているお客様が、胃のムカつき、そしてのどのつかえ感があり、ゲップや重苦しい感じもあるとおっしゃっていました。

舌ベロの状態は、舌の色は痰紅で尖紅、つまり舌ベロの尖(さき)に赤みがあって、心に熱があり、ストレスなどの症状も推測できたのでした。

苔は薄白(はくはく)でまだ白苔や白膩苔など、痰湿(たんしつ)がいっぱい溜っている症状はありません。


胃のムカつきやのどのつかえは2~3週間続いています


食べられるけれども食事の量が減った感じです。


朝方に目が早く覚めることがあります。

通じは問題ありません。


ここでいつもご愛用されている婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)というシロップの漢方に、プラスして痰を解消していくイスクラ温胆湯(うんたんとう)という漢方薬の併用をお勧めしました。


温胆湯は、体の乱れた気の流れ、とくに胃気(いき)が本来ならば下降して収まっていくところが病理的に上部に上逆している症状を改善していく漢方処方です。


胃の気が流れがスムーズでなくて、上に上がっているので吐き気やムカつき、ゲップ、重苦しい感じやのどのつかえ感を感じるようになってくるのです。


処方されている漢方生薬の竹茹(ちくじょ)、半夏(はんげ)は吐き気を止めることに働き胃気(いき)を調整し、陳皮(ちんぴ)や茯苓(ぶくりょう)、枳実(きじつ)、生姜は胃腸周りの余計な痰濁(たんだく)を解消して胃気をスムーズに下降させます。


酸棗仁(さんそうにん)はストレスで悩みがちや、喉のつかえ感などはストレスもありますから、そのストレスや憂鬱な気持ちを解消して、黄連(おうれん)は苦い味で精神を整えつつ、胃腸もスッキリとさせて心の熱を解消していきます。

総じて、のどのつかえ感など胃腸虚弱者の不眠や神経症にも応用される漢方処方となっています。


本日の11月30日に来店されましたのでお話をお伺いしてみると、胃のムカつき、のどのつかえ感はだいぶ良くなって気にならなくなったそうです。

温胆湯は、さまざまに応用が広い漢方処方、漢方薬なので、私は最近、いろいろと使い方を研究している毎日です。


(漢方薬では今回のようなケースは梅核気(ばいかくき)、またはヒステリー球症候群などと呼んでいるようです)

若木神社の紅葉

<2011年11月18日 若木神社の紅葉>

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2011.09.13

咽喉頭異常感症の漢方/喉(のど)がつかえた感じ

<咽喉頭異常感症の漢方相談>


咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)の漢方的な解説を今回はしていきます。


「のどがつかえる」「何かできている感覚がある」「のどがしめつけられる感じ」


のどの違和感、異常感覚のことを指します。


ウィキペディアでは>


咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは、咽喉頭部や食道の狭窄感、異物感、不快感などを訴えるが検査値の異常や器質的病変がみられないものをいう。耳鼻科領域では、咽喉頭異常感症と呼ばれるが、内科領域で「ヒステリー球」(英:Globus hystericus、あるいはヒステリー球症候群(英:Globus syndrome))と呼称される疾患と概念的に同じものである。他に「咽喉頭食道異常感症」、「咽喉頭神経症」と呼称される場合があり、また、東洋医学・漢方医学的な「梅核気(ばいかくき)」、「咽中炙臠」の疾患概念とも重なる。


引用させて頂きました。ありがとうございました。


53歳の男性の漢方のご相談でした。


昨年の春からずっと悩んでいることがありました。

つねに、のどがつかえた感じがします。

冬につらく、風邪もひきやすいそうです。

耳鼻科、消化器科、胃カメラの検査などすべて正常でとくに器質的な異常はありませんでした。

内科も問題ありません。


のどは腫れている感じで、のどを押すと痛みが増します。

肩こりがあります。


舌ベロは色はやや紅、苔は少なめで亀裂が多少あります。


通常は漢方薬/半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が一般的には漢方で処方されたりしますが、Sさまの場合には苔はあまりなくて典型的な気鬱痰凝(きうつたんぎょう)型ではありません。


気滞(きたい)があって同時に陰虚(いんきょ)、体の体液不足がのどの症状を悪化させている感じです。


そこでひとひねり。


いつもののどの詰まりの漢方対策とは違う方法をお勧めさせて頂きました。


心や喉の乾燥を百ある成分で潤いをもたらす漢方薬に、お茶感覚でお勧めしたかったので「まいかい茶」というバラ科のお花の漢方成分も一緒にお勧めしました。


心や喉の乾燥を百ある成分で潤いをもたらす漢方薬は、涼性なので男性のほてりにも良いです。

寝る前と起床後など、養生茶感覚で服用して頂きます。


漢方医学的には「のどの詰まり、つかえた感じは『気』の流れが悪くなっているときに起こりやすいです」


「昨年の春からずっと悩んでいて冬場がツライのですから、夏の終わりの残暑の季節から体に潤いを与えて、ストレスが溜らないようにすることは、のどの健康にも有意義だと思います。」


若木山と大森山眺め

<2011年9月6日 若木山と大森山眺め>

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2005.10.28

漢方における呑気症(空気嚥下症)とストレス、原因、解消法について

<漢方における呑気症(空気嚥下症)とストレス、原因、解消法について呑気症(空気嚥下症)>


漢方相談のYさんは、53歳の女性です。


起立性低血圧の持病がありますが、昨年の12月初頭から気分が悪くなり、大学病院で検査しても異常はありませんでした。

メトリジンという昇圧剤を服用しています。

どん脈で、脈拍数は50代も気になっています。

動くと具合が悪くなりますので、仕事も辞めました。


今現在は、胃腸の調子が悪いです。

つわりのような感じで食事があまりとれません。


ですから、もちろん食欲もありませんし、しかも便秘気味だそうです。

胸に何か重苦しい感じが午前中にあります。


また調子が悪いときには、足先が冷えてきます。

生理は、途切れ途切れでもうそろそろ閉経しそうです。


お子さんは、2人とも大学生で地方に住んでいます。

ご主人も地方への出張が多く、家を空けがちです。


さて、今年の3月が一番と最初の漢方相談ですが、当店からは「補気健脾の漢方薬」と「ストレスを緩和する漢方薬」をお勧めしました。


「補気健脾の漢方薬」は、補気健脾(ほきけんぴ)で胃腸を根本から丈夫にしていきます。

「ストレスを緩和する漢方薬」は、「補気健脾薬」とペアで胃腸を良くしますが、ストレス性のメンタルから来る「腸は心の窓」系に効果的です。


ですから、この2つの組み合わせは、21世紀の現代の「ストレス社会」を乗り切るお勧め漢方になります。



翌月の4月には、


○舌が荒れることは、以前よりも良くなっている。

○朝の沈んだ気持ちも良くなっている。

○食欲は無いが、お腹が空くような感じもでてきた。

○足の冷えは、以前は1~2時間で温かくなっていたのが、今は30分くらいで温かくなるようになった。


その後、7月には、


○補気健脾の漢方薬を4錠くらいに増量すると調子が良くなる。

○めまいが減ってきた。

○昼間に買い物に行けるようになった。

○食欲もでてきて、食べられるようになった。

○体温も上がってきた。


と調子全般も良くなってきました。



8月には、ご主人がお酒を飲む機会が多く中性脂肪や尿酸値が高めで、血圧も下が高めとのことで「血行を良くする漢方薬」もお勧めさせて頂きました。

その後、2ヶ月間くらいの「血行を良くする漢方薬」の服用で、ご主人は血圧も良くなり、中性脂肪は2桁台に下がり、尿酸値も7以下になりましたので、Yさんも大喜びでした。


さすが、血液サラサラです。


さてさて、先月の9月のご相談のときに、「胸の奥やのどの奥が詰まって重苦しい感じ」を訴えられました。

またお通じも毎日出るが、便秘気味だそうです。


そこで今まで続けられていた「補気健脾の漢方薬」と「ストレスを緩和する漢方薬」に、理気剤(りきざい)というより気の流れをスムーズにする漢方をお勧めさせて頂きました。


理気(りき)の漢方薬は、「胃痛、生理痛」など、腹部の痛みを軽減する力に優れます。

理気薬(りきやく)と呼ばれ、「通じざればすなわち痛む」ですから、気の流れがスムーズになっていけば、腹部の痛みや不快感も解消しやすいのです。


理気の漢方薬とは、「詰まっている気を植物の香りで、スムーズに流していく」ことにほかなりません。


ということで賢明な読者の皆様はお分かりだと思いますが、「胸の奥が詰まる、喉の奥も詰まり重苦しい感じ」の漢方医学的な原因の一つには「気滞(きたい)」「気鬱(きうつ)」と呼ばれる、気の流れの失調症があるのです。


病院で検査しても異常がない「胸の痛み」「のどの痛み、詰まり感」は、まさに「捕らえどころがない気の詰まり」であるわけで、そうすれば、そうだとすれば、理気薬やまた「ストレスを緩和する漢方薬」などで気を通し、気の流れを伸びやかにすれば調子は良くなっていくはずです。

さて、本日にY子さんのお話をお聞きしましたら、理気の漢方薬を併用してからは、空気を入れているような膨満感がスッキリと解消したそうです。

のどや胸の詰まりも、爽やかに治っています。

良かった、良かったです。(*^_^*)


気の詰まりは、


1)張った感じ→たとえば生理前の胸の張りや排卵痛、生理痛なども気滞(きたい)があります。

また胸が詰まった感じや喉の詰まり感など。


2)悶々する→胸や心がモヤモヤする。のどがスッキリしないなど。


3)痛み→流れるような痛みで部位が一定しないことが多い。


などの特徴があるのですね。



最後に以前の内容に補足しましょう。


女性のための漢方レッスン(2)…女性のバイオリズムとは?」より


1)中医学(漢方医学)の特徴


○体の機能と病気を全体的にとらえる。

例えば)

以前に日本の病院で研修しているときに、40代の女性がいた。

胸が苦しいという訴えだった。

検査の結果は心臓も肺も問題なかったので入院したけども治療法が無かった。

→本人はすごく不満であった。


部品の問題ではなくて、体のつながり。

中医学的には「気」の流れが悪かったことが原因。


↑こちらの内容は、まさに「気滞(きたい)」「気鬱(きうつ)」が原因ですので、たとえば「健脾の漢方薬」に「ストレスを緩和する漢方薬」、「当帰を主成分とした漢方薬」などに、「理気の漢方薬」を併用すると治っていきます。

葉山連邦をすすきに眺める

2005年10月13日撮影。

「葉山連邦をすすきに眺める」です。

龍に乗って子宝がやって来た 漢方相談 土屋薬局のロゴです
 

2011年9月9日

なんとこの記事を書いてから6年後にこのコラムをお読みになったというお客様が土屋薬局に漢方相談のためにご来店されました。

「胸のつまり」の漢方相談でした。

養血調経にバラ科のお茶に理気んも漢方薬2種類をお勧めさせて頂きました。

症状の軽減を心から願っております。

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