健脾・化痰~健脾漢方処方の復習。中医学の仙台研修で
先日、日曜日の仙台での南東北中医薬研究会での陶先生の「健脾・化痰~健脾処方の復習」がかなり勉強になりまして、早速、私自身妻と一緒に朝晩にイスクラ温胆湯も服用するようにしました。
調子がいい感じがします。
今日も午前中にお客様が慢性の下痢でポリフルとミヤBMの対処療法しているけど効き目がないとおっしゃっていましたので、漢方相談の結果、イスクラ健脾散のほうをお勧めしました。
胃腸の漢方相談はテーマが深いと思います。
では、もう一度まとめをログしていきます。
痰は、肺の虚火、五志化火、脾胃虚弱、飲食不摂生、腎虚水氾、外感六淫からおこる。
痰 痰(濃い) 陰(薄い)
おもに肺脾腎
1)肺→咳(痰)、胸が悶悶とする、痰鳴
2)胃→つかえ、食欲不振、悪心
3)脳→めまい
4)心→意識不明、癲、狂
5)経絡→四肢麻木、半身不随
6)皮下、筋肉→皮下結節
7)喉→梅核気
8)頚→甲状腺腫、リンパ節の腫れ
9)乳→乳腺症など
痰は ☆有形の痰(見える、触れる、聞こえる) ☆無形の痰(眩暈、癲狂など)
「怪病多痰」
高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満、不妊症、胃病、脂肪肝、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、脳血管疾患、清心系、神経系疾患など
脾の働き その1
運化によるもの
1)
運化 消化機能減退→お腹が張る、痛い、食欲不振、軟便
2)水分代謝障害→痰飲、水腫、下痢
昇清によるもの
1)疲れ、無力、めまい、口数が少ない
2)内臓下垂、子宮や肛門が脱出する
脾の働き その2
統血によるもの→便血、尿血、月経過多、崩漏
筋肉、四肢→痩せる、むくみ、四肢の運動障害
口→口がネバネバ、味が感じない
唇→血色がない、艶がない、荒れる
胃の働き
受納、腐熟
1)下降不能→食べるのが少ない、胃部膨満感
2)上逆→嘔吐、しゃっくり、ゲップ
3)消化不良→食事が嫌、呑酸
4)胃熱→食べても飢えて痩せてくる
1)健胃和胃
晶三仙や健胃顆粒など
2)健脾益気
補中丸
3)健脾利湿化痰
健胃顆粒、イスクラ温胆湯
4)健脾疏肝
逍遥丸
などなど、今回は脾胃の勉強でかなり参考になり、お陰様で力がつきました。
胃の症状は上に上がる症状で、脾の症状は下に下がる症状
つまりイスクラ健胃顆粒は吐き気などの症状に
健脾散は下痢や軟便などに
と使い方、使い分けを学習できてよかったなあと思いますし、あらためて健脾散や温胆湯のことに興味を持つようになりました。
今度は健脾散も服用してみよう!
<2015年10月27日>
薬局のお昼休みに、東根市が誇るよってけポポラに行きました。
枝豆を購入するというミッションでした。
この時期は秘伝豆はもう時期が終わりのようで、黒豆という種類の枝豆が販売されていました。
向かい側に見えるのは大森山です。
秋が深まっていく毎日です。
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