慢性鼻炎、後鼻漏(蓄膿症)の漢方対策
こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
みなさまお変わりございませんか?
今年の山形は結局、暖冬で例年の積雪は三分の一、いえ五分の一ぐらいの感覚で、ほとんど雪かきをしないままに冬が終わりそうな稀な年でした。
さくらんぼ農家の友人は、さくらんぼの花が咲く季節に天候が変わると収穫への ダメージが大きいので、今後のことを心配していました。
さて、まずお知らせです。
1)ホームページのアドレスが変更になりました。
1999年にインターネットの大海原に乗り出した、ホームページビルダーで作成した「土屋薬局 中国漢方通信」のアドレスが、
となりました。内容は今までと同じですがアドレスが変更となりましたので、もしブックマークなどされていた場合にはお引越しのほうよろしくお願い致します。
<2016年2月28日 仙台市>
2)2月28日(日)に仙台で「鼻のトラブルに対する中国漢方の店頭応用」について勉強してきました。
講師は中国で耳鼻科の中医師をしていて日本に来日しているトン先生です。
昔、耳鳴りの漢方相談のときには毎回東京の先生に電話をして、耳鳴り、難聴の漢方対策をお聞きしたものでした。
今回は花粉症のシーズンを前にして漢方薬での対策法、慢性鼻炎、後鼻漏(蓄膿症)、花粉症への対策、頂調顆粒についてと盛りだくさんの内容で勉強してきました。
仙台ANAホテルで
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〇鼻水、鼻づまりには体が冷えていることが関係している→体を温めることが大切
花粉症にも生活習慣が関係していることが多いです。
冷たい飲食物、たとえば氷水など冷えた飲み物を避け、暖かい洋服を着ること
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〇慢性鼻炎…後鼻漏が約8割ある。
鼻が詰まり、鼻汁が粘り、黄緑色。のどに回り込んで気道をふさいで朝に痰がた まる。
3点セットでは、鼻淵丸+頂調顆粒+衛益顆粒が推奨です。
ほかに個人差の体質別により、鼻淵丸+頂調顆粒+αとして、五涼華や板藍根、五行草、瀉火利湿顆粒、白花蛇舌草なども併用可能です。
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〇後鼻漏の漢方薬について…慢性鼻炎で粘性があり鼻汁を強くかんでも排出できずに、のどに落ちて気管をふさぐ状態を指します。
黄色鼻水には、鼻淵丸+五涼華
白い鼻水には、鼻淵丸+独歩顆粒
灰色の鼻水には、鼻淵丸+温胆湯
それぞれに頂調顆粒や衛益顆粒も併用可能です。
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〇鼻たけに
鼻淵丸+荊芥連翹湯+虫類の活血剤
この3つで手術しないで鼻茸が落ちて治った会員店の先生がいる!
鼻淵丸は蒼耳子、辛夷、金銀花、菊花、茜草と配合されて、寒温生薬併用であり、宣通鼻塞、清熱解毒の漢方方剤です。
頂調顆粒は、粘膜の活血化淤に役立ちます。
中国での頂調顆粒(原典名は川芎茶調散)の臨床応用論文には
パーキンソン病による運動障害、三叉神経痛、副鼻腔炎による頭痛、頸髄性めまい、慢性副鼻腔炎、血管神経性頭痛、頑固性頭痛、過敏性鼻炎、帯状疱疹、急性湿疹、顔面神経麻痺、耳鳴りなどがあります。
花粉症や鼻や耳鳴り、めまいなどでお悩みに方は、中医五官病の漢方相談を専門的に勉強している当店へぜひご相談をお寄せください。
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